窓際の不思議な彼-part47-覚醒
窓際にいる不思議な彼
彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・
■覚醒
「ふふふ・・・」
「ははは・・・」
「ついに・・・」
「ついに、目覚めたか・・・」
「私の脳よ!」
「きたぞ、きたぞ」
「ようやくだ・・・」
「長かった・・・」
「天啓作家と言われ・・・」
「自分で練りに練った作品は全てボツ・・・」
「ふいに来るフラッシュバックのような天啓」
「それに頼り切りだったが・・・」
「ようやく・・・」
「完成した・・・」
「私が長年の歳月を掛けて・・・」
「考えてきた珠玉の名作の・・・」
「最後のピースが・・・」
「ようやく・・・できた・・・」
「ふふ。この作品が評価されれば・・・」
「ようやく、私は・・・天啓作家を卒業できる」
「全てを私が自分で考えた内容だ」
「これは・・・素晴らしい」
「間違いなく、大ヒットを収めるだろう」
「くくく。笑いが止まらんな・・・」
「ああ、私だ」
「いや、新シリーズの原稿はまだなんだが・・・」
「実は、読んでもらいたい物があるんだ」
「いやいや、決して油を売っている訳ではなく」
「長年の私の集大成のような物なんだ」
「ああ、是非に。これから、原稿データを送る」
「すぐに読んでみてほしいんだ」
「恐らく・・・私の最高傑作だよ・・・」
「ああ、長く掛ったが・・・」
「覚醒したんだよ」
「ついにね・・・」
「良し。データを送った」
「では、頼むよ」
「君の評価を心待ちにしているよ」
「え?ああ・・・もちろん」
「新シリーズの原稿も書くよ・・・」
「ああ・・・では・・・」
「この作品を読めば、新シリーズなど・・・」
「くくく」
「ははは」
「ん?ああ、すまない。うるさかったかな?」
「ふふ。ご機嫌だろう?」
「素晴らしい物が書けたんだ」
「これで、君にも良い思いをさせてあげられるよ」
「え?別に期待してない?」
「そ、そんなこと言わずに・・・」
「今回のは私の集大成なんだ」
「期待してくれて良いよ」
「そうだ。この作品が評価されたら」
「海外旅行にでも行こう!」
「私の脳はね、ついに・・・」
「覚醒したんだ!」
「ボツ?」
「今、なんと?」
「ボツ?」
「マル・・・じゃなくて?」
「ボツ?」
「・・・君は、外国語も話すんだったか?」
「ボツ?」
「日本語?」
「ボツ・・・」
「ちょっ、ちょっ待てよ!」
「ま、待ってくれ。ど、どこが駄目?」
「よ、読んだのは、君だけか?」
「え?編集部の・・・手の空いてる人達が?」
「八人ほどで?」
「ぜ、全員が?」
「ボツ?」
「ほ、ホントに、ちゃんと、読んだ?」
「そ、そんな馬鹿な・・・」
「え?もっと、ずっと昔なら?」
「斬新・・・だったかも?」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「はっ!?い、いや、すまない・・・」
「少しばかり・・・放心していたようだ・・・」
「あ、ああ・・・新シリーズの方ね・・・」
「うん・・・いや・・・すぐに書けるよ・・・」
「うん。今、放心した時に・・・」
「天啓・・・きたから・・・」
「はあー・・・」
「そ、そんな・・・」
「あ、ああ、コーヒー・・・ありがとう」
「・・・すまない」
「海外旅行は・・・お預け・・・」
「え?最初から期待してない?」
「別に旅行に行きたくない?」
「今のままで良い?」
「そ、そうなの?」
「え?婦人会?あ、ああ・・・」
「いってらっしゃい・・・」
「ん?新シリーズにだけ集中しろ?」
「は、はい・・・」
「天啓作家、継続か・・・」
連載となります。
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