ディナーへご招待。
二人が選んでる間にまだ途中になっていたグラスの磨き作業に戻る
ふふ、わざわざ二つ渡したのに一つを二人で見てる笑
ほんと仲良いんだなぁ
ニヤニヤしながらグラス磨きをしていると…
「すいませぇん、あのぉ今してる作業を写真撮ってもいいですか?それでSNSに載せたいですよね。もしかしたら宣伝になるかもしれないし」
りんちゃんからの突然の申し出ではあったが特別困る事でもないし、宣伝になるんであれば願ったり叶ったりなので二つ返事で了承した
…と言っても撮られることには慣れてないので平常心を保つのがまぁキチィことキチィこと笑
二、三枚撮った後また料理選びに戻った二人にちょっとした提案をさせてもらった
「あ、もし選ぶのに悩んでるんならオススメで良ければ作るよ?
オイルパスタなんだけど、どうかな?
パスタに合いそうなワインもあるから一杯サービスするよ?どうかな?」
一通りメニューを見終わったみたいで少し相談してるようだった
「じゃぁ私はそれで!だって初めての女、めいですから!」
うん、すんごくわからない回答が返ってきたぞ
まぁめいちゃんはオイルパスタでいいみたいだな
rinちゃんはどうだろ?
「じゃぁrinもそれにしよっかな?オススメなんやからとびっきり美味しいので頼むで?たのしみにしとる!」
おぉう、めっちゃ笑顔
可愛い…
この二人ほんと可愛いなぁ
よし、じゃぁ作るか
「はい、わかりました。では少々お待ちください。
まずは、こちらのワインをお飲みください。
あ、全部飲んではダメだからね?
ちゃぁんと待ってるんだよ、特にめいちゃん?わかった?」
なんとなく、すぐ飲み干してしまいそうだっためいちゃんに釘を刺しといた
「む、わかっとるわぁ!ちゃんと待つわ!」
お、訛った
まぁいっか
「では、ワインをどうぞ。パスタをお作りしますので失礼します」
厨房に入る時にチラ見をしたら一気に飲んでしまいそうなめいちゃんをrinちゃんが笑いながら止めていた
良いコンビだなぁほんと笑
しばらく厨房でパスタ作りをし、出来上がったものを運んだ
「お待たせいたしました。オイルパスタです。
シンプルに作らせていただいたのでワインにもよく合うと思いますのでどうぞ、御賞味あれ」
何言ってんだ俺
御賞味ってなんだよ
人生初だわ、こんなん言ったの
お、食べてる食べてる
どうだろ?
「うん、シンプルだけどオイルも丁度良くて食べやすい。それにワインとの相性も抜群。
あー幸せ!」
めいちゃんから高評価頂きましたぁ!!
よし、これもメニューにいれよ
「たしかにめいちゃんの言う通りやな。けど、これメニューに載ってなかったような気がするんやけど、どうなん?」
お、しっかり見てくれてたんだ
「そのとおり、実はこのオイルパスタは試作品で二人に評価してもらおうと思ってね?だからこれから正式にメニューに入れることにするよ、だからお代はいらないよ?ゆっくり食べててね?
口直しのハーブティーと食後のデザートを準備してくるからね?
二人が食べすすめているのを確認して厨房に向かい、飾り付けをしておいた苺をふんだんに使って飾り付けをしたチョコレートケーキとショートケーキを用意した
試食した限り、自信がもてる出来である…たぶん
自信はある!…けど男性と女性の味覚は違うから…万が一…万が一って事があったらさ…
うん、大丈夫
大丈夫なはずだ!
よし、だそう
うん、丁度食べ終わってワインも飲み終わったみたいだな
持って行こうかな
「パスタはどうでしたか?良かったらこれも試作品になるんだけど、初来店で初来客のめいちゃんへサービスとして、苺をふんだんに使ったチョコレートケーキとショートケーキ。
りんちゃんもよかったら食べてね?サービスだからさ?」
おぉ…さすが女子
めっちゃ目がキラキラしてる
りんちゃんに関してはショートケーキに釘付け
めいちゃんは両方を交互に見ながらたぶん足をバタつかせてる
時折、ゴンゴン聞こえる
…子供かよ笑
「やばぁい!!めっちゃ美味しそう!!写真撮ろ!!SNSに後であげよ!!ね!めいちゃん!」
あ、SNSにあげるのに写真撮るのね?
撮るんだったら切る前の出してあげれば良か…うわぁめっちゃ撮るやんw
え!ちょ!りんちゃん?!そんなに勢い良く食べなくても誰もとらないよ?!
「…んーーーー!!!やばぁい!!美味しいぃ!!ねぇめいちゃんこっちも食べてみて!!シェアしよ!!」
嬉しいなぁシェアし合って、喜んで食べてくれてる…
いい子達でほんとよかった
頑張って作った甲斐があったよ
あ、もぅrinちゃん食べ終わっちゃった
うわ、めいちゃんが食べてるのめっちゃ見てる
すげぇ羨ましそうに見てる
ホークめっちゃ咥えてるやん
ビヨンビヨンなってるやん
落ち着け
あ、最後の一口になった
rinちゃん口開いてる開いてる
めいちゃんの口にーーケーキがーー入ったーー
あらら、寂しそうな顔してる笑