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魔の森の大賢者  作者: 神内 焔
第一章  森の生活編
33/33

ククルの家族との面談

 携帯の機種変更したらIN出来なくなってました。

 現在仕方無しに旧機種にてINを試みてます。


 さて、竜人の里での果たし合い?と言うか、一方的な焼き入れ?最早弱い者苛め地味た勝負を経て帰路に着いたかと言うと、実はまだ里に居たりする。


 あの後直ぐに現竜人種長である大爺様の息子であり、ククルの父親に誘われ屋敷の一室で対面中である。

 席には長の他、大爺様と長の奥さんだろうか?全員のお茶を用意した後に大爺様の反対側の席に腰を下ろす妙齢の女性が嫋やかな笑みを浮かべている。


 「この度は急なお願いにも関わらず、闘技場の使用を快諾頂き有難う御座います。」


 流石に里にやって来て、いきなり夜遅くに使いを出して許可を貰うなどと言う失礼極まりない事態に快諾を貰えるとは夢にも思って無かった、それだけに下げるべき頭は下げて置くべきだろう。


 「まぁ、いきなり魔王がやって来て彼処の使用許可を頼み込んで来た時は面を食らったが、そもそも彼処は里の者なら誰が何時使っても構わない運動場であるからな。

 そなたが使いたいと言うので、気にせず好きに使うように言ったまでよ。」


 流石竜人族、おおらかな懐を持っている。


 「そもそも彼処は元々唯の広場に過ぎなかった場所でな。50年程前だったか、暇を持て余した数人が石を削り出しブロックを積み上げ建てた物だ。


 元々は子供達に簡単に作れて壊れ難くバラし易いブロックを作り出したのが切欠だった。」


 中々面白そうな話が飛び出して来た。


 「石材に強化魔法を施してある為壊れ難く、組み換え自由と言う事もあって建材としても非常に優秀だと判明してから色々なパターンのブロックが開発されてな、洞穴暮らしだった竜人種の暮らしは飛躍的進歩を遂げたと言う訳だ。今では全ての建物はそのブロックで建てられている。」


 はて、前世だろうか何処かで見たような気がするが、思い出せない。何にしても竜人種の建築技術も中々優秀だと関心させられる。

 最も地震が無く、外敵も無く、雨さえも遥か眼下でしか降らない霊峰の山頂だからこその技術かも知れない。


 「凄い発明ですね。尚且、家族が増えたり、必要に応じて階層を増やしたり、必要無くなれば減らしたり出来る所も凄い。」


 そうだろうそうだろうと機嫌よく頷いているので闘技場の使用は本当に何も問題なかった様だ、元々は唯の運動場と言うのも本当なのだろう。


 しかし、和やかに話が弾んでいると思われた場の空気が一変する。


 「それとは別に婿殿よ、我が娘に名を付けたそうだな?」


 射殺さんばかりの視線でレンを睨みつけて来る長。

 やはり何処の世界、種族であろうと我が子を思う気持ちは同じと言う事なのだろうか?然しながら、勝手に勝負を仕掛けて来て、負けたからと今度は嫁入り、更には断られたら生命に関わる事態になるなど自分勝手にも程がある。ここはしっかりと自分の意見を押し通さなければなし崩し的に結婚まで流されるだろう。


 「それに関しては、社会勉強兼行儀見習いとして僕の屋敷に住まう事と話は纏まっているはずですが?」


 「は、辱められたとも聞いておるが?」


 「誰がそんな音も葉もない事を言ったんですか?」


 大体予想は付くので大爺様をジロリと睨みつける。


 「は、裸にして放置してたと、いいぃ言うではないか!」


 は?裸にして放置とはどんな伝わり方をしたらそうなるのか……いや、あの事か?人化した時真っ裸で服も着ずに堂々と裸族ポーズ取ってたあの時か?


 「待て待てマテまて!あれは僕が意図してた事じゃ無いですよ!そもそも人化して勝手に真っ裸で堂々と仁王立ちしてたのは貴方の娘の意思でしょうに!」


 「やっぱり思い当たる所があったな!最初に素っ裸だっからと言ってそのまま放置してたのなら、疚しい気持ちもあったとブフォあ!」


 「貴方も少し落ち着きなさい。お祖父様も報告されていた事が細部で大分違うようですが?」


 エキサイトした長を思いっきり拳で黙らせたのは、絶えず隣で微笑み掛けて黙って聞いてた奥さんだった。


 「い、いや、しかしのぅ……あの子もいい加減嫁の貰い手を探さんと……のぅ。」


 大爺様も息子の嫁に睨まれてタジタジの様だ。歯切れの悪い言い訳を繰り返している。


 「事の経緯は概ね理解しました。確かに試練に打ち勝った場合には、事前に約束を交わした盟約を結ばなければ成りませんが、事前の約束も無く一方的に喧嘩を売り返り討ちに合った場合はその限りでは有りません。」


 な、ナニぃ!今までの散々苦労してきた事は何だったんだ。いや、分かってる、そこの大爺様の策略だったと言う事は。


 「どうやらお祖父様に散々振り回された見たいですね。」


 項垂れて肩を落としたレンを見て苦笑いで奥さんは慰める。

 レンが無知なのを良い事に、さも掟が竜人種側の掟を都合良く捻じ曲げて教えたのだ。

 恐らくは大爺様も以前に会った時にレンの人柄を考慮しての事だろう。幾らレンが前世持ちとは言ってもどれだけ生きているかも分からない竜人種の大爺様には腹の探り合いで適う訳も無い。


 「お詫びと言っては何ですが、何か望みが有れば言って見て下さい。可能な限り叶えて差し上げましょう。」


 これと言って生活自体には困った所など森で彷徨い始めた当初ならば兎も角、今では色々と造れているから前世以上に快適な生活を送れている。

 

 強いて言うなら魔法に関してだろうか?回復魔法ならば放出系魔法なので、一度に汲み出せる魔力が多かろうとコップの水を少しずつ注ぐ様に過剰な影響を与えずに済む。反面攻撃魔法は射出系魔法な為、コップ一杯の水をそのまま相手にぶち撒ける行為に似ている。

 今まで自分の魔力量を比較する相手がエルフ達しか居なかったのであまり参考にはならないが、彼等の魔力保有量に対して数百倍と言えるだろうか?

 一般的成人エルフの魔力保有量を酒樽二個分と仮定して、一度の汲み上げる量をジョッキ一杯程度だろうか?

 先日人種の魔法使いであるサリシャとの出合いで分かった事だが、見習いと仮定してもバケツ一杯程度の保有量だった。

 彼等竜人種を見ても酒樽十個分前後、汲み上げる量は分からないが、恐らくはバケツ一杯程度と思われる。

 此れ等はレベルアップと同時に少しずつ保有量と汲み上げる量が増えていく物と考えるが、レンの場合は何方も増える幅が半端無く大きい為に魔力操作の練度が追い付かない。

 今では竜人種の保有量と比べるとちょっとした湖から樽で汲み上げているに等しいイメージになる。

 つまり回復魔法なら樽から少しずつ注ぐに対し、攻撃魔法で一般人と同程度の魔法を行使するには、樽で汲み上げた魔力をぶち撒ける勢いでコップ一杯分だけを使えと言っているに等しい無茶振りなのだ。


 この汲み上げる魔力を調節するのが魔力操作なのだが、どんどん大きくなる器に対して操る力が追い付かない状態が今のレンの状況である。

 そんな物危な過ぎておいそれと使う事は出来ないのも納得出来るだろう。他にもクラフト魔法や身体強化魔法等色々あるが、危なくて使えないのは今の所攻撃系の魔法だけなのだ。


 少しばかり考え込んでしまったが、思い切って相談して見る事にした。


 「あらまぁ強いとは思ってたけど、強いなら強いで悩みはあるのですね。それなら直接原因を作り出した本人に相談するのが一番早いかしら。」


 そう言うと立ち上がり困惑するレンの腕を取り歩き出した。

 え?





 引っ張られるままやって来たのは里の中央にある荘厳な建物(里の規模にしては)、どうやら建物の形状からして神殿のような気がする。

 正直神殿や教会と言った物には疎いが、前世でテレビ等で見た西洋の建物に酷似している気がするのは気の所為だろうか?

 もしかして竜人種の中にも転生者って居たのかも知れない。



 「あ、あの、直接本人に聞くって言ってましたけど、相手が誰だか分かってるのですか?」


 奥さんは何を今更とでも言う顔で振り返った後、全て理解してますと微笑む。


 「当然スキルが関係してるのですから、神様に相談するのが筋と言うものですよ。」


 「じゃあ、やっぱりこの建物は神殿なんですね?でも、神様ってそんな簡単に会える物なんですか?」


 嘗て前世の神様とは崇めるだけで何もしてくれない者と言う認識しか無かった。当然神託等と言う物には価値など無く、いや、価値が無かったのは自分が所属してた国特有の物かも知れないが、神を崇める者=頭のおかしい者かどん底まで追い詰められた者と言う認識が罷り通っていた。

 しかし、レンも一度神なる者との邂逅を果たしているから神の存在は疑う余地もないが、そう簡単に会える者だと言う認識にまでは至ってなかった。


 「簡単に会える方では有りませんが、私はこの神殿の巫女ですから大丈夫ですよ。そもそも人前に姿も現さない神を崇める者が居ると思いますか?恩恵があるからこそ崇められるのですよ。」


 さもレンの疑問が可笑しいとでも言う様にクスクスと笑って見せる。何とも今迄のレンの常識からは信じられない事ではあるが、郷に入れば郷に従えとも言う、ならば全てを信じ委ねて見るのも良いだろう。

 そして神殿の最奥まで着いたレンの前に巨大な龍神と其々の種族を創ったとされる神々の像が並ぶ大広間が広がっていた。



 


 

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