明太子パスタ
味は好きなのだけれど、自分ではめったに作らない。
明太子ソースを作るとなると、溶かしたバターなんかに混ぜて作るのだが、そもそもバターの味が重たくて嫌だし、バターが溶けている温度でまぜると明太子が半熟状態になる。
生が一番美味しい明太子は、生の状態で食べないともったいないと思う。
理想をいえば、何も調理していない明太子一腹がパスタの上にドンと乗っているのがいいのだが、それならパスタではなく、白米に乗せて食べたほうがずっと美味しい。どうにかならないかといつも考えていたのだが、そうか、パスタ・リゾッタータで薄く味つけしたパスタに乗せればいいんだ、と気づいた。
分量は二人前。
たっぷりのみじん切りにんにくと少しの唐辛子をオリーブオイルでほどよく炒めて、そこに水500ccほどを入れて沸騰させ、塩小さじ半分弱、コンソメ(あるいはダシの素)小さじ三分の一~四分の一ほど、続けてパスタを乾麺のまま入れて、リゾットの要領で強めの中火で炊いていく。ときどきパスタをひっくり返して混ぜながら、コショウや乾燥バジルなんかもお好みで加える。水が少なくなったらちょぼちょぼと熱湯を追加して、麺が食べ頃になるタイミングで汁気がなくなるように調整する。
トマトのリゾッタータの場合はおこげを作るのだが、この場合は焦げないように注意する。
パスタの乾麺は28cmくらいだから、使うフライパンは直径28cm以上ならギリギリOKで、ちょうど28cmの場合はフライパンの湾曲した部分にパスタが引っかかるので、端っこを柔らかくしながら押しこまないといけない。それより小さいフライパンの場合はパスタを半分に折って入れるか、曲がるくらいに下ゆでしたものを使うかしかない。
パスタのリゾットが出来上がったら、あとは皿に盛りつけて、好みの量の明太子を乗せるだけ。明太子を切り崩しながら食べる。生の明太子の風味を堪能できるのが嬉しい。
塩を減らして、醤油やナンプラーで香り付けするのもいいかも。
ちなみにリゾッタータの工程で追加するお湯を牛乳に替えて、小麦粉少々を加えながらトロトロにして、火を止めた後で溶き卵を混ぜると、これも美味しい、簡単卵かけパスタが出来上がる。




