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俺はあまり目立ちたくない  作者: 小鳥の囀り
1/8

不運続き


("チリチリン チリチリン")

目覚まし時計が鳴り、青葉(あおば) (いつき)は目を開けた。

今時刻は8時20分。二度寝をきめこもうと思ったが、流石に今日は遅刻は出来ない。

目立つ事は出来るだけ避けたい。

青葉は、目立たない事を信条に今まで生きてきた。

理由としては、目立つ事で向けられる好奇、嫉妬、妬みなどのせいで様々な嫌な出来事が起きた。

("正直あのような事はもう嫌だ")


整えたら俳優顔負けの顔も、

髪はボサボサで目元は隠れている。

そのおかげで、周りからは気味悪がられずっと独りで過ごしていた。

慣れない身体を起こし、欠伸をする。




今日は高校の入学式だ

慣れない手つきで制服を着こなし胸ポケットに折り紙で折られた薔薇を安全ピンではめて、鞄を背負う。

身支度は面倒くさいので、整えずに

家を出る前に、

「いってきまーす」

一人暮らしである為、シーンと静まり返っている。

昔からの癖でなかなか抜けない。



通学路では、自分と同じ新入生と思われる人達が緊張と楽しみと感じる面持ちで歩いていた。

その様子を、傍目で見ながら端に目立たたないように歩いてたら、曲がり角に差し掛かった時、人にぶつかってしまった。


???「いたたたたっ!」

青葉 「く、黒、、、じゃない大丈夫ですか?」

スカートの中から下着がもろに見えた。

手を差し出した先には、

クリーム色でロングの髪に青色大きく見開いた瞳。身長は160cmぐらい。

物語で出てくる人形姫を彷彿(ほうふつ)させるような外見だ。



青葉の視線の先がスカートの中に向けられてるのに気づかれてしまい、

???「何見てんの! 最低信じらんない!」

その瞬間を頬を叩かれた。

呆気に取られてる間に何処かへと去っていく。

その際に、通行人から変な目で見られた。

("ん、心が折れた。 帰ろうかな、、、")




目立ってしまった事に気持ちがブルーなまま歩いてたら、いつのまにか学校に着いてた。

体育館に集合と紙には記載されていたので、

そのまま体育館に貼り出されているクラスを確認する。

("1年3組だ")

1年3組と書かれているプラカードを目指す。


その時に上級生と思われる方から、名前を聞かれ

新入生にはある("紙")を渡されてた。

青葉も同じように名前を言い紙を受け取り椅子へと目指す。



人は大体集まっていた。

並べられている椅子へと座る。

ふと、隣に座っている者に目を向ける。

髪はショートの赤、目は黄色でくっきりとしていて輝いている。 身長は140cmぐらい。


周り席にいる人達に愛想良く笑顔で挨拶をしている。

("凄いな、、、")

と思って数分経つと目があってしまった。

睨まれしまい、

???「何か用?」

さっきの気さくな感じと見た目からは想像が出来ない周りから聞こえないぐらいのドスの効いた声で、言われてしまい、慌てて

「何でもないです。 すみません!」

謝ってしまった。


???「あまり、じろじろ見ないでくれる?」

青葉「はっっはい!」

気付いたら、色んな人から視線が向けられていた。

また、目立ってしまった。

全然付いてない。

呪われているのだろうか?


体感では何時間くらいだろうか。

気まずい時間を過ごした後、照明が暗くなる。

式が始まろうとしていた。



ひな壇にスポットライトが向けられ

生徒会長から、

「今からグループを作って貰う。」


これから、地獄が始まろうとしていた。

 









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