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僕は最強のグラディエーター  作者: カケヤン
2/3

最強のグラディエーター

初めまして!

キーンコーンカーンコーン。


チャイムがなった。授業も終わりお昼休みになったみたいだ。クラスメイトの半分位は学食に行った。僕もご飯を食べようかな。



「さてと。お腹すいたなぁ。」



俺の右前にはクラスの偉いそうな女子3人組がいる。

個人的には回りに誰もいてほしくないな。



「邪魔なんだけど?そこ退いてくれない?」



ほら、始まった。コレがあるから近くにいてほしくなかったんだ。とりあえず言い返す。



「えー。なんで退かなきゃいけないの?ここ僕の席だよ。」


「やめときなよ。」



そう言ったら、退けと言った女子とは他の女子がいった。



「コイツに関わると『殺される』よ。それぐらい分かるでしょ?離れなって!」


「そうそう。本当にイラついたら『殺すから』」



そう言うと、彼女らは走り去っていった。



「なんだよ。冗談でいったんだけどな。」



今のは簡単にいうと意地悪だな。でも違う。

勇気試しに言いに来てるのだ。


何せ僕は『最強のグラディエーター』だからだ。


グラディエーターと言うのは魔物を討伐する人のことを言う。討伐隊は普通高校を卒業して入るものだ。だが、僕は中学の頃から入っている。


最強だから。



「なに脅してんのよ!ライト!恐がってたじゃない!」


「なんだ、『ルキナ』じゃないか。隣のクラスで残念だな!」



こいつはルキナ、僕の幼馴染だ。今日は高校の入学式があって新一年生ってことで入学したがクラスが別々になっちゃってイライラしてるんだろう。



「なにイライラしてるの?」


「あんたの言葉にキレてるの!なにがイラついたら殺すからよ!」


「嘘だ!僕と一緒なクラスじゃないからでしょ?」


「ライト。ぶん殴るわよ。」


「ごめんなさい。お許しください。」


「まぁいいわ。」



さっきの『殺す』と言うのは

本当に殺すということだ。



僕は人を殺しても法律に罰せられないのだ。



なのでさっきの3人組もびびって教室から出ていったのだ。



「そんな事言ってないでルキナも一緒に食べようよ。」


「えぇ。食べましょ ────」


『緊急放送です。1-Aライトくん 1-Bルキナさん今すぐ校長室に来て下さい。』


「おいおい。いきなり何したんだルキナ?」


「あんたもでしょうが!でも、確かに何したのかしら?」


「まさか、あの3人組ども『殺す』って言ったことチクりやがったな!本当に殺す!!」


「こら!!まだ決まった訳じゃないんだから。

・・・でももしそうだったら、一緒に殺しましょうか!」



ちなみにルキナもグラディエーターだ!だから人を殺しても罰せられることはない。



「おお!!ノリがいいねルキナ!じゃあ早速校長室行くこう!」



─── ─── ─── ─── ─── ───



コンコン。



「失礼します」


「おお!良く来てくれたね!ライトくん。ルキナちゃん。」


「校長先生、ルキナにちゃんは付けなくてもいいですよ。」


「あんたは黙ってなさい!それで用件はなんですか?校長先生。」


「用件はだね。この校舎に魔物が潜んでいるということだ。そいつを倒してほしい。」


「潜んでいる?どういう事ですか?」


「うわー。ルキナは頭が回らないね。人間に化けているってことさ。誰かは分からないけど。」


「あんたは後でぶん殴る。」


「お許しください。」


「フフッ面白いね君たち。でも、正解だよライトくん。私も誰かは分からないの、だから見つけて倒すまでお願いできるかしら?」


「お任せください。なんたって最強ですから。」


「頼もしいわね。それと入学早々ごめんなさいね。」


「いえいえ!全然です!この仕事と引き換えの特別入学なのですから!」


「じゃあ、お願いね!」



─── ─── ─── ─── ─── ───



「最高だな!魔物探しは授業休めるなんて!」


「それもそうだけど見つからなかったらどうするのよ。」


「人が食われる。」


「・・・冷静ね、まぁその通り。見つけ出すわよ!絶対に!」


「アイアイサー」


「そう言えばお腹すいたわね。」


「そう言えばご飯食べてないんだった。すぐに戻って食べてこよう!」



─── ─── ─── ─── ─── ───



教室はまだ賑やかだ。授業が始まるのはまだ先らしい。



「ねぇ?あんた校長室に呼び出されたけどなに言われたのぉ?」



さっきの3人組の邪魔扱いしてきたヤツだ。



「あれ?殺されにきたの?それとも嫌味?」


「さっき、殺すって言われたって校長先生に言ったのよ!そしたら『そんな事言う生徒は厳しく指導するわ』って言ってた、あんたは別室行きよ」



校長先生も嘘がうまいな。俺達を第一優先みたいだものな。



「金持ちの娘だとか知らないけど。僕より偉いヤツなんていないんだよ。」


「はぁ?何言ってんの?あんたなんか校長先生に大金払ってこの学校追い出せるのよ!」


「やってみろよ。僕は最強のグラディエーターだ。俺の次に偉いのはコイツだ。」



指差したのはルキナだ。



「どーも。」


「面倒だからもういこうぜ。早く探さないといけないし。」


「そうね。行きましょう。」



「何だったの、あの二人。それよりアイツをこの学校から追い出す準備をしないと。」



── ── ── ── ── ──



「ライト!歩きながら食べない!」


「だって時間もないじゃん!今日は帰ってゲームしたいんだ!」


「はぁ~。いつも通りね、この長い休みで変わったかと思ったけど勘違いだわ。」


「いいじゃないか。変わる必要がないよ。」


「それはそうだけど。」



「おい!お前ら!!そろそろ授業が始まるぞ!」


「はい!スミマセン!!」


「お前誰に声かけてるんだ?」


「ライト!!止めなさい!!


「お前教師に向かってなんて口をたたいてるんだ?」


「なぁ、ルキナ。見つけたぜ魔物を。」


「へ?」


「何を言ってるんだ!?貴様らを別室いきにするぞ!」


「スミマセン!すぐに戻るわよ!!」



『ラスト・エディット!!』



僕はそう言うと。巨大な聖剣をとりだした。



「なに!こいつグラディエーターだったのか!」


「えー!?コイツが魔物だったの!?」


「やっぱ頭回んないよね。コイツは俺が倒す!!

はあぁぁぁ!!!!!!」



そう言いながら僕は魔物を切り裂いた。



「ふぅ~。楽しかった!」


「この魔物弱すぎ。私の出番無かったじゃん。」


「まぁ。いいじゃん!次は譲ってやる。」


「さてと。校長先生に報告いこうぜ。」


「えぇ。行きましょうか!」



俺は最強のグラディエーターなんだ。


そう自覚を持って戦わないと。

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