窓際の不思議な彼-part17-習い事
窓際にいる不思議な彼
彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・
「〇〇学校の〇〇クラスの」
「窓際にいる不思議な彼に」
「困っていることを話すと」
「解決するらしいよ」
「その学校の生徒らしい」
「その学校の生徒じゃないって聞いた」
「先生らしいよ」
「部外者だって」
「漫画研究部にいるんでしょ?」
「彼は学校だけにいる訳じゃない」
「パッと見で雰囲気が違うのが分かるって」
「自分から話したくなるんだって」
「彼は実在した」
「誰か知らない?悩んでるんだけど・・・」
街の様々な所でそんな噂の話がされている。
■習い事
「・・・おかしい」
「うん。おかしい・・・」
「毎日こんなに忙しいなんて・・・」
「おかしーーーーーーーーー!!!」
「あっ、ごめん。つい・・・」
「お菓子ありがと」
「いや、でもね、ほんとに毎日なの!」
「さすがに日曜日はなにもないけど」
「でもさー。ほぼ、毎日じゃん?」
「マジで疲れる・・・」
「うん・・・分かってるけどさ・・・」
「お父さんとお母さんには感謝してるよ?」
「でもねー・・・さすがに・・・」
「4つも習い事をするのは疲れますわ・・・」
「塾、英会話、水泳、バレエ・・・」
「私は何になるんじゃい!」
「え?うん。なんかねー」
「お父さんとお母さんは私達くらいの時・・・」
「結構、苦労してきたらしいの」
「だからね」
「私にはやりたいことをやらせてくれるんだって」
「うーん。最初に言い出したのは私だしね」
「辞めるって言っても怒らないと思うけど」
「楽しくない訳じゃないんだよねー」
「自分の為になるのも分かってるし・・・」
「あー!どこにある。私の進むべき道よ!!!」
「いやー、ほんとに○○ちゃんが話を聞いてくれるから」
「まだ、なんとか頑張れるよ」
「あっ、ちょっとごめんね」
「サイトの検索だけするね」
「・・・なんもなし」
「ん?そう。前に話したサイト」
「そうそう。噂の窓際の彼の」
「誰か知らない?悩んでるんだけど・・・」
「って、メッセージを残したの」
「でも、なんの反応も無し」
「うん。ただの気休め。もちろん、分かってるよ」
「悩みを解決できるっていっても・・・ねえ?」
「どうしたって解決しないものだってあるし」
「まあ、気休めでも良いかなって」
「それに、私の場合、贅沢な悩みじゃない?」
「悩みといって良いかも分からないし」
「あっ、先生、来た」
「じゃあ、○○ちゃん、またあとで。一緒に帰ろ?」
「今日もありがと!」
「うん。今日はー・・・英会話!」
「じゃ、また明日ー!」
「ただいまー・・・」
「って、誰もいないんだけどね・・・」
「いつも、ありがと・・・」
「夜遅くまで仕事して」
「習い事の前のおやつを用意して」
「朝はお弁当まで作ってくれて」
「ありがとー!!!」
「ふう。良し。感謝の気持ちを忘れない!っと」
「あと、メールも忘れずに!」
「学校から帰りました」
「これから英会話に行きます!っと」
「良し!」
「・・・早めに行くか」
「前回のところを思い出さなきゃ」
「おっ。教室に一番乗り!」
「窓際の席を・・・キープ!」
「メール、メールっと」
「英会話教室に着きました!っと」
「むーん。難しい。大分忘れてるな・・・」
「ペラペラ英語を喋るには、まだ遠いなー」
「喋れたらカッコいいっていう理由だからなー」
「いや?そもそも喋っている人達がカッコいいのか?」
「永遠の謎よね・・・」
「ん?あっ・・・こんばんは・・・」
「すいません。ぶつぶつ言ってて・・・」
「(めっちゃ恥ずかしい・・・聞かれてた!)」
「(絶対聞かれてた!しかも、この人・・・)」
「(気になってた人なのに!!!)」
「(私の馬鹿!ぶつぶつ言うのやめなさいよ!)」
「(この人がいつも座ってる窓際の席の近くなのに!)」
「(油断したー。もう!いや、でも、待って)」
「(落ち着くのよ!私!まだ、挽回できる!)」
「(そうよ。すぐに会話を続けるの!)」
「(そこから、お近づきになれたら・・・)」
「(付き合ってる人、いるかもしれないけど・・・)」
「(頑張れ!私!!!)」
「(ここまでの心の声、現実時間の2秒くらいね!)」
「こ、こんばんは。あ、あの・・・」
「前回の、ところ、もう、覚えました?」
「え?そうなんですか!すごい!」
「私、ちょっと、よく分からなくて・・・」
「え?ええ。ここの・・・」
「ありがとうございます!」
「なるほど。そういうパターンも・・・」
「すごいですね・・・」
「え?そうなんですか?前にも海外に?」
「今は翻訳機もスマホもあって便利ですよね」
「ええ。たしかに。自分で喋れた方が良いですよね!」
「あっ、始まりますね」
「ありがとうございます」
「お、お疲れさまでした!」
「あ、あの・・・また、分からないところあったら・・・」
「教えてもらっても良いですか?」
「ありがとうございます!」
「では、また来週!!」
「ふう。めっちゃ緊張した・・・」
「別の意味で疲れた・・・」
「おっと、電話しなきゃ」
「もしもし。うん。そっちもお疲れ様」
「うん。終わったよ」
「え?そうなの?もう近くに?二人とも?」
「うん。分かった」
「教室の近くのコンビニにいるね」
「あれ?あの人・・・」
「あっ・・・ああ・・・」
「そっか、そうだよね・・・」
「お付き合いぐらいしてるよね・・・」
「良し!前を向け!私!」
「次だ。次がある!」
「・・・なーんて・・・」
「しばらく引きずるなー。これ・・・」
「お疲れ様ー。ありがとう。迎えに来てくれて」
「お腹?うーん。ペコペコ・・・かな?」
「え?ううん。なんでもない」
「・・・ねえ」
「お父さん、お母さん・・・」
「英会話、辞めたいって言ったら・・・」
「怒る?」
「ううん。嫌なことがあったとかじゃなくて」
「習い事、減らしたくて・・・」
「うん。ごめんなさい・・・」
「自分からやりたいって、言ったのに」
「ごめん。ごめんなさい・・・」
「・・・うん。全部辞めたいわけじゃなくて」
「塾と水泳とバレエは続けたい」
「続けさせてください」
「うん。ありがとう」
「お父さん、お母さん」
「本当に、いつも、ありがとう・・・」
「うん。そうなの」
「その人のことはショックでさ・・・」
「○○ちゃんが聞いてくれるから、なんとかね」
「いつもありがと!」
「うん。それもあるけど・・・」
「よく、考えたんだよね・・・」
「塾は続けた方が将来の為にも良いし・・・」
「テストで良い点取れると嬉しいんだよね」
「水泳は楽しいし・・・」
「バレエは・・・大変だけど、好きなんだ」
「ふふ。私って、無駄に姿勢は良いでしょ?」
「一番長く続けてるのがバレエだから・・・」
「英会話も大事だけどさ・・・」
「楽しいとか、好きとかって思えなくて・・・」
「うん。消去法というか・・・」
「空いた時間にバレエを増やしたの・・・」
「そしたらね・・・」
「もっと疲れるのーーーーーーーー!!!」
「今日もバレエだー」
「ん?そういえば?」
「ああ、あのサイトね」
「もう見てないよ。メッセージも消したし」
「うん。ある意味ね、あの人は・・・」
「窓際の彼だったかも・・・」
「実際に習い事、減ったし」
「ふふ。そうだね」
「噂って、こんな感じなのかもね」
「じゃあね、○○ちゃん」
「また明日!」
連載となります。
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