疑問の残る童話の裏側(という名の妄想)
ただの思いつきです。
初めての作品なので色々大目にみてください
森を抜けてようやくおばあさんの家についた赤ずきん、ベッドで横になっているのが見えました。
「おばあさん、ワインとパンを持ってきたよ」
(あれ?なんかおばあさんいつもより大きい?)
赤ずきんは何か違和感を感じました
「やぁ赤ずきん、よくきたね。」
(ようやく来たか、やはりババアよりうまそうだ)
「おばあさん、そんなに布団をかぶってどうしたの?」
(毛みたいのも見えてるしこの声さっきの狼?)
「少し風邪気味でね、大したことないからあまり気にしないでね」
(この声完全にさっきの狼だわ、じゃあおばあさんはもう、、、)
何が起きたのかを察した赤ずきんはこの事態をどうにかしようと頭をフル回転させ考えました
「ねぇおばあさん、どうしてそんなに耳が大きいの?」
(この時間ならいつも猟師さんが森を見回ってたはず、近くに来るまで時間を稼がなきゃ)
赤ずきんは猟師のおじさんに一縷の望みを賭けました
「それはね、お前の声をしっかり聞くためだよ」
(まだ玄関のそばにいるな、逃げられないようにもっと近づかせないと)
「ねぇおばあさん、どうしてそんなに目が大きいの?」
「それはね、お前の可愛い姿をよく見るためだよ」
(はやくこっちによってこい)
「ねぇおばあさん、どうしてそんなに手が大きいの?」
「それはね、お前をしっかり抱きしめるためだよ」
(よって来ない、気づいたか?逃げられる前にいくか?
「ねぇおばあさん、どうしてそんなにお口が大きいの?あっ」
(ヤバイ、突っ込んだ質問しすぎた)
赤ずきんは慌てました。
「勘の良いガキは嫌いだよ」
狼はベッドから起き上がり赤ずきんの方を向きました。
「それはお前を食べるためだよ」
赤ずきんは咄嗟のことに反応が送れてしまい狼に捕まってしまいました。
狼は赤ずきんの身体を抑え、大きく口を開け食べようとしました。
(あの牙で噛まれたら助からない)
「いただきまーす♪」
狼からは逃げるのは難しいと思った赤ずきんは鋭い牙で噛み砕かれたら助からないと思い自ら前に進みました。
そして狼は赤ずきんを丸呑みしてしまいました。
(あとはもう猟師さんがこの狼を狩ってくれるのを期待するしかないわ)
「味わって食べようとしてたのに一気に食べちゃった。まぁもう食べちゃったし仕方ないか。2人食べてお腹いっぱいになったし少し寝るかな」
満腹になった狼は大きないびきをかいて眠り始めました。
狼が熟睡し始めたその頃おばあさんの家の近くを猟師が通りがかりました。
「そういえばこの近くの家のばあさん少し体調崩してたな、すこし様子を見ていくか」
おばあさんを心配した猟師はおばあさんの家に寄ることにしました。
「ん?なんだこの音は」
猟師がおばあさんの家の傍にいくと狼のいびきが地鳴りのように外まで響いていました。
「なんで狼がベッドで寝ているんだ?」
音を疑問に思った猟師が思わず窓から中を覗くといつもおばあさんが寝ているベッドに狼が寝ているのが見えました。
不思議に思った猟師は狼を起こさないよう家に入りベッドに近づきました。
(ばあさんがいない、それに食事を届けにきたはずの赤ずきんもいない。いったいどういうことだ?)
部屋の中におばあさんがいないことに気づいた猟師は狼のお腹か大きく膨らんでいるのに気づきました。
(まさかこいつが2人を・・・)
状況から2人が狼に食べられたことを察した猟師は狼にゆっくり近づきました。
そして猟師は狼のお腹を裂き2人は助かりました。
2人は助かり猟師は狼の毛皮を手に入れて皆幸せになりました。
1人を除いては
(ちっ、手間のかかるババアがいなくなってくれれば良かったのに。
しばらくはババアも警戒するだろうし少し様子を見てるとするか。)
いつの時代も嫁姑が仲が悪いのは万国共通のようです。
おしまい
続かない。もしかしたら別の童話で書くかも
見てくれた全ての人に感謝