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魔の森の大賢者  作者: 神内 焔
第一章  森の生活編
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初めてのお客様 1

閑話出すのが早過ぎた(笑)

 テクテクとノンビリ門の所まで来たは良いが、何やら何時もとは毛色の違う来訪者のようだ。


「いらっしゃい、どうやら盗賊では無さそうですね。」


 盗賊なら門の結界を通り抜ける事は出来ないだろう。

それに、何やら怪我人も居るようだし、道に迷ったのだろうか?


「嬢ちゃん、此処は何だ?何故こんな森の奥にでっかい屋敷が建ってる?」


 言葉は穏やかだけど警戒は怠ってないようだ、腰の剣に手が添えられている。

ラノベで御馴染みの冒険者という者たちだろうか?

一人は短く刈り込んだ金髪碧眼で二十代半ば位か、装備は革鎧にバックラーとショートソード。

倒れているのは青髪でやや髪が長い、二十代前半位だろうか?

革鎧は胸の辺りから腹に掛けて三本の引っ掻き傷がある。

最後は女性で一番若そうだ、倒れている男の物だろう鞘に納めた剣と自分の物であろう杖を抱えている。


 害意が無いのは結界に弾かれていない事から分かるが、何が切っ掛けで敵対するか分からないので慎重に話がしたい。

それに傷も不味そうだ、早めに処置した方が良いだろう。


「あ〜疑問に思うのも無理無いですが、此処は僕の家と開拓した土地です。

それより倒れている方の傷を治療した方が良くないですか?

何なら此方で治療しますが?あと、僕は男ですから。」


 二人は驚いたように目を見開いてる。

何処に驚いたのだろうか、全部?まぁそうだよねって最後の男宣言もかい!

そういや、じっくり顔も確認した事無いな………。


 手を翳しイメージを固める。

傷が自然治癒力で治るのではなく修復に近いイメージを、時間が巻き戻る様に傷が塞がり元から何も無かったように傷が無くなった。


「無詠唱………しかも、傷跡すら無く塞がった。」

「いったい何者なの?こんな治療魔法見た事無い……。」


 何をそんなに驚いているのか分からないけど、無くなった血までは元通りにはならないから早く怪我人を休ませてやらなければ。


「怪我人を休ませてやりましょう、我が家へどうぞ。」



「各個人に部屋を用意出来ますが、部屋割はどうします?」

「お気遣いなく、3人一部屋で大丈夫です。それに、コイツの面倒も見てやりたいし。」


 中々礼儀正しい人だな、こんな子供にそこ迄の敬意を払うものだろうか?女性だけに普段からそうなのだろうか……。


 3人部屋へ案内し、青髪の人を寝かせてあげる。勿論運んだのは金髪碧眼の男性だよ。僕が運ぶと背が足りないから引きずるしか出来ないし、意識が無いとはいえ僅か10歳程度の子供にお姫様抱っこされたら恥ずかしくて部屋から出て来なくなっても困る。

 なんぼ何でも男のプライド位は守ってやらないとね。僕はそこ迄意地悪くない………はず。


 寝かせると一階の食堂に二人を連れてお茶を淹れて話を聞いた。


 「先ずは自己紹介から始めましょうか、僕の名はレン。この森には五年ほど前から住み着いてます。見ての通り若輩ですが、お見知りおかなくても良いですよ。」


 最後の最後で忘れても構わないと言われてボカンとした顔で言葉も無く眺めている。


 「イヤイヤ!助けて貰って忘れる程恩知らずに見えるのか?まぁ、最初に嬢ちゃん何て言って悪かったけどよ。それくらいで怒る事も無いだろうよ。」


 何か勘違いしてるようだが、理由はそんな事ではない。前世の経験から恩知らずばかりに縁があったのが理由と云えば理由かも知れない。

まあ、教えてやる理由も無いし黙っていればその内忘れるだろう。


「まぁ、気にしてる事だったのなら悪かった。俺はゲイズ、剣士で魔法は使えないが剣の腕なら自信はある。此方の魔法使いはサリシャ、駆け出しだけども立派な魔法使いだ、彼女の魔法には助けられている。で、上で寝てるのがカイルだ。俺達は冒険者で"悠久の風"というパーティーを組んでいる。」


「いえ、お嬢さん扱いは気にしてないので謝らなくても結構ですよ、ただ単純に人間嫌いなだけですので。」


 それを聞いた二人は目を丸くする。が、直ぐにゲイズの目が鋭くなった。


 「オイオイなら何で俺達を助けた?人間嫌いなら直ぐに出て行けと言えば関わる事も無いだろうよ!」


 「ゲイズさん、人間嫌いだから助けない理由にはなりません。嫌って関わりを断つのと、目の前の助けられる命を助けないのとは同義ではありませんよ。」


 「それで助けたのか?理屈としちゃ理解出来るが、助けた途端に牙を剝かれたらどうするんだ?」

 「でも、あなた方はその気は無いのでしょう?」

 「何故そう言い切れる?俺達が「ゲイズストップ、助けて貰った手前信用された事を喜ぶべき。そもそもこの方は私達程度なんか歯牙にも掛けない程に強者。」

 「マジか………。」

 ゲイズの顔が驚愕に染まる。


 「そもそも、貴方がたが此処に居れる時点で害意が無い事は分かっていますから、それだけで信用には値するんですよ。」

 「全く解らねぇ何でそう言い切れるんだ?」

 「この盆地には結界が張られていて、害意のある輩は入る事が出来ません。入り込んでから心変わりした時点で外に弾き飛ばされるから貴方がたを信用出来ると言う事です。」

「そう言う事か済まなかった。子供が独りでこんな所に住んでいると思うと世間知らずと思ってな、世の中そんなに甘くないと教えたかっただけなんだ。スマン。」


ゲイズが素直に頭を下げ謝罪してきた。

まぁそんな所だろうとは思っていたし、子供扱いも新鮮だった。何より根は善人なのだろう。言葉が乱暴なのは育ちか性格か……。


 「気にしなくて良いですよ、予想はしてましたから。それより、そろそろ何があったのか話して貰えませんか?話したくないなら無理にとは言いませんが。」


 そう、五年もの間森の奥にやってくる者など精々が盗賊程度だった。それも、魔物に追われて偶然結界の中に迷い込んで来る程度。レンの姿を見るや嫌らしい笑みを浮かべた瞬間に結界に弾き出され墜落死している。

まぁ、その時に装備してた革鎧や剣は有り難く包丁や革ベルト等に加工し直させて貰ってる。


「別に秘密って訳じゃ無いから話すのは問題ないが、まぁ、単純に此処五年ほど前からこの森の魔物が減って来ているのではないかと調査依頼を受けてな。で、確実に減っていると確認したまでは良かったんだが、帰るつもりで歩き出した途端にブラックベアーに出くわして、カイルの奴がいきなりヤラれちまったって訳だ。出会い頭だったからな、サリシャの魔法で牽制した隙にカイルを抱えて逃げて来たって訳だ。」


 「上手く牽制出来たのも、カイルの確保に成功したのも、此処で治療を受けられたのも全部運が良過ぎた。明日には死ぬかも………。」


サリシャが沈痛な面持ちで言うが、口元が笑いを堪えてるのが丸わかりだ。何がそんなに面白いのか理解不能なんだけど。

 「スマン、サリシャはこんな奴なんで気にしないでくれ。でも、運が良すぎたってのは確かだな。ついでに頼みたいんだが、カイルの奴が復調するまで此処に置いてくれないか?勿論出来る限りの礼はする。」


 そこ迄言った所で、ぐ〜っという音が室内に響いた。二人で顔を見合せていると隣のサリシャが俯いたまま顔を真っ赤にしていた。

 「あ〜………スマン、腹が減ったな何か食べさせて貰えないか?」


 いいリーダーみたいだな。細かい気配りが出来る人には着いてくる人も多い。また、信頼もされる。


 「いい時間だし夕飯にしますか。」

 キッチンに立ち何にしようか考える。ウサギ肉は大量にあるからこの際に消費しちゃうか。醤油と酒、味醂、砂糖を混ぜ合わせた物に漬け込んでと。サラダはレタスとキュウリとトマトでいいな。汁物は作り置きのスープがあったからストレージから出すだけで良いね。ストレージから材料とスープの鍋を取り出し、調理を進めていく。

 食堂からは何をやっているかは分からないだろう。ちゃっちゃと済ませて食べさせてやろう。

 あれ?何かウキウキしてる?何時もとは違う食卓に気分が高揚してる様に感じる。信用出来ると思ったから?いや、あまり期待し過ぎるとまた落胆するかも知れない。今だけ特別と思った方が良いね。




 「なぁサリシャ、あの坊主がこんな所に住んでいるのをどう思う?」

 「可能性としては、親、若しくは親代わりだった人が亡くなって独りになったパターン。次に見た目通りの年齢じゃないパターン。考えられるのはこの二つ。最後に考えてるのは、先ずあり得ないから除外。」

 聞きたいのはそこじゃないんだが、本当に俺達よりも遥かに強者なら要らんお世話かもしれないしな。何より人間嫌いとか言いながら俺達が来て喜んでる様に見えるのは気のせいなのだろうか?もし、見た目通りの年齢なら世捨て人になるには早過ぎる。例えこんな大豪邸に住んでてもだ……。

 まぁ、数日は厄介になるし、ゆっくり考えるか。



ゲームシステムをモチーフにした世界でも色々あるから迷いますね〜。

あと、あまり上手く話を書けなくてスイマセン、精進します。

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