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そのはちっ! 臨海研修旅行の話と転校生

新キャラが増えます!・・・さて、元悪魔は一体どの悪魔でしょうかね・・・?


そしてタイトルにある臨海研修学校はちょっとしたら出てきます。すぐには出てきません。

「ダーリン、嬉しい話とそうじゃない話があるのです」



突然抱きついてナタリアが切り出した。・・・いい話と悪い話?



「いい話から先にくれ」

「いい話は・・・再来週月曜から臨海研修旅行があるのです。盗み聞いた話によるとその間は異性交遊OKだとか」

「どこがいい話だ」

「私にとっていい話なのです」

「・・・で?他にないのか?」

「あとあと、転校生が来るとか。性別までは分かんなかったのです」



転校生・・・もしかしたらもしかしなくても・・・



「・・・どの道悪い話じゃねぇかよ」

「あり?」

「で、悪い話ってのは?」

「夏休み明けに期末テストがあるとのことなのです」

「・・・悪い話しかねぇ・・・」



俺はもう、机に突っ伏すしか取るべき行動がなかった。臨海研修旅行の異性交遊OKだと俺どうなる分かんねぇし・・・転校生つったら俺が『面倒見ろ』なんて話になりかねないし・・・テストなんて死亡フラグじゃねぇかよ・・・





















☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



そして朝のSHR。俺にとって多分決定的に疲れ果てると思う時間が来た。



「うーい、さっさと席に着けー。SHR始めるぞー」



そうして担任が入ってきた。ノリのいい俺のクラスメイト達は軍隊のように席に着いた。・・・はっきり言う、足並みが整っていた。


ちなみに咲夜華とナタリアは俺をはさんだ両隣りだったため、俺を挟んで火花を散らしていた・・・。俺、もしかしなくてもその内心筋梗塞起こしそうな気がしてきた・・・



「うーし、今日は連絡が何個もあるぞーまずは臨海研修旅行の話なー」



ナタリアの話通りマジであんのかよ・・・



「あー、臨海研修旅行の間に恋人同士になっても構わないが、節度くらいは守れよー」



・・・そして異性交遊がOKとな・・・



「榊ー、お前もう付き合っちまえよー」

「そうだそうだー!お前もう嫁さん二人いるんだからよー!!」

「ばっ、嫁って!?いねぇよそんなん!!」



タイミングを見計らったかのようにいつもの冷やかしが入った。前は別のやつだったのに・・・!畜生・・・



「あー静かにしろー。茶化すなら休み時間にしろー」



そしてアンタは止めないのかよ!!



「んでテストの話もしとくぞー。夏休み明けすぐにあるからなー。範囲は・・・夏休み前に配る。面倒だから」



・・・安定のめんどくさがりあざーす。



「んで、最後の知らせだー。今日は編入生が来た」

「女ですか!?女子ですか!?それとも野郎ですか!?」

「お前らの期待通りだ、安心しろ」



刹那、クラス中が歓喜した。ただ、その内容が・・・



「よっしゃー!榊を思いっきりいじれるネタがキター!!」

「いやいやそこは擁護すべきだろ!?少しずつ教え込んでいって・・・だろ!?」

「どの道榊乙だな!!」



・・・というもの。女子に至っても・・・



「榊君が頑張ってくれるから大丈夫だよね!」

「榊君優しいからねー」

「Mrハーレムだからねー、女の子には優しいからねー」



・・・誰も擁護してくれる人はいなかった・・・



「ダーリンを差し出すわけにはいかないのです!!」

「そ、そうだよ!!敏豪君が何で女の子の面倒を見ないといけないの!?そういうのって委員長の仕事じゃないの!?」



・・・いや、一応いた。弁護にはなってないけど・・・



「とりあえず静かにしろー。うーし、入ってこーい」



指示に従うように、控えめにドアが開く。そして、チリンという鈴の音。


入ってきたのは銀髪が映える女子だった。編入生と言っても外国人っぽい。



「おし、自己紹介しろ」

「はい」



後ろで黒板に彼女の名前を書きながら自己紹介を促す先生と、それに返事をする女子。



「皆さん初めまして、本日付で編入してきましたルナ・ヴェイルフォールと言います。不慣れなところもあると思いますが、よろしくお願いします」



流暢な日本語でしゃべるヴェイ・・・ヴェイルフォール・・・は恭しく頭を下げた。首に鈴付きのチョーカーをしていて、それがチリンと鳴っていたようだ。


・・・あれ?ヴェイルフォール・・・なんかどっかで聞いたことあるような・・・もうちょっと違う聞き方で・・・




「・・・どうしよう、マジ美人だ・・・」

「・・・やべぇ、これマジで誰かフラグ立てんじゃね?」



そういう会話がぼそぼそと始まった。・・・やめてくれ、そういう時は大概俺にフラグ立つから・・・



「つーことで榊ー、今日一日面倒見てくれー」

「なっ・・・!?」



突然振られ、俺は言葉を失った。・・・マジ!?



「つーことでSHR終わり―。次移動教室だから遅れんなよー」

「ちょ、ウソだろ!?」



・・・予想が当たった!!嫌な予感ばっかり当たるってこのことだったのか!!



「・・・ダーリン?浮気したら許さないのですよ?」

「浮気て・・・」

「・・・ダメだからね?浮気・・・」

「・・・へいへい・・・」



この時点で俺はもう机に突っ伏すしかなかった。


ヴェイルフォールは『わ、私、迷惑だったかな・・・』と言わんばかりにおろおろしていた。・・・心配しないでくれ、ヴェイルフォールは無関係なのだから・・・



「あ、あの・・・榊・・・君・・・ですよね?」

「・・・ああ・・・」

「その・・・よろしく・・・お願い、します」

「・・・こちらこそ」



横から来る視線が痛かった。ぐさぐさと来るのが辛い。

次回は・・・『ラッキースケベ羨ましいぞこのヤロー!!』な回です。


この子は・・・一体何の悪魔でしょうか?ヒントは名字に。そこから推測できる人マジすげぇ、です。

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