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次回予告

 男の名はコバヤシ。


 33歳独身。


 カグラザカのご令嬢を護衛する最強のボディガードです。


 エリート家系生まれにしてエリート街道を突き進んできた生粋のエリート魔法使い。


 しかし彼は悩んでいました。


 自身の存在意義を……。



 ◇ ◇ ◇



 先日、コバヤシはカグラザカ家のご令嬢を護衛していました。(後ろからバイクで追走)


 すると勘の良い彼は気付きます。


「まずい! お嬢様の乗ったリムジンが、狙撃されようとしている!」


 咄嗟に使ったのは乱気流を発生させる魔法。


 発射された弾丸はわずかに起動がずれて、リムジンの前輪1本にヒットします。


 そして急ブレーキが掛かるリムジン。


「野郎! これでもくらえ!」


 コバヤシは得意とする空気砲の魔法を繰り出しますが、相手は遠く離れたビルの屋上。


 距離があり過ぎて届く訳もありません。


 すると、狙撃手はコバヤシの胸部を狙ってきます。


 透かさず自身の胸部に魔法のシールドを形成します。


 弾丸を見事に防ぎきり、得意顔のコバヤシ。


「見たか! 一等級の実力を――」


 なんてことをしている内に、リムジンから運転手が降りてきました。


「まずい! 運転手さん、いま降りて来てはダメだ!」


 狙撃手は運転手の胸部に狙いを定めました。


「とりあえず、またシールドで防がなくては!」


 運転手の胸部を守るように、コバヤシはすぐさま魔法のシールドを形成します。


 しかし発射された弾丸はわずかに軌道が逸れていたらしく、シールドの的をわずかに外れて……。


 ドシュ!!


「あっ」


「ぎゃああああ!!」


 運転手の脇腹に命中したのです。



 ◇ ◇ ◇



 あれからしばらくの日数が経ちました。


 しかしコバヤシの脳内では未だに当時の情景が何度も何度もフラッシュバックしてしまいます。


 自らの力量不足のせいで運転手が被弾してしまった。


 そんな後悔から、コバヤシはつい溜息を吐いていしまいます。


「はあ……」


 すると……。


「溜息は幸せが逃げていっちゃうらしいですよ」


 背後から誰かがそっとささやきました。


「うわあああ!」


 驚きながら振り返るコバヤシ。


 そこにいたのはお屋敷の使用人、ミクリでした。


 彼女はつい最近、自身が護衛するご令嬢の側近になった少女です。


「珍しいですね。護衛さんが溜息を吐くなんて」


「実は最近、自身の存在意義について悩んでいまして……」


 そう語るコバヤシ。


 すると傍にいたご令嬢が言います。


「だったらミクリに弟子入りするといいよ。ミクリは凄い魔法使いなんだよ」


 こうしてミクリに弟子入りしたコバヤシ。


 彼は一から自身を鍛え直し、信頼と誇りそして存在意義を取り戻していきます。



 ◇ ◇ ◇



 そんなある日。


 公園でお友達と遊んでいたご令嬢は、ジャングルジムの頂上で足を滑らせてしまいます。


 それに気づいたコバヤシ。


 すぐさま駆け出します。


 果たして彼は、落下するご令嬢を無傷で守り抜くことは出来るのか!?




 次回 『その男、完全に空気』


 男は身を挺してご令嬢を守り抜くのでした――。

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