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そのにじゅうさんっ! 夏休みの榊家Part1

夏休み編です。第一回目はその中での榊家の様子です。


咲夜華とナタリア、登場しません。二人のファンの方(いるのかな?)、ごめんなさい。

音羽が転校してきて、その後は・・・


俺が何度も音羽に噛みつかれたりナタリアに抱きつかれてその度に咲夜華が引き剥がそうとしたり、咲夜華に血を吸われてる所をルナに目撃されたり(この後ちゃんと弁明した。ルナも理解してくれた)


・・・しなかったら普通に・・・気分良く夏休み突入!ってなってただろうな・・・



「・・・で、だ」

「どうかしたの?敏豪」



・・・横には・・・音羽が。ちっさい頃ならそれでよかったんだけど。今は違う。・・・正直困っていたりする。



「なーにぼーっとしてんのよ。ほーら、ゲームやろって言ってるでしょ?」

「・・・面倒だっつの・・・一人でやってろ・・・」

「えー?そんなんじゃあたしが来た意味無いじゃーん」



ぷぅ、と言わんばかりに頬を膨らませる音羽。・・・これでもうちょっと可愛げあったらなぁ・・・



「ねーえーとーしーひーでー」

「・・・ったく・・・人の部屋に我が物顔で入ってきて本当の主に催促・・・お前本当にしつけのなってない犬だぞマジで」

「敏豪にだったらしつけられたいな、あたし」

「冗談悪いこと言うなバカ」

「あたっ」



こつんと頭を小突く。



「むー・・・へへっ」

「・・・いきなり何笑いだしてんだよ、気色悪い」

「久しぶりに二人っきりだからさ、ちょーっと嬉しくて。にひっ」

「止めろ、そういうことを言うと俺に不幸が来る」

「不幸?」



音羽が聞き返した時、インターホンが鳴った。・・・ああ、誰か来た。一樹だといいんだけど。



「・・・よし、一樹だったら縊る」

「その前に俺がお前を縊っとこうか?」

「・・・敏豪にだったらいいかも・・・」



・・・溜息をつくしかなかった。何このマゾ娘。



『はーい、どなたー?』

『あ、あの、お邪魔します・・・』

『敏豪ー、ルナちゃんよー』



下からする声。・・・よかった、面倒なナタリアとかじゃなくて・・・



「・・・ちっ・・・誰も来ないと思ってたのに・・・縊ろうかしら・・・」

「・・・まったく・・・お前はもう・・・バカか・・・」



また一発小突いている間にルナが部屋にまで来た。



「お、お邪魔します・・・」

「あー、適当に座ってくれー。あいつはもう好き勝手やってくれてっけど」

「・・・あ、あはは・・・」



ルナが見た先には部屋の本棚から適当なマンガを取り出して読んでいる音羽。完全に好き勝手やっているので苦笑いしていた。



「あの、隣・・・失礼しますね」

「お、おう・・・」



隣にちょこんと座るルナ。・・・早速鳥肌が立った。



「・・・なによ敏豪、あんた鳥肌立ってんじゃない」

「う、うっせ!」



なんか見つかった・・・これ面倒なことになる・・・!



「へー、あんたが女の子苦手だったなんてねー・・・うりゃ!」

「うわっ!?」



急に音羽が抱きついてきやがった!!



「・・・あれ?」

「・・・変よね・・・」

『鳥肌の立ち方・・・変わってない・・・(ですね・・・)』



・・・なーんかいやーな予感が・・・



「ルナ、だっけ?アンタが敏豪の隣に来たら鳥肌立って、あたしが抱きついたら酷くならなかった・・・何が言いたいか分かる?」

「え、えと・・・その・・・」

「・・・あたしにかなりのアドバンテージがあるってことよ!!抱きついたってキスしたって、敏豪はあたしにだけ鳥肌が立たないんだから!!」

「あう・・・」



どや!と言わんばかりでルナを見下ろす音羽。・・・あーあ、これはもう、音羽はナタリアと同類の人間だ、って思いたくなった・・・



「・・・音羽・・・お前、ナタリアと全く同じような行動してんぞ・・・」

「ゲッ、あの脳筋と!?それ撤回しなさいよ!!」

「無理だ。今のお前の行動そのものが被った」

「えー・・・」



ものすっごい嫌そうな顔をしてぶー垂れる音羽。・・・しょうがないと思う、今のは本当にナタリアのそれだった。


























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「あらあらまあまあ・・・ごめんなさいね、ルナちゃんも音羽ちゃんも」

「いえ・・・これくらいはやらせて下さい」

「そうよ。何にも出来ないままお世話になるのってあたし絶対ヤだから」



キッチンにいるのはルナと音羽。母さんの戦場に立ってる理由は・・・料理するから以外にない。



「へー、ルナ、あんた結構手際いいじゃない。うわー、ジャガイモ剥くの上手いなー・・・」

「そんなことないですよ・・・。お母さんもお父さんもいないから自炊してて・・・それで培ってきた拙い腕ですから」



きゃっきゃと盛り上がって料理が作られていく・・・はず。



「う~ん・・・料理できる女の子がいると楽でいいわ~・・・」

「母さん・・・サボりたかったわけかよ・・・」

「あら悪いの?母さんだってこうしたいときあるのよ?」

「へいへい」



なんかルナとか音羽が来てから、母さんは毎日こんな感じだ。・・・もう、婚約者を決めちまった存在のような扱い。・・・正直やだ。



「敏豪ー、おばさーん、もうちょっとで出来るから待ってなさいよー」

「へいへい、っと・・・」

「音羽ちゃんのお料理も久しぶりねぇ。小学校の時以来だったかしら?」

「忘れたよ」



だべっているうちに料理が出来あがり、テーブルに並んでいく。



「・・・凄いわねぇ~。ルナちゃんも音羽ちゃんも上手ねぇ」

「そんな事無いですよ・・・えへへ・・・」



・・・ルナ、なんとなく自慢してるぞ。



「へっへーん!どうよ敏豪!」

「また上達したみたいだけど・・・どうだか」















皆で食った昼は・・・二人の腕もあってか美味かった・・・

次回は新キャラ出ます。・・・が、敏豪にはあまり関与しないキャラです。


そのキャラの恋心、それが叶うのかどうか・・・。・・・というか率は高いんですけどね、相手が『アイツ』なのだから・・・



次回と次々回は新キャラ祭りです。・・・計4人出ます。

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