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そのじゅうはちっ! 臨海研修旅行! その5 下された死刑宣告、与えられぬ自由

研修旅行編その5です。


死刑宣告とは一体何のことか?それは・・・本編で!!

「全く・・・俺一切関係ないのに説教食らうって初めてだよ畜生・・・」



ご立腹な敏豪。それを見てシュンとする咲夜華とルナ。ナタリアもちょっと申し訳なさげにしている。



「まあまあ敏豪よぉ、彼女たちに悪気があったわけじゃねーんだし、許してやったらどうだ?」

「悪気があっても無くても、とばっちり受けたことに対する怒りをどうにかしてーんだよ!」



一樹にもあたる。悪気はないのにやってるから性質が悪い、というのも大きいが、誰かに絞らない敏豪も悪いんじゃないか、と一樹は思った。



「ま、今日一日は一人で自由に過ごしてきたら?どうせ今日は屋外自由行動だし。」

「元々そうするつもりだったよ」



外出する準備を始める敏豪。今日は海は禁止だが街へ出て色々と見て回れ、ということなのだ。各自自由行動で。



「ダーリン・・・」



そんな中、ナタリアが声をかける。



「・・・なんだよ」

「・・・二人に自由にさせたのがやっぱり許せないのです。今日は・・・寝かせないのです」

「・・・やめてくれ」



耳打ちレベルでぼそっと言うナタリア。それに敏豪は身震いさせてすぐに拒否した。明らかな死刑宣告だったためである。



「敏豪君?」

「どうしました?」

「・・・明らかな死刑宣告を受けた気がする・・・」

「死刑宣告?」

「ダーリン、言ったら本当に徹夜するのです」



またさらに死刑宣告。大凡何をするつもりか分かってしまった敏豪は、絶対に今日は鍵をかけて寝ようと堅く誓ったのだった。



「さて、とりあえずロビー行って説明受けっぞ」

「・・・めんどくせぇ」



敏豪はめんどくさそうに一樹についていく。三人もそれに続いて部屋を出た。荷物はまとめてあったのだ。































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「なんでこうなった・・・」

「よ、よろしくお願いします・・・」



ロビーで受けた話。二人一組、というのが前提条件だった。あくまで迷子になったり逸れたりしないように、そして連絡が取りやすいように、という配慮だった。それで揉めに揉めたのがやっぱりあの三人。誰が俺と一緒に行くか、で揉めていたのだ。


で、それをどうにか止めようと動いたのが、我らがやる気無し先生だった。「面倒だからじゃんけんでとっとと決めろー」の一言で解決しちまった。


そんで、勝ったルナが俺の相方になったわけだ。咲夜華とナタリアは・・・まあ、残ったのがあの二人だったし仕方ないっちゃ仕方ないんだけど・・・とんでもないことになるな、絶対・・・



「敏豪、ヴェイルフォールのこと、ちゃんとエスコートしてやれよ?」

「エスコートも何も、初めて来た場所でんなことできっかよ」

「ま、それもそうだな」

「このやろ、他人事みたいに!」

「他人事だよ、最初っから!ははっ!」

「こなくそっ!」

「あだだだっ!!ちょ、こめかみ骨で抉るのやめっ!」





















後に残ったのは、一樹の醜い悲鳴だった・・・

























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「・・・さて、どこ行こうかなっと・・・」

「私は・・・敏豪さんが行きたいところならどこだってついていきます」



ルナは完全俺任せだった。・・・つってもそれほどどっか行きたいとこあるわけじゃないし・・・



「・・・適当に土産物屋でも回るか」

「そうしましょうか」



言うなりルナは俺の腕に自分の両腕を絡めてきた。・・・待ってくれ、それをされたら俺は滅茶困る。



「ルナ、離れてくれ・・・」

「嫌です♪」



離してくれ、と言っても離したがらなかった。鳥肌立つし、はっきり言って甘い臭いがするから・・・ちょっと酔う。辛い。



「これで・・・二人に差をつけます、絶対に・・・!」

「・・・ルナ・・・俺のことも考えてくれよ・・・?」

「ヤですもん、今日の夜、あんなに迫ったのに何もしてくれなかったんですもん」



・・・あれか、あの朝のあれか。あの全裸事件か。つまるところ俺が半分死にかけたあれか。主にナタリアの胸で。死因?窒息死だよ畜生。



「だから・・・今日も行きますから!!」

「来なくていいから!!」



今日はあれだ、部屋の鍵をしっかりかけておかないといけないっぽい。どうせ一樹は出かけるだろうからその隙にかけてしまえばOKだな。



・・・美少女三人に好かれてる俺ってリア充なんだろうなと思うけど・・・ここまで来ると正直・・・嫌だ。



















おまけ



「榊敏豪ぇっ!!覚悟しろ、今日こそ息の根を止めてくれるぁっ!」

「うっさいわ!!」



先頭を走ってきた野郎を背負い投げ、後続の奴らにヒットさせる。そしてその後ろの奴らはしっかりと躓いて転んでいやがった。ザマミロ。



「敏豪さんに手を出すなんて・・・もうっ!」



なんかルナがご立腹。理由?どうせ俺が好きで、その俺を攻撃するからじゃないの?それしか理由が考えられない。つか、それ以外の理由が見当たらない。自惚れじゃなくて、マジで。俺じゃなくて一樹だったら・・・どうなっただろ?怒ってもここまでじゃない気がする。

死刑宣告。それは敏豪にとって様々な意味で大変なことになることは間違いありません。


次回は・・・まあ・・・何も言うまい、ということで・・・。分かる人には展開が分かります・・・




そして、前募集したゼバルの女の子。いつ登場するかを発表します。


彼女の初登場は・・・




この修学旅行編最終話に、です。

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