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魔の森の大賢者  作者: 神内 焔
第一章  森の生活編
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初めてのお客様 2

プロローグからグダグダで書き直したりしてます。

読んでくれた方には申し訳なく思っておりますので、暖かく見守っで下さいますようお願い申し上げます。


 「知らない天井だ。」

 何だこのフカフカな何かは、物凄く心地が良い。暗いから良く分からないが、ベッドのような気がする。薄っすら見える天井は恐らく真っ白で、汚れ一つ無い綺麗な状態。部屋を見渡すと暗くても分かるくらいに広いへやだった。ベッドは三つ並んでいてその真ん中に寝かされていたようだ。

 突然部屋の中が明るくなった。天井を見ると魔法陣のような物が光を放っている。不思議と眩しくないのに、昼間のような明るさだ。

 もしかして私は死んでしまったのだろうか?此処は死せしものが目覚める迄の安置場所だとしたら、このフカフカなベッドや不思議な灯りにも納得が行くと言う物だ。

 この部屋を出たら女神様が居て生前の所業から天国に昇天させるか、地獄に落とすかの沙汰を下すのだろうか。何にしても動かなければ始まらないだろう。覚悟を決めて沙汰を仰ぎに行くとしようか。


 ガチャ。

 「あっカイル起きた?気分はどう?」

 「サリシャ!まさか君も死んでしまったのか?済まない、真っ先に私が死んでしまったばかりに……。」

 「まだ寝ぼけてる?まぁ無理もない此処は居心地が良過ぎるからね、まるで天国のようだし。」

 「ま、まさかゲイズも?」

 サリシャ、何でドヤ顔で首を振ってるんたよ。え?食事が出来たから起きてるか様子を見に来たって?死んだらまず食事が出るのか?





 「ガハハハハハハハハハ、ゲホゲホ!いやぁカイル、凄い勘違いだな。」

 「カイル、睨んでも何も出ない。天国のようだとは言ったけど、天国だとは言ってない。」

 サリシャさん、まず勘違いを正してあげてない時点でギルティですよ。あと、ゲイズさん笑い過ぎ。カイルさんが顔を真っ赤にしてぷるぷるしてるじゃないですか。

 それにしても、さっきのあれは流石にビックリした。言っちゃ悪いけど僕も思い出すと笑いが込み上げてきそうだ。うぷぷ、我慢我慢……。



 「お初にお目に懸かります女神様、死してかの様な幼くも麗しい女神様に沙汰を頂ける事を大変嬉しく思います。

 しかしながら、此方に居るゲイズとサリシャは私の巻き添えで命を落としたも同然。何卒寛大なお慈悲をお願い致します。」


 食堂に来るなりイキナリ片膝を付いて厚顔して来たカイルさんには度肝を抜かれた。

 「カイル、少し落ち着け。」

 うわぁゲイズさん顔がニヤついてますよ。多分この一瞬でカイルさんの勘違いに気付いたんだな。サリシャさん、人差し指を口元に持ってきてし〜とか確信犯ですか!どうやら生真面目な人みたいだし、あんまりじゃないですか?

 「あ、あの……沙汰とか何のはなしでしょうか?何か勘違いしてませんか?」

 そこ!カイルさんの後ろで二人揃って言うなよ!ってジェスチャーしない!下手すると一生のトラウマになりますよ。

 「そんな女神様、私は地獄に落ちても構いません!此方の二人は慣れない土地に来た私に大変良くしてくれた恩人でもあります。何卒寛大なお慈悲を。」

 あ、後ろの二人バツが悪そうな顔してる。ほ〜ら、意地悪するから本当の事を言い辛くなった。仕方ない、助けてやるか。

 「貴方はまだ死んでませんよ。大丈夫、僕が必死で貴方を助けて欲しいと頼み込んで来た後ろのお二人の願いを聞き届け、貴方の怪我を治しました。」


 あ、カイルさんポカンとしてる。あれ?伝わらなかったかな?

 「で、では、女神様のお力で私達は助かったと言う事ですか?」

 「ぶわははははははは!も、もう無理、腹痛ぇ。カイル、この子は女神様じゃないぞ。それと、男の子だ。さかし、何でそんな勘違いしたんだ?」

 ゲイズさん酷い。あと、サリシャさんが原因じゃないの?後ろ向いて肩を震わせて笑いを堪えてるけど、絶対に何か勘違いする事言ったよね?

 「はぁ、まぁ勘違いは誰にでもあります。食事が出来てるので冷めない内に頂きませんか?」




 


 「うめぇ!何だこの料理は。甘じょっぱいけど、何て名前の料理だよ。こんなの貴族でも食べた事無いんじゃないか?」

 「ビッグラビットの照り焼きですよ。時々草原迄出て行って狩って来るんです。」

 「オイオイ、高級食材じゃねぇか。滅多に現れないレアモンスターだぞ。良いのかよ、俺達みたいなのに出しても。」

 え?レア?僕が草原に行くと必ず一体から二体は遭遇するよ。食べきれないから数カ月に一回行けば暫くの間は大丈夫だし。ストレージに入れとけば腐ったりもしないしね。

 「大丈夫てすよ。どうせ独りでは食べきれませんし。まだ、沢山ありますから。」


 この世界に来た時最初に出逢ったウサギがレアモンスターとは知らなかった。鑑定したらビッグラビットと出たので、そう言うもんかとしか考えて無かったよ。小さいウサギも居たけど、あまり食べる所が無さそうだったので、見つけてもスルーしてた。ちなみに小さいウサギはスモールラビットって名前だった。そのまんまじゃないか!




 「レン君と言ったか?君は此処で独りで暮しているのかな?御両親か誰か一緒に暮してる人はいないのかな?」

 ゲイズとサリシャの方に目配せで此方の意図を示すと、二人も首を縦に振ってくれた。

 「ゲイズ、カイル此処は私からお願いしてみる。」

 サリシャが言うなら任せてみよう。男より女性の方が話もし易いかも知れない。無用に威圧感を感じさせても不味いからね。

 「僕独りで暮しています。ゲイズさん達には話したかも知れませんが、家も結界も僕が作りました。あと、今は暗くて見えませんが、家の後ろの方は畑が拡がっています。なので、食料の心配も要りません。」

 「凄い、ゲイズ、カイル、決めた。私此処の子になる!」

 「違うだろうが!坊主を街に誘うかの相談だろうが!何血迷った事言い出してるんだ。」

 「そうですよ。何時から此処で暮らしているかは判りませんが、幼い子供が独りで暮している事は良くない。幾ら何でもこの歳で世捨て人になるには早すぎます。」

 「あの〜僕も流石にこの歳で子持ちにはなりたくないですね。」

 「なら、お嫁さんでもいい。大丈夫、年上だけど新品だから。」

 「子供に何言ってんだ!正気に戻れ!」

 「私は至って正気。ゲイズもカイルも良くかんがえるべき。此処に居ればレン君も寂しくない。何より御飯が美味しい。」

 キラーンって目で言っても御飯に釣られたのが丸わかりですよ。

 「と、取り敢えず今は養子を取る気も、御嫁さんを貰う気も無いので御遠慮します。」

 「むう……ゲイズのせいで振られた。」

 「何でだよ。」


 ゲイズさん、実は結構苦労してます?ちょっと同情しちゃいますよ僕は。内心でホロリと来た。

 「そういや、坊主。時々草原迄狩りに行ってるって言ったな?なら、あの噂の謎が解けたんじゃないか?」

 何ですか?謎って草原で狩りしてたって何も不思議じゃないじゃないですか。

 「三年ほど前からだけどな、草原に戦女神がビッグラビットを狩りに来てるって噂が流れ始めたんだ。

 ミスリルよりも輝く鎧に身を包み、流れる様なミスリルブロンドの髪をはためかせ見えない双剣で狩りをする姿が神秘的だったそうだ。ビッグラビットを狩るや獲物が直ぐに消える事から女神の身技に違いないって囁かれているんだよ。

 もしかして、坊主の事じゃないのか?」


 うわぁそんな噂が出ているのか!けど、別に悪い事をしてる訳じゃないし、ゲイズさん達が街に戻った時に誤解を解けば問題無いよね?

 「多分僕の事だと思いますけど、ゲイズさん達が街に戻った時にでも誤解を報告してくれれば……。」

 「それがなぁ、そう簡単な話でもないんだ。見えない双剣、ミスリルブロンドの髪、ミスリルよりも輝く鎧ってな、御伽話に出てくる戦女神にそっくりなんだよ。」


 な!何ですとぉぉぉぉぉぉぉぉ!

 「700年程前の伝説を元にした御伽話でな、魔王の世界征服宣言を堺に世界が魔族と人間の間で全面戦争に突入した。

 魔族は屈強、人間は脆弱。戦果は火を見るより明らかだった。何より魔法に関して魔族に敵う者は一人として居なかった。

 次々に奪われていく命や領土。人間の行く末を憂いた女神様は勇者召喚の秘法を授け、自らも鎧に身を包み勇者と共に戦場を駆け抜け魔族の軍勢を蹴散らしたそうだ。

 戦争が終わり、女神様は人間達に言われた。『人間よ勘違いしてはならぬ!此度の戦争は魔族の暴挙から人間側に味方した。だが今度は人間が他種族を滅ぼそうとするなら、我は勇者と共に人間の敵となりて人間に制裁を下すであろう。』と。こうして平和な世界が訪れ魔族との不可侵条約が締結された訳だ。

 まだまだ過去の蟠りがある魔族も居るが、細々と交易を始めた国も出始めた。過去の教訓から子供向けに御伽話が親から子へ、子から孫へと語り継がれて来た訳だ。」

 ほほぅ。面白い話だけど、この世界がゲームのシステムを参考に創られた事を考えれば不思議な話ても無いかな。

 「その後女神様は天界に帰ったとして、勇者はどうなったのですか?」

 「紆余曲折はあるらしいが、王族の姫様と結婚したとか、女神様に元の世界に帰されたとか、その後姿を消して他国の田舎街に住み着き褒賞でノンビリ余生を送ったとか言われてるな。国によって説がバラバラだからどれが正解かは解らないけどな。」

 なるほど、何処の世界でも勇者の末路は同じなのかも知れないな。まぁ、絶対にそうなったとは言い切れないけど。

 これでハッキリした。ゲームのシステムを模していても、この世界は現実で世界にはドロドロした陰謀蠢く王侯貴族共も沢山居るって事が。

 ゲイズさん達が最初に灯りの魔法陣やキッチン周りに驚愕してた事からも、ラノベなんかでよく見る中世の街が最有力みたいだ。

 ある程度この世界の情報は仕入れたい。ラノベみたいに良い人に出逢える可能性は限りなく低いからね。

 エルフの村も人間社会からは半分隔絶してたから、ろくな情報も無かったからな。完全に行商頼りで村から出た事が無い人ばかり。

 数十年に一度出て行く人は居るみたいだけど、二度と戻って来ないから死んだか奴隷にされたに違いないって言われてるしな。

 幸いゲイズさん達は良い人みたいだし、明日はサービスするか。装備もボロボロだし、無事に森を脱出出来なかったら目覚めも悪い。


懐いたように見えて警戒心バリバリ(笑)

サリシャは懐き過ぎる気がしますが………。

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