窓際の不思議な彼-part39-作戦開始!
窓際にいる不思議な彼
彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・
「窓際にいる不思議な彼に」
「困っていることを話すと」
「解決するらしいよ」
「なんで窓際?」
「窓際社員的な?」
「ホントかよ?」
「窓際ってだけじゃ分かんねー」
「窓際にいるわけでもないらしい」
「なおさら分かんねー!」
「一目見れば分かるってさ!」
「イケメンらしい」
「可愛い女の子」
「女の子なら彼じゃないじゃん」
「出た出た!」
「何が?」
「新しい彼の噂!」
「最近、また増えてきたな。この噂」
「完全復活ってことじゃない?」
「やっぱり学校にいるらしいよ?」
「それは嘘情報だよ」
「学校じゃないところでも噂があるし」
街の様々な所でそんな噂の話がされている。
■作戦開始!
「なあ、相談があるんだけど、聞いてくれね?」
「サンキュ」
「え?なんでって?いや、お前、窓際の席だし」
「ああ、いいのいいの。あの噂が本当かは関係ないし」
「俺、噂とか占いとか、あんま信じてないし」
「シチュエーションが似てるから、それでいい」
「それに、お前、色々と物知りじゃん?」
「難しそうな本も読んでるし」
「え?難しくない?あっ、そうなん?」
「まあ、いいじゃんか」
「俺ら部活にも入ってないし」
「放課後の教室なら聞かれることもないし」
「え?本題?」
「いや、それがさ・・・」
「俺・・・好きな子ができたかも・・・」
「・・・いや、ふーん。じゃなくて」
「もうちょいリアクションが欲しいわけよ」
「え?誰かって?」
「・・・誰にも言わないよな?」
「ホントだな?」
「〇〇ちゃん・・・」
「・・・うん」
「そう。その子」
「可愛くね?」
「・・・まあ、お前には分からんか・・・」
「え?いや、だから・・・」
「どうしようって・・・話じゃん?」
「俺がどうしたいか?」
「・・・」
「いや、たしかに、そうなんだけど・・・」
「彼女さ・・・毎日忙しそうなんだよな・・・」
「うん。なんか、バレエやってるらしい」
「バレーボールじゃなくて、踊る方」
「お前さ、結構女子とも喋るじゃん?」
「嘘つけ、めっちゃ喋ってるじゃん」
「この前も話してたし」
「ノート見せてた?テストのこと?」
「いや、そうだとしてもだよ」
「俺が女子と話してるの見たことあるか?」
「ある?いつ?」
「ああ。中学同じだったり、幼馴染とはな」
「うん?たしかにそう考えてみると・・・」
「話せないことはないか・・・」
「いや、でもだよ」
「〇〇ちゃんとは接点が無さすぎる」
「いっつも〇〇ちゃんと一緒にいる子もいるし」
「気軽に話しかけるのがムズイ」
「な?あの子、いっつも〇〇ちゃんと一緒にいるよな」
「二人で仲良く話してるから、割り込むのは無理じゃん?」
「あー。どうしたもんか・・・」
「うん?なにかきっかけがあったのかって?」
「うん。前に学園祭あったろ?」
「憶えてるか?体育館の壇上で踊ってたの」
「そう。あれ。あの子が〇〇ちゃん」
「視力が弱いから、あんまり見れてない?」
「ふー。駄目だな。こりゃ」
「噓ウソ!ちょっと待てって!」
「とにかく、彼女の踊ってる姿を見て・・・」
「マジで、感動してさ・・・」
「綺麗だったんだよ・・・」
「心を奪われたというか・・・」
「それから、ずっと思い出しちゃうんだよ」
「意識しちゃってさ・・・」
「マジで、誰にも言うなよ。恥ずいから」
「はあー。これが恋ってやつか・・・」
「え?言ってみれば?」
「なにを?」
「踊りが綺麗だったって?」
「いや、無理でしょ」
「いきなり、君の踊り、綺麗だったよ」
「なんていう奴いたらキモいだろ」
「そんなことない?言い方の問題?」
「いや、でも・・・」
「・・・」
「そう・・・だよな」
「なんか、意識しちゃってるから変な感じだけど・・・」
「普通に・・・普通に踊りが綺麗だったことを・・・」
「伝えてみるか・・・」
「なんか、冷静になってきた・・・」
「いや、悪い。ありがとな。こんな話聞いてくれて」
「え?手助けしてくれるのか?」
「いつも一緒にいるあの子を?お前が?」
「ああ、同じ中学なのか」
「めっちゃ良い子なの?」
「お前が引き付けている間に?」
「・・・分かった。やってみる!」
「ありがとな。心の友よ」
「いや、窓際の友よ」
「え?そんなのいいから?」
「なんか奢れって?」
「・・・」
「来月で良い?今月、お小遣いもう無いんだわ・・・」
「ふう。良し。いつでも大丈夫だ」
「そっちは?」
「ああ、そうか。別にお前は緊張することないもんな」
「良し!じゃあ!」
「作戦開始!」
連載となります。
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