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魔の森の大賢者  作者: 神内 焔
第一章  森の生活編
2/33

新しい人生

やっと本編がスタートしました。

女神様がくれた新しい身体とは?

 うっ眩しい………。ゆっくりと目を開けてみると草原の中に横たわっていた。

 「ここが新しい世界か。」


 辺りを見廻して見ると、かなり広い範囲が草原になっている。道らしき物は見えないので万が一にも人の目に触れない様な場所に降ろしてくれたのだろう。


 「まずは装備の確認だな。」


 短剣が二本、服は丈夫そうな布地の服だ。あとは皮製のブーツのみ。あれれ?通貨は?他の装備は?他に何も無いの?あっ!

 「ステータスオープン!」

 あった、野営の道具や貨幣その他色々。数は少ないけど、数日なら困らない程度の物資や貨幣は入ってた。

ん?メッセージが着てる。


"無事に着いたでしようか?御要望通りのユニークスキルの付与は無事に完了しております。実は内心無茶な要求をされるのでは?とビクビクしておりました。元より方陣学の知識に関しては何らかの形を持ってお返ししなければならなかった物でしたので、ユニークスキルの形でお返し出来たのは幸いでした。なので、サービスとして多少多めに貨幣と物資を入れて置きました、又、魔法の全属性の初級魔法も付与させて頂きました。魔法はイメージと練習次第で色々と出来るので、頑張って習得してみて下さい。お金は贅沢しなければ一週間は何もしなくても暮らせる筈です。(笑)

 あと、容姿もお任せにしてくれて有難う御座います。久々に創作意欲が掻き立てられました。思いっきり趣味に走らせて貰いましたが問題御座いませんよね?大丈夫、カワイイカワイイ。最後にそこの草原でウサギが出るから狩って行くと良いですよ。血抜きして街に持って行くと良い値段で買い取ってくれるでしょう。では、頑張って楽しい人生を。


       〜貴方愛しいラケシスより〜    "


読み終わった途端に脱力感で一杯になった。妥協案なんか出すんじゃなかったかも。見た目は楚々としてて出来る女性みたいだけど、何処か抜けてる様に感じるんだよな。多分地球にも居たあれ系の女性達に近いのではないかと思う。はぁ、後の祭りだな………。


 さて、んじゃ、助言に従ってウサギでも狩って見ますか!手に短剣を持って辺りを見廻して……見つけた!白いモフモフした動物が草を食んでいる。


 「やっぱり草食なのか?雑食じゃない事を祈ろう。女神様、ちゃんと狩れる獲物だって信じるからね……。」


 ゆっくり草に隠れながらじわじわと近付いて行くが、オカシイ、全く近付いてる感じがしない。食べながら移動してるのか?少し急いでみるが、中々近くまで辿り着けない。ゆっくり移動してたら何時までも追いつく事は出来ない。思い切って走りよるか?でも、逃げられる可能性も高くなる。いや、一度やってみて駄目なら別の方法を考えよう。叢から飛び出し一気に走りよる。


 おぉ、体が軽い、これなら気付かれる前に一太刀くらいはイケるか?前方のウサギが段々と大きく見えてくる………大きく?おおきく………。

 「でか!」

 自分と同じ位の大きさのウサギが此方を見ている。

これ一匹、いや、ウサギは一羽か……ってそんな事はどうでも良くて!どうやって短剣で倒すんだよ!

 「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁポンコツ女神ぃぃぃぃ!」

 脱兎の如く逃げ出した。ウサギだけに………喧しいわ!

ヤバイヤバイヤバイヤバイ!意外と速いぞ、あのウサギ!戦うしか無い、けど、どうやって?短剣は恐らく毛皮に阻まれて通らないだろうな。何かないか?あ!魔法があった。火魔法は辞めよう。あの毛皮は欲しいし、万が一にも火達磨になって炭化したら商品にすらならないだろう。風魔法は今一殺傷力に欠ける気がする。漫画やゲームみたいには行かないだろうな。選択肢としては、水か土だろう。

 いや、土も無理かも。ドロ球が飛んで行くんじゃ話にならないからな。ならば、イメージもし易くアニメなんかでも御馴染みの氷の矢が一番か!あまり失敗はしたくないが、一撃撃ってMP切れって事は無いだろう。

 走りを止め振り返りアイスアローの魔法を念じてみた。いや、だって呪文なんか唱えて出なかったら恥ずかしいじゃん?ましてや、警戒したウサギに"ぷっ"とか笑われたら泣き叫びそうだし。

 出た、アイスアローがウサギの額目掛けて吸い込まれる様に命中する。安堵したのも束の間、飛んで行った氷の矢がウサギの額に吸い込まれる様に命中する。

 ゴン!あれ?結構痛かったようで、ウサギは怒り狂って追いかけて来た。

 「そうだよね〜初級の熟練度初期値だもんね〜!」

 早々都合良く一撃必殺とは行かなかった。ってか、チュートリアルですらないのか!普通は初級魔法でも序盤の魔物には魔法は一撃必殺だろうに!あの様子じゃ頭に石が当たった程度のダメージしか無いだろうな。

 「他に何かないか?他には………。」

 走りながらメニューに視線を這わせる。ん?熟練度が2になってる。熟練度も経験値の内なのか?ならば……。

 「アイスアロー!」

 今度は声を出して撃ってみる。不意を着けたのか振り向き様に魔法を撃ち込むと、また同じ場所に吸い込まれる様に命中する。

 「もしかして、ホーミング機能でも付いてる?」

 今度は相当効いたのか、苦しげに頭を振りながら睨みつけて来た。普通畜生でも真っ直ぐ飛んで来る物を二度も食らったりしない。試してみるか。

 今度はやや左に手を向けてカーブする軌道を想像しながら魔法を放つ。

 「アイスアロー!」

 二度も命中させられて学習したのか、今度は魔法を避ける様に右に一歩ズレてから間を詰めてきた。はい、ホーミング機能付いてませんでした。しかし、氷の矢は想像した通りにカーブを描き飛んで行ったのを確認出来た。ならばやり要は幾らでもある。

 「今!アイスアロー!!」

今度のアイスアローは上空に向けて撃った。上空に撃ち上がった氷の矢は放物線を描きウサギの真上に落ちて来る。そして、ウサギの額に深々と突き刺さりウサギを倒す事に成功した。

 氷の矢の威力が低いなら重力の力も加算して撃ってやれば倒せるのではないか?と思ってやって見たが予想以上に上手く行った。

 「はぁ〜何とか勝てた………。」

 その場にドカッと座り込んだ。ピロピロピロリン!と気の抜ける様な音を出してメニュー画面が表示される。

なんだろう?


Lv5  Name:レン  Age:6


短剣技:初級  熟練度  18


魔法技:初級  

    氷魔法 熟練度  20


ユニークスキル

    世界方陣錬金術大全 

    メニュー

    経験値2倍

  Newユニークスキル効果10倍


あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!化け物、魔王、恐怖の大王確定じゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!経験値倍加は外したんじゃないのか?!いや、これユニークスキルの効果だ……。やっぱり抜けてるよあの女神。冗談じゃない!戦争の道具も暗殺対象も御免被る。

 死んだ目でメニュー画面を見ながら決心を決めた。

 「よし、隠居しよう………。」

 そして、遠くに見える森に向かってトボトボと歩き出した。もしかして、不幸体質は健在なのか?幸運値マイナスのままですか、そうですか……。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◆◆◆



 と言う訳で森に住み着いて今迄に至ると言う訳だ。後で分かった事だけど、当時の身長は120cm位で年齢が6歳だった事が判明。よく見ると名前の横にAge:6と書いてある。これが年齢を表す事に暫し気付かなかった。だってねぇ……日本人だものNameは馴染み深いけど、Ageじゃなく年齢で表記される事が多いし気付かなくても仕方無くない?


 まぁあれから5年今じゃ11歳になったし、背も多分伸びてる。ウサギが胸の高さ位になってるし………チビじゃないよね?狩りだけじゃ栄養も偏るから農耕に適した土地を探して森中を彷徨った。途中で香辛料や木の実、キノコや自然薯なんかも見つけたのは大きな収穫だった。

何より驚愕したのは米!エルフの村に行き当たり米を見つけたのだけど、バナナみたいに茎が太く柳のように稲穂が垂れ下がっていた。いや〜ビックリしたね。

 どんな植生に進化したのか米の木一つで米俵一個分はあろうかと言う程の米が収穫出来る。更に味噌や醤油が存在してた。ラノベなんかじゃ日本の調味料なんか手に入れるのに苦労するもんだけど、あっさり見つけたのは運が良いのか悪いのか。

 流石にエルフの村に住み着く事は控えた。怖がられても嫌だし、エルフは狩猟民族らしく森の魔物を狩って生活してるらしい。一緒に暮らしたらレベル爆上がりになるのは明白。それ以前に、長期の滞在は断られたけど。

エルフの村は謂わば僅かな交易の窓口らしく、本当のエルフの国は隠れた所にあるそうだ。なので、時々物々交換で調味料を購入させて貰ってる。当時は6歳って事もあってしこたま怒られた。子供が独りでこんな所に来るもんじゃない!ってね。なので、途中で倒した熊やら狼らしい魔物をストレージから出してやったら目を丸くしてたよ。

 んで、エルフの村を出て西へ向かった所にようやく見つけた盆地を切り拓き、小さな街一個分は有りそうな畑を作ることに成功した。全てを手作業でなんて出来ないから、上がりまくった魔法で畑を耕したよ。魔法マジ便利♪

そんな訳で、盆地の入口に冒頭にあったでっかい屋敷が出来上がった所に話は戻る。

 「これだけの屋敷なら友人でも招待して自慢するものなんだろうけど、隠居して長いからな………。今じゃ紛れもないボッチだわ。」


 正直前世でも家に招待した友人だった者たちは、本当にロクデナシばかりだった。社交辞令も理解しないバカな連中だった為に遂には引っ越して二度と人を呼ばなくなった程だ。曰く、自分の家と思って寛いて良いよ。と聞くや、本をドサドサ出してベッドを占拠してダラダラ本を読み耽り終いには片付けずに帰る。食べ散らかし散々汚しては掃除もしない。家の家具は壊す、トイレは汚す、果ては食事の用意までしろと言い出す。

 いい加減頭に来て「自分の家でもこんなにだらしないのか?」と聞いたら、「自分の家でこんな事できる訳ないじゃん。」と笑いながらほざきやがったよ。以降、家に誰も呼ばなくなった。付き合いも最低限に留め、間違っても家に呼ぶような間柄にならないようにした。昔を思い出すとろくな事しか無い。本当に酷い人生だったんだな。

 さて、そろそろ入口に到着するな、森で彷徨ってた人達が………。今度は盗賊か魔物か。



いや〜前世では散々な人生を送ってますね。


2020年11月06日本文を加筆修整、戦闘シーン、女神の認識を修整しました。

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