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俺はあまり目立ちたくない  作者: 小鳥の囀り
5/8

グループ決め4


開始から100分が経った。

残り時間は、1時間もない。


ある発言から、

体育館内は、静かだが周りの生徒達は顔には、

(何を言ってるんだ? ふざけるな)

と言わんばかりの怒気が含まれている。


残り時間が少なくなっている状況だから、当たり前だろう。




("Dゾーン")にいる、発言主と思われるクリーム色の髪の女の子に視線は集まっていく。

そして、女の子はゆっくり歩きながら、『青葉に一瞥してウインク』してからひな壇のある方向へと歩く。



青葉は、先程の行動を一部始終みて

("もしかして、今朝の事根にもたれてるのか?

いや、違う あの行動はむしろ逆のような、、だが意味が分からない 一体どういう事だ?")



青葉が考えてる間に女の子はひな壇に上がり、


星野 美月「自己紹介からさせて貰うわ、私は星野(ほしの) 美月(みづき)

もう一度言うわ、ジャンケンをして決めましょう。」


そして、星野が説明するには、

一度それぞれ名前を書いて、紙を集めてかき混ぜる。

そして、紙を引く人数を絞る。絞る方法ジャンケン。

(残りグループ数=紙を引く人数)

紙を引く人数が絞れたら、それぞれで紙で引いていく。

中身を見て、クラスが被っていないのかを確認していく。 

A、B、C、Dがそれぞれ一枚ずつ被らなくなるまで引く。

グループ完成するとのことだ。


その際、引いた紙の引いた中身を見て確認を行うのは上級生だ。 

質問して、協力して貰える事になったらしい。








俺自身もこのグループ決めに関しては、

不測の事態もしくは、誘われない限り動くつもりはなかった。


一緒に組みたい相手がいるなら早く作っておく事に越した事はないと思っている。


だが、組みたい相手、もしくは組む相手がいない場合は最悪生徒会長に決めて貰うか、先程の星野のように制限時間が少なくなった時にゲーム要素を交えて決める事ぐらいでしか思いつかなかった。

初対面なら尚更だ。




長い時間を使ってグループを自力でつくれないと分かれば、その考えにいきつく人も少なくはないだろう。

しかし、この局面の中だと話は別だ。

この少ない時間で冷静に考える事が出来て、上級生にあらかじめ質問してプライバシー部分でのぬかりのなさ、皆が一番焦っているこの状況下での提案、"星野"ただ者ではないな。

だが、AとBがほとんど名乗り挙げている以上納得のいかない人も出てくるだろう。

("さて、どうするんだ?星野?")



だが、青葉も正直のとこ星野と似たような事をしようとしていたばかりに、驚いてしまった。






ふと、周りをみてみると、入学式の隣の席に座っていて現在体育館に一目につかないとこに俯いて座っていた、赤いショートの女の子が、瞳に涙を浮かべている事に気付く。



動きたくなかったが、周りの生徒達は星野の話を聞き入ってる為気づいていない。

青葉は見てしまった以上見過ごせないと思い、ゆっくりを席を立ち上がり赤いショートの女の子の方へと歩き、隣に座る。



そしたら、女の子は隣にいる事に気付き、

???女「誰よあんた、、、こっちにこない、、、で!」

強い口調だが震えてて、声は小さい。


青葉は、周りに人が見ていないのを確認して、、前髪が邪魔になってきたのでゴムで髪をくくり、優しく女の子の頭を撫で始めた。


女の子は怒ると同時にもう一度顔上げる。

???女「汚い手でさわ、、、らな、、、」

その瞬間女の子は、顔を赤くしてまた俯いた。


青葉は、不思議に思ったが、

ゆっくりと頭を撫で続ける。

2、3分経って女の子が落ち着いたのか、むくっと顔を上げ、小さな声で、


???女「ありが、、と、、、、、う」


青葉 樹「どういたしまして、それよりも大丈夫?

可愛い女の子が泣いていたら心配になるよ」



???女「か、かわ、、いい、、、」

何故か顔をまた赤く染めてしまっている。


山本 小雪「あの、、さ、私の名前山本(やまもと) 小雪(こゆき) って言うんだけど、こゆきって呼んで」


青葉 樹「俺は青葉 樹 あおばでいいよ」


山本 小雪「いや、いつきにする。」


指をモジモジされながら名前を言われ、不覚にもドキッとしてしまった。

("いかんいかん 何を考えてるんだ俺は")


恥ずかしくなり、話を変えて、

 

青葉 樹「なんで、泣いてたの? ごめんね答えたくなかったら答えなくてもいいから」


山本 小雪「ううん、大丈夫 だけど誰にでも言わないで欲しいの」

と言われ、青葉は頷く。

頷いたの確認をして小雪から紙を渡された。

黒い文字で「"A"」と書かれてあった。

そして、もう一枚同じ大きさの紙を渡された。
















なんと、そこには、赤い文字で「"D"」と書かれてあった。


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