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そのにじゅうはちっ! ナタリアの華麗なる(?)祓魔記

ナタリアの仕事ぶりをみせます。



地味ですが。

「父様、今夜はどんな仕事が入ってるのです?」



私、ナタリア・リーアフォルテは今、父様に今夜の仕事を聞いてるのです。昼はダーリンのことばっかり考えていて「現を抜かし過ぎだ」と叱られたのですが、夜頑張ってるので問題ないはず・・・なのです。



「今夜は・・・2件。1件は佐伯公園で大量の夢魔が目撃された、ということ、もう1件は南方みなかた海岸で船幽霊だそうだ」

「大量の夢魔に・・・船幽霊・・・こんな時に船幽霊はないのです。というか船幽霊はお寺の仕事なはずなのです?」



大量の夢魔と言ったら、どうせ色ボケした夢魔がそんじょそこらの男を襲って(性的に)食ってるだけだと思うのです。



「南方海岸から行ってくるのです。それで佐伯公園に回って夢魔共を叩きのめしてくるのです」

「まあ、情状酌量があれば聞いてやれよ?」

「それは了解してるのです。というかダーリンに口を酸っぱくして言われてるのです」



そういって私は家を出たのです。・・・船幽霊に大量の夢魔・・・さてさて。





































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「・・・うわ、はっきりと映ってやがるのです・・・」



南方海岸で見たものは、明らかに怨念たらたらな船幽霊だったのです。・・・これは・・・寧ろ成仏させた方が楽だと思うのです・・・



「・・・まったく、誰かに殺されたか何だか知らないのですけど、人様に迷惑かけるのは勘弁してほしいのです」



目の前にいる船幽霊は、既に何人も道連れにしてしまっている幽霊。・・・言いかえれば自縛霊なのです。・・・本当にこれはお寺の仕事なのです・・・



「今度お寺に行って頼んでやるのです。大人しくしてるのですよ?」



了解してくれるか分からないのですが・・・とりあえず南方海岸は終わりなのです。この辺はボートくらいしか人が来ないのです。・・・それに真昼間からお騒がせ、なんてことはないのですから。


































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



佐伯公園。・・・はっきり言うのです・・・



「これ、夢魔が男食ってるパターンじゃないのです・・・中に淫魔がいやがるのです・・・はぁ・・」



遠くにいるのに聞こえてくる明らかにやっちゃってる時の女の声。それも・・・複数。こりゃ完全にパーティーやっちゃってるのです・・・



「さて・・・情状酌量もないのです。さっさとぶちのめして解散させるのです」



私は少し感じた淫の気に当てられないようにオーラのように気を張って佐伯公園に行ったのです。






























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「・・・うげ・・・」



佐伯公園で影に隠れてみたのは・・・もう筆舌に尽くし難い光景だったのです。・・・何といえばいいのか・・・あの中に人間は誰一人いなかったのです、とにかく言うと。



「はぁ・・・男夢魔と女夢魔の大乱パーティ・・・こりゃ近くを通った人が発情しても仕方ないのです・・・。というかここまで淫の気が出てるってことは昼間から盛ってると思うのです」



上と下が大量にいやがって、盛ってやがったのです。さて、さっさと退治してくるのです。公園を平和にするのです。・・・どうせ子供が来ない公園なのですが。



「おい、そこの盛り共。そろそろパーティー終えて散りやがれなのです!」



声を荒げて言ってみて・・・まったく効果がないのです!



「お前ら縛って永遠に繋げたままにしてやるのです!!」



大声で言った時、ようやく気付いたのです・・・どんだけ色ボケしてやがるのです・・・?



「あら、可愛い女の子ねぇ。祓魔師?やー怖ーい」

「いやいや、こんな美少女だったら精気もさぞ素晴らしいだろうよ」

「はぁ・・・」



下種な会話に思わずため息。



「とりあえず・・・」

「我らの糧となるがよい、祓魔師!!」



1、2、3・・・14匹7セット。



「1つだけ言っておくのです。私の身体は・・・」



突っ込んでくる相手を1匹1匹確実に影縄で縛る。これが一番楽なのです。辺りは割と暗いから影が多くて楽なのです。



「・・・お前らみたいな盛った夢魔如きに差し出すほど、安い身体じゃないのです」



全員が地べたに転がってもがく。夢魔なら影縄は簡単に解かれる。けど・・・



「な、なんだこれは・・・!同じ夢魔の力なら無駄なはず・・・!!」

「無駄も無駄なのです。お前ら自分で言っておいて忘れたのです?「祓魔師だ」と散々言っておいて・・・情けなくて頭が痛いのです」



私特製の影縄祓魔力混入スペシャル。中位の悪魔までなら縛っていられる対悪魔用影縄なのです。夢魔は下級の悪魔、そう簡単に解けるわけないのです。



「・・・どうするのです?大人しく還るかここで死ぬか、どっちか選ばせてやるのです」

『か、還りますっ!!』



盛っていた夢魔共は声を揃えて還ると言ったのです。・・・これで佐伯公園はしばらく盛ることもないはずなのです。



































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「ただいまー・・・なのです・・・あふ・・・」



深夜2時。もう普通の高校生ならとっくに眠っている時間帯なのです・・・



「ナタリア、どうだった?」

「とりあえず言いたいのは船幽霊は私達祓魔師の管轄外だと依頼主に言っておいてほしいのです。それに夢魔の大量発生は大乱パーティーだったのです・・・」

「・・・それは悪かった。今日はゆっくり休んで、また敏豪君に会ってきなさい」

「そうするのです・・・おやすみなのです・・・うにゅ・・・」

次回・・・もう私の病気みたいなものだと思ってください。・・・あれです。新キャラです。


それと体育祭編(?)開始です。

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