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そのさんじゅうっ! えっ、体育祭?しかも合同?なんで?

音羽がチート開眼します。そして・・・久しぶりにあいつらが出ます。・・・私も書いてて『こいつらそういや久しぶりに出したな・・・』と思いました。

「あー、突然だが体育祭のことを言っとく」



我らが適当担任が突然こんなことをのたまった。



「今月(9月)末の土曜、体育祭やることになった。・・・なったっつーか、まあ元からやるんだけど」

『どっちだよ!!』



男子からの活きのいい突っ込み。・・・無駄スキルだな、おい・・・



「それで、だ。今回は・・・知ってるやつもいると思うが、合同でやる」

「あのー、先生?」

「なんだ、堀」



旧変態集団幹部の堀が手を上げた。・・・ちなみに一樹は手を上げなかった。あいつはもう、彼女を持っているから・・・な。



「合同でやるその相手は何処で?」

「・・・何だ、気になるのか?」

「・・・もしかして先生、あそこですか?あの・・・」



堀が何か確信したように担任に聞く。・・・その担任もすっごいやる気のある目をしてやがる。・・・いつにもなく。



「・・・そのまさかだぜオイ」

「ヒャッハー!!おいお前ら聞いたか!?合同先女学だってよ!!」

「なに、女学!?あのお嬢様高校とか!?」

「そうだぞお前ら、毎年やってる合同の大体育祭だ、しっかり気合入れて!逆玉狙うぞ!」

『おお――――――――っ!!』



俺は盛大に呆れていた。・・・そういえばノリがいいだけじゃなくて、一樹率いる旧変態集団が多くいたんだっけな、このクラス・・・



「・・・逆玉なんて、語源からすれば存在しない言葉なのにね」

「・・・だろうな」



咲夜華と苦笑しながらその光景を見ていた。・・・俺はもう・・・何も言われないと思うが・・・



「桐生名誉会長!!」

「どうした、乾」



・・・思わずずっこけた。・・・「旧」と思っていたらリーダー変えて存在してたらしい。・・・一樹はその名誉会長・・・なんだそりゃ。



「先日名誉の初カノに至った貴方は如何するおつもりで?やはりハーレム狙いでまた一人狙うと?」

「いやいや、君は間違っている・・・諸君!私の話を聞いてもらおう!!」



・・・HRも終わってたため、担任まで加わった話になった。・・・どうせこのあと担任の授業だし、関係・・・ないか。




「ハーレムというものは、やはり男の夢だ。ロマンだ。願望だ!だが!だがしかし!!一人の男が複数の女性を侍らせて生きていけるなど到底叶わぬ夢!ましてや複数の女性を養っていけるのか!否!断じて否!!」



・・・どこの演説だおい。


































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「え―、女子の部1000mリレーは、姫川さん、リーアフォルテさん、三枝さん、吉川さん。アンカーは2周走る決まりだけど、誰が一番早かったっけ?」



今、競技の出場者決め。とりあえず運動音痴(自己申告、運動音痴っぷりは周知の事実)なルナは応援で精一杯頑張るらしい。



「えっと、一番早いのが姫川さんだよ?えーっと・・・50mで7秒85。次にリーアフォルテさんだね。8秒ジャスト」

「じゃあ姫川さんアンカーお願いしていい?」

「別にいいわよ」

「じゃあ女子はこれでリレーOKということで。次は男子1000mだけど・・・」



・・・俺は関係ないな。足遅いって自負してるし。



「男子はー・・・やっぱり桐生君が一番早いみたいだね。アンカー頼んでいい?」

「構わないぜ?」

「だよねー。そこで断ったらトーラレイアさんに良いとこみせられないもんねー」

「・・・まったくだぜ」



わーカッコつけ。・・・頑張れ一樹、俺は知らん。



「あとはー・・・」

「ダーリンもそこそこ足早かった気がするのです」



・・・は?



「・・・待て待て、俺が足早い?そんな事無いだろ」

「んー・・・ぎりっぎり・・・範囲・・・内!」

「うそっ!?」



思わず椅子から立ち上がってしまう。・・・マジかよ、俺がギリギリ選手!?



「えーっと・・・榊君は50mが6秒80で、その次が家内君の6秒81だったから」



僅か01の差が・・・!!



「で、男女混合の二人三脚は・・・ペア5人限定なんだけど誰出る?」

「あたしが出る!!敏豪と!」

「私が出るのです!ダーリンと!!」

「わ、私が出る!敏豪君と!!」



うわっ!?なんか3人が突然立候補したんだけど!?



「あたしが一番最初に立候補したんだから二人とも引き下がりなさいよ!!」

「ダーリンと一番息が合うのは私なのです!!」

「私だよ!!」

「ちょ、3人とも落ち着いて」



前で色々と意見まとめをしている女子が制止に入るが、ヒートアップした3人は止まる所を知らない。ますますヒートアップしていった。



「・・・一樹」

「どうした?」

「・・・気分悪くなってきた」

「OK、保健室行ってこい」

「あ、私ついていきます」



ルナに付き添われ保健室に向かった。・・・なんか最近保健室の常連化している気が・・・





































おまけ その1



「久しぶりだな榊敏豪!!」

「・・・えーっと・・・どちら様?・・・ルナ、分かるかこいつら・・・?」

「えと・・・あの、よく覚えてなくて・・・」



その発言の直後、集団は突然ずっこけた。



「忘れたとは言わせんぞ!我らが姫を取り戻すまでは!!貴様を血祭りにあげるまではぁっ!!」

「・・・思いだした、親衛隊だこいつら」



鬱陶しい感じで言う敏豪。親衛隊はそんな事など露知らず。



「者どもかかれぃっ!!」

「・・・音羽のやつが火を吹くぞ?」

「総員退避ぃーっ!!」



敏豪をボコされ怒り狂う音羽を想像したのか、親衛隊は一斉に踵を返し逃走した。



「・・・音羽って・・・名前だけでも意外と役立つな・・・」

「・・・知りませんよ、後で噛みつかれても・・・」

























おまけ その2



敏豪が親衛隊に(久しぶりに)絡まれた後。



「敏豪、アンタ変なのに絡まれたんだって!?」

「・・・まあな?でも音羽のお蔭で助かったぜ」

「・・・どういう意味よ?」



その瞬間だった。



「榊敏豪ぇっ!!かく・・・げぇっ、姫川っ!?」



親衛隊(一人だけ)が来たが、音羽に怯える。



「・・・ちょっと・・・」

「な、なんでしょうか姫君?」

「・・・何であたしを見て「げぇっ」って言うのよ・・・!」



ゆらりと近づく音羽。それに後ずさる親衛隊だが・・・



「・・・誰か、死にたくなかったらそいつ足止めしなさい」

「イエス、マム!!」



軍隊さながらに動く1-Bメンバー。最早音羽による恐怖政治状態。



「は、離してくれ!俺はまだ死にたくないんだぁっ!!」



掴まれてなお逃げようとする親衛隊に、ゆらりゆらりと近づく音羽。



「・・・一樹、気付いたか?」

「・・・ああ、今のあいつ、ブチキレてるな」



音羽のアホ毛が綺麗に畳まれていた。これは即ち音羽がキレている証拠。



「・・・今からこいつを処刑するわ。すぐ逃げなさい、死にたくなきゃね・・・」



・・・音羽の声が冷めている。・・・かなりやばいな、これ。



「・・・敏豪、殺さないうちに止めるぞ」

「合点承知」



そうして音羽を見たときには、処刑が始まろうとしていた。



「・・・はっ!!」

「ぶべっ!?」



一撃目が腹部へのニースマッシュ。それで親衛隊が少し浮く。



「はっ、ふっ、だりゃっ、せやぁっ!!」

「ふぐっ、がはっ、うぎゅっ、ぐえぇっ!!」



浮いた所に踵落としで叩きつけ、跳ね上げた所に爪先蹴り、さらに上に持ち上げるために足を切り替え蹴り上げた。



「・・・ぁぁあああああああああああっ!!」

「ぶべべべべべべべべべべべべべべべべべべべベ(ry」



そしてみごとな百烈脚。



「・・・一樹、秒速どれだけだ?」

「推定20連コンボ。・・・小学校の時より足技が綺麗に流れるようになったな」



おそらく1500コンボ到達までは下ろす気はない勢いで、音羽は親衛隊を片足だけでボコボコにする。周りの男子はその足技に見惚れていた。



「誰かっ!そこの引き出し開けなさい!一番底の深いのをね!!」



一人が引きだしを開けた。その時音羽は動きを変えた。



「だっ!!」



さらに空中に打ち上げ、そこでまた・・・



「うらららららららららっ!!」



空中でまた百烈脚。そして止めに蹴り落とした。親衛隊は見事に引き出しにホールインワン。



「・・・これにて終劇・・・」



この時敏豪は思った。まずないだろうが音羽を怒らせるべからずだ、と。

次回は・・・まあ、体育祭の練習風景です。・・・一応。

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