ef
『南地心中』 の現代語訳をアップしてから、なんとなく疲れてしまって、まったく別の本を読んだり、創作の物語を書いてアップしてみたりだったけれど、それでも落ち着かないのは、『好奇心は猫を殺す』という創作があまりにも長くなりそうなので、書く前から気が滅入っているのかもしれない。
気分転換にと、久しぶりにアニメ『ef - a tale of memories.』のブルーレイ・ディスクを引っぱりだして観ていたら、ついつい最終話まで観てしまった。
新房×シャフトの作品には好きなものがたくさんあって、『ef』では新房昭之は監修（監督は大沼心）だし、『まどか☆マギカ』や『化物語』のほうが完成度は高いと思うのだが、やっぱり『ef』がいちばん好きだ。
ひとことで言えばトラウマ恋愛アニメで、よくもこんなものを思いついたと思うエグい演出にひたすら心をえぐられて鳥肌を立て続けるのだけれど、同傾向の『School Days』や『H2O』ほど後味が悪くないのは、主人公たちが前向きなことに加えて、原作エロゲの新海誠の、ひたすら美しい美術をパクっているせいでもあるのかもしれない。
いや、パクってるなんて人聞きが悪いけれど、それを言うなら新海の出世作『君の名は。 』は（アニメでは続編の『ef - a tale of melodies.』を含めた）『ef』の原作ゲームの構成を換骨奪胎したもの（おそらく、どうみても、そうなのだ）なので、おあいこである。
『ef』が好きな人はみんなそうだと思うけど、最後まで観るとオープニング映像を見るだけで号泣してしまう病気にかかってしまうので、お勧めリストなんかに出てきたサムネをうっかりポチッとしてしまうと大変なことになる。
……とまあ、うだうだしたときに、これを観れば（読めば、聞けば）気を取り戻せるという作品があるのは、いいことですよね。
自分の場合は『ef』『ファンタジスタドール』『まちカドまぞく』『灼熱の卓球娘』かな。何百回でも楽しめる自信があります。
