窓際の不思議な彼-part41-あなたのお話、聞かせて下さい
窓際にいる不思議な彼
彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・
「窓際にいる不思議な彼に」
「困っていることを話すと」
「解決するらしいよ」
「なんで窓際?」
「窓際社員的な?」
「ホントかよ?」
「窓際ってだけじゃ分かんねー」
「窓際にいるわけでもないらしい」
「なおさら分かんねー!」
「一目見れば分かるってさ!」
「イケメンらしい」
「可愛い女の子」
「女の子なら彼じゃないじゃん」
「出た出た!」
「何が?」
「新しい彼の噂!」
「最近、また増えてきたな。この噂」
「完全復活ってことじゃない?」
「やっぱり学校にいるらしいよ?」
「それは嘘情報だよ」
「学校じゃないところでも噂があるし」
街の様々な所でそんな噂の話がされている。
■あなたのお話、聞かせて下さい
「こんにちは。どうぞ」
「良ければお話を伺いますよ?」
「ええ。なんでも構いません」
「世間話でも、お困りごとでも」
「お話を聞かせてください」
「お礼ですか?」
「いただきませんよ」
「僕はお話を聞かせていただくだけですから」
「何か行動したり、解決したりはしませんよ」
「しませんというより、できませんから」
「ん?ああ、目の前のコレですか?」
「いえね・・・お話した方が気持ちにと・・・」
「ええ。そりゃあ、僕もいただけるなら拒否はしません」
「でも、僕の目的は・・・」
「みなさんのお話を聞くことですから」
「ん?聞きたいこと?僕にですか?」
「ああ・・・あの噂の・・・良く聞かれますよ」
「結論から言うと違います」
「たしかに窓際の席・・・ですが・・・」
「ふふ。ここ狭いですよね?」
「たまたま、この窓際の方が良いかなと思っただけですよ」
「間取り的にも、こうなったという感じです」
「それに、噂の彼は問題や悩みが解決できるそうですが」
「僕は先程も言った通り、お話を聞くだけですから」
「え?これは商売なのか?」
「うーん・・・イエスともノーとも・・・」
「本業では無いとだけ言っておきます」
「はは。怪しいですよね」
「まあ、それより、僕の話よりもあなたのお話はどうです?」
「え?無い・・・ですか?」
「ああ、興味本位で?」
「いえいえ、構いませんよ」
「実は、月に一回くらいはあなたのように来られるんですよ」
「どんなことをしているのか?という興味本位で」
「多分、表の看板をご覧になったんですよね?」
「『あなたのお話、聞かせて下さい』」
「うーん。シンプルに書いたつもりですが・・・」
「たしかに、怪しさ満点ですよね・・・」
「あの・・・もしかして・・・記者さん?」
「いえ、なんとなくですけど・・・」
「話の聞きだし方が上手だなと思いまして・・・」
「たまーに、記者の方だったりするんですよ・・・」
「どうです?」
「ああ!やっぱり!」
「いやだなー。言ってくださいよ・・・」
「怪しいことは無かったでしょ?」
「一応、善良な気持ちでやってるんですから」
「はは。ようやく素の感じが出ましたね」
「ん?僕の年齢ですか?」
「教えたら、あなたの年齢も教えてくれます?」
「え?駄目?じゃあ、僕も言いません」
「ふふ。若いとだけ言っておきましょう!」
「何も記事にすることは無いと思いますよ?」
「それで、本当にお話ししたいことは無いんですか?」
「無い?そうですか・・・残念」
「え?僕のことはもういいですよ」
「これ以上は秘密です!」
「あなたのことを教えてくれるなら別ですが」
「駄目?そうですか・・・」
「え?ええ。お話に来られるなら歓迎しますよ」
「取材目的でしたら、次は名刺が欲しいですね」
「ええ。それでは、またどうぞ」
「おっ。こんにちは。また来たね」
「お菓子?あるよ!」
「ほら!どうぞ!」
「こんにちは。どうぞ」
「ええ。お話を聞かせて下さい」
「おう。来たね」
「また、悩んでるの?」
「いいよ。なんでも聞かせて?」
「ええー・・・僕からアドバイスを?」
「そんな大したことは言えませんよ?」
「なんでも知ってる訳ないじゃないですか」
「え?いろんな情報?」
「いやだなー。誤解ですよ。誤解」
「どうしてもアドバイスを?」
「えー・・・うーん」
「そうだなー・・・」
「ひとつだけ言うとしたら・・・」
連載となります。
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