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そのろくっ! 『非』策師敏豪、意思に反して女の子を二人も攻略す

6話です、戦いが終わります。そしてヒロイン二人目が確約します。


・・・まぁ、誰とはいいませんが。


ついでに言うと、敏豪リア充の仲間入りおめでとう!な回です。


さらにどうでもよくない話ですが、タグにあるR15は、今回から大きく関与してきます。ま、発言に問題がありますから。

「友・・・逹・・・」



リーアフォルテは俺の言葉を反芻して動きを止めた。俺は爪か何かが掠った左肩から血を流したまま代永の前に立ちふさがるようにして立っている。



「ああ・・・。そいつが人間だろうとそうじゃなかろうとも、友達と決めたら助けあうってのが当然じゃないのか!?」

「でもっ!そいつは吸血鬼なのですよ!?私以上に人に害を与える!悪魔なのですよ!?」



リーアフォルテの言っていることも分からなくもない。一応被害に遭ったなんて言い方、俺もできるから。けど・・・



「全ての悪魔が害、ということもないだろ!?現に代永が誰かに被害を出したか!?出してないだろ!?」

「・・・っ!」



正論による論破。そこまでとはいわないけど、代永が死んでいいわけないという理由にはなったはず。


・・・しかし、そう思うのがいけなかった。ただの慢心だと思うのにはそう時間がかからなかった。



「それでも・・・それでも私は・・・っ!!そいつを滅さないといけないのです!父様のためにもっ!!」



突然激昂した、と思ったら突っ込んできたリーアフォルテ。さすがにこのままだとマズい。



「危ないっ!」

「ひゃわああっ!?」



勢い良く飛翔し、代永めがけて突っ込んできたため、代永を抱きかかえるようにして回避。鳥肌?立ってるに決まってんだろ!?下手したら膝だって笑ってるっての!



「くそ、堤防沿いじゃ流石に狭くて分が悪い・・・!広い所に逃げて対策を練らないと・・・!」

「・・・榊君!いい場所があるの思い出した!!」



通過したのを確認してぼやいていたら、代永が急に声を出した。耳元だったからちょっと耳鳴りが・・・



「家の近くの公園なら・・・今の時間帯だったら誰もいないし十分広いから・・・!」

「だったら・・・そこまで逃げるぞ!人混みに紛れちまえばあいつもちったあ攻撃しにくくなるはずだから・・・!」



俺が立ち上がった時、代永に異変が起きた。気付かなかったが・・・



「・・・痛っ・・・」

「どうした!?」

「さっき慌てて避けた時に・・・足捻っちゃったみたい・・・」



左足首を痛そうに押さえる。急襲だったから慌てるのは仕方がない。こうなったら・・・俺も鳥肌立つし代永も嫌がるかもしんないけど・・・



「すまねえ代永、ちょっとばかり我慢してくれ!」

「へ?我慢って何をきゃああっ!?」



代永を抱きかかえて走る。俗にいう『お姫様だっこ』というやつ・・・だったはず。本当にこれしか方法がなかったんだよ、代永を守りながら逃げる方法が!



「絶対に逃がさないのです!!」



リーアフォルテも俺達を追いかける。絶対に捕まるわけにはいかねぇ!捕まったら・・・何のために毎日走りまわらされたのかが分かんなくなっちまうから!!





























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



榊君に突然お姫様だっこをされて、助けてもらって・・・


不謹慎だけど・・・ドキドキしている私がいた。



(・・・なんだろ、さっきから榊君があの時の男の子と被って見えちゃう・・・)



あの時の男の子・・・そう、小学校の頃、私をいじめてたクラスメートの子達から身を呈して守ってくれた、とっても優しい男の子。その時の姿と今の榊君が被って見えて・・・



(やっぱり・・・あの時の男の子って榊君だったのかな・・・)























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



リーアフォルテから逃げ切って・・・な訳がなく、公園までしっかりと追いかけられた。着いたには着いたが・・・正直疲れた。



「逃がさない、と言ったはずなのです・・・!」

「ちったあ妥協してくれると思ったんだけどな・・・」



目的地の公園で対峙する俺とリーアフォルテ。俺は代永を背中に隠したまま・・・。戦うとなると圧倒的に不利。戦う気なんてこれっぽっちもないけど。



「さぁ・・・そこを退くのです・・・!」

「退くわけにはいかねぇんだよ!」

「だったら・・・容赦はしないのです!」



こっちに向かって走り出すリーアフォルテ。それに対して俺は一切動かない。・・・理由は簡単、アイツの『父親の地位への執着から目を覚ます為』に行動するつもりだったからだ。



「・・・代永、ちょっとでも動けるようなら離れてくれ。驚かせるかもしれねぇから・・・」

「え、と・・・なんで・・・?」



俺の言っている意味が分からなくて聞いているような代永(実際分からないと思うが)。



「・・・大丈夫。絶対に護ってみせるから。それに、彼女も傷つけないようにやるつもりだ」

「・・・!」



そして改めてリーアフォルテを見る。走っている+距離が結構あるため、まだ半分距離を詰められたくらいだ。



「あなたを倒して・・・後ろの悪魔を・・・!」



そしてあっという間に距離を詰めて、俺の方に手を伸ばし・・・




























その手を掴んで、体を捻って背負い上げ、その勢いそのままに地面に叩きつけた。



「かはっ・・・」



叩きつけられた反動で、一瞬呼吸が止まるリーアフォルテ。俺がやったのは『背負い投げ』。一樹が何故か突っ込んできた時に反動でやってしまう、本来は柔道の技・・・らしい。



「さ、榊君・・・リーアフォルテさん・・・大丈夫なの・・・?」

「ちょっと勢いはあったかもしれないけど・・・多分大丈夫なはず・・・」



リーアフォルテを見ると、ゆっくりとだけど体を起こしている。が、腕に力が入らないらしく、プルプル震えていた。



「こ、こんな所で・・・負けるわけには・・・」

「・・・ったく・・・」



はぁ、と溜息をついてリーアフォルテの前に行く。鳥肌が立っているのはデフォルトだが、今はそんな事を気にしていられない。俺が今やるべきなのは・・・































パンッ!



「っ!?」



リーアフォルテの目を覚ましてやるだけだ。



「いつまでお前の親父のことを気にかけている必要があるんだよ。お前にはお前の人生があんだろ?お前らしく好きに生きりゃいいんだよ」

「で、でも・・・父様は私のせいで・・・」



・・・ったく、どんだけ頑固なんだよ・・・



「お前の親父の本心を分かってんのか?本当はお前にこんなことをしてほしくない、なんて思ってないか?それに、お前の親父がお前に責任を押し付けてしまうなんてことはしねぇって。」

「・・・」



親がこの心配をしないわけがない。それはどこも同じなはず。子が祓魔師やってるなんていう話を聞いたら心配するだろ?死と隣り合わせだろうから。



「あ・・・」



リーアフォルテの頭に手を置いて、諭す。



「一度お前の親父と話しとけ。ちゃんと話し合えばお互い分かりあえるだろうからな」



そして立ち上がって代永の方へ向かった。後ろからリーアフォルテのなく声が聞こえたが・・・実をいうと・・・



「もう・・・限界・・・」

「さ、榊君!?」



異性に触ったりしまくってたから・・・もう・・・ダメ・・・






























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



目の前で、私を助けてくれた男の子が倒れてしまった。嫌いな異性に無理に触り続けた結果・・・だと思う。


気を失ってる・・・だけみたい。リーアフォルテさんもこっちに攻撃する様子はないから大丈夫だと・・・思うけど・・・



「・・・なんだろ・・・さっきからドキドキしっぱなし・・・。やっぱり私・・・榊君のこと、好きだったんだ・・・、あの日からずっと・・・」



私は顔が真っ赤になったまま、榊君の頭を膝に乗せた。捻っちゃった足が痛くないように座って。



「・・・ありがと、榊君・・・」































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



あの盛大なバトル&盛大な失神があったその次の日の朝。



「うーあー・・・だるい・・・」

「お前一体どうしたんだよ・・・昨日代永から『公園で榊君が倒れてるの』と聞いて飛んできたらマジでぶっ倒れてやがるんだからよ」

「聞かないでくれ・・・」



一樹とは部活の関係で校門で別れて、そして玄関で靴を脱いで室内履きに履き替えて出た時・・・



「榊君!」

「よ、代永!?」



急に代永が俺に腕に抱きついてきた。ぎゃああっ!!



「ちょ、鳥肌、鳥肌立つから離れてくれ!!」

「ちょっと話したいことあるから・・・ダメ?」

「ひ、昼でいいだろ!?」

「い、今言いたいの!!」



代永と言いあいをしていたら・・・悲劇は起きた。













ドンっ!



「うおっ!?」

「ひゃっ!!」



俺の背中に突然衝撃が。何が起きたと後ろを見たら・・・



「り、リーアフォルテ!?」

「リーアフォルテさん!?」



リーアフォルテが俺の腰に抱きついていた・・・!!



「話したいことがあるのです。今言いたいのです。私の本心なのです。」



淡々と俺の腰に抱きついたまま言う。い、一体何を!?早く離れてくれないとまた・・・



「私、あなたのことが好きなのです。私に新しい道を示してくれたあなたに惚れたのです」

『っ!?』



突然の告白。・・・って待て!俺めちゃくちゃ困るんだけど!!



「ちょ、待て!いきなり言われても・・・」

「本心なのです!本気なのです!」

「さ、榊君!わ、私の話なんだけど・・・!」

「よ、代永!?」



突然代永が話を切り出した。・・・今度はなんだ!?



「わ、私、あの日助けてくれた男の子が榊君だって昨日分かったの!だ、だから・・・私・・・あの日からずっと榊君のこと想ってたの!!だ、だからはっきり言います!私と付き合ってください!!」



・・・また盛大な告白!?



「親衛隊いないよな!?」

「親衛隊来たら私が黙らせるもん!!」



・・・顔真っ赤にして言っても説得力無いって・・・



「・・・代永咲夜華。お前みたいなちっぱいに私のダーリンを落とすことなんてできないのです」

「ダーリンて・・・俺はお前の夫になった記憶はないぞ!?」

「ちっぱ・・・!あ、あなただって・・・寧ろあなたの方がペッタンコじゃないの!!」

「これだからちっぱいは・・・」



突然腰から離れたリーアフォルテは、制服の袖に手を引っ込めて、ブレザーの中でもぞもぞとし始めた。


そして・・・



「っ!!」

「・・・ちょ、まさか・・・」



突然、というかいきなりだ。いきなりリーアフォルテの胸が大きくなった。効果音的に言うと『バイン!!』とか鳴りそうな勢いで。



「無理やり上からコルセットで押さえていたのです。実際はこんなに大きいのですよ?」

「~~~~~~っ!!」



・・・もう頭が痛くなってきた・・・



「さ、榊君!あんな大き過ぎるのってダメだよね!?」

「ちっぱいより大きい方が好き、のはずなのです。そうですよね?ダーリン?」

「もう・・・好きにしてくれ・・・」



朝から涙が枯れそうな気がした・・・というか不安がさらに倍増した・・・


・・・ひょっとして俺、女難の相出てたりする?







おまけ


「殺せぇ!姫の心を盗んだ愚か者をこの世から消すのだぁ!!」

「「「「sir, yes sir!!」」」」

「軍隊かよテメーらはーっ!!」



親衛隊に追い回されることになった。ついでに言うと、代永とリーアフォルテから「名前で呼んで!」と言われたことも、リーアフォルテ・・・いや、ナタリアから「ダーリン」と呼ばれていることもそれに拍車がかかっているようで・・・


「殺せーっ!!」

「「「「ガンホー!ガンホー!!」」」」

「好きでリア充になってるんじゃねえよーっ!!!」





さらにおまけ



同日朝のSHRが終わった後のことだ。



「なぁ・・・敏豪・・・」

「・・・どうしたんだよ、一樹」

「リーアフォルテって・・・リーアフォルテって・・・」

「・・・ナタリアが?」

「まさかロリ巨乳だったとは!!145くらいでサイズが見た目でFだぜ!?」

「・・・確かに俺もそれは思ったけどさ・・・」

「・・・ということで敏豪。リーアフォルテを振って俺にくれ」

「本人の意思は?」

「俺が幸せになれれば無問題!」

「お前最低だな」

はい、メインヒロインに、ナタリアが追加され、めでたく敏豪はリア充になりました。おめでと羨ましいんじゃこんちくしょー!



・・・すいません、取り乱しました。



次回はキャラの紹介をします。今のところの、ですが。



で、プチアンケート。

先ずは「これ以上ヒロインを増やすべきか増やすべからずか」。

で、増やす場合・・・というか一応増やすなら4人目まで、としてまして・・・


「4人目をどうするか」です。


一応候補は

『ソロモン72柱、序列16位・ゼバル』

『ソロモン72柱、序列38位・ハルファス』


のどちらかなんです。性格も出来れば案をください。3人目はもう決まってますので。ソロモン72柱の誰かですけど。


期限は11月11日(金)までです。

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