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そのじゅうななっ! 臨海研修旅行! その4 夜這い、翌朝大絶叫のナタリア

タグを追加した今回。咲夜華とルナが大胆な行動に!?


そしてナタリアは・・・!?何が起きたかは本編でっ!

咲夜華が溺れる事故の後、絶対に離れたがらない咲夜華、それに対立するかのように腰に抱きついてきたナタリア、後ろでおろおろするルナに囲まれ疲弊した敏豪は、夕飯を食べて入浴し、その後は・・・睡魔に負けた・・・



「・・・お前、本当に寝るの早いな・・・。ま、あんなことになっちゃしゃーねーけど」



呆れたように敏豪を見る一樹。しかし彼の眼はある計画実行のために燃えていた。


















☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



敏豪・一樹の部屋から離れた3215号室。ちなみに敏豪達は3204号室。泊まっているのはなんと・・・ホテル。意外と西条東高校は金持ち高校だったりするのだ。



「不条理なのですーっ!!」



その部屋で突然大声を上げたのはナタリアだった。理由は簡単・・・



「なんでダーリンと一緒の部屋になれないのです!?男女別なのはおかしいのです!!」

「し、仕方ありませんよ、男女が一緒の部屋になって間違いがあったら学校が責任を取らないといけないんですから」

「それを取っても、やっぱり別々は嫌だよね」

「ちっぱいと同じ意見なのは釈然としないのですが今回ばかりは本当に憤ってるのです!!



頬を膨らませてご立腹なナタリア。咲夜華も不本意ながらもどこか釈然としないといわんばかりに不満を漏らしていた。


ただ、ルナだけは何も不満を言っていなかった。





























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★




「・・・すぅ・・・すぅ・・・」



その夜。3204号室は敏豪が一人で寝ていた。一樹は・・・別室で騒いでる最中。なお、酒を飲んでいるというわけではないのでご安心を。



「・・・失礼しまーす・・・」



しかし、ドアが開いて、誰かが入ってくる。侵入者とは言えるが・・・


入ってきたのは・・・



「・・・桐生君は・・・本当にいないみたいですね・・・」



ルナだった。所謂夜這いだ。



「・・・敏豪さん・・・」



眠っている敏豪の顔を覗き込むルナ。顔は何処となく赤い。



(・・・私、さらにもう一歩先に進める・・・!進むんだ・・・!)



と、ベッドの布団をこっそりめくった時だった。



「・・・っ!」



既に先客がいた。ルナにとっては驚きだった。「自分が一番最初に出たのに、なぜ先客が!?と」いう。


で、その先客というのが・・・



「咲夜華・・・ちゃん・・・」



咲夜華だった。敏豪に抱きついて眠っている。背中に。だが、見ると肩が見えるが、ただの着崩れに見える。



「・・・う~・・・(やっぱりお邪魔する前にトイレ行ったのがまずかったのかな・・・?)」



過去のことを悔やんでも遅い。そう踏ん切りをつけたルナ。そうして、行動を始めた。彼女がとったのはただ布団に入るだけでなく・・・



「お、お邪魔します・・・」



全裸になって、布団に潜り込む、ということだった。



「・・・敏豪さん・・・あったかいです・・・ん・・・」



ルナは敏豪の唇に自らの唇を落として、敏豪に抱きついたまま眠りについた。なお、全裸。





























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



ルナが来る数十分前。



「・・・はっ!?」



敏豪は突然目を覚ました。何かがあったわけでもない。偶然目を覚ましたのだ。



「ひゃっ!?」



そして、同時に聞こえる女子の声。



「び、びっくりした・・・」

「・・・さ、咲夜華!?お前、どうして!?」

「・・・来ちゃった♪」



「てへ♪」と可愛らしく舌をちろっと出す咲夜華。傍から見れば嬉しいシチュエーションなのだが・・・



「・・・来られても困るんだけど・・・俺寝たいんだけど・・・」

「・・・一緒にいちゃ・・・ダメ?」



寝惚けでぼやっとしか見えない咲夜華の姿。しかし、その姿が次第に鮮明になってくると・・・



服こそはちゃんと来ていたが、それでもボディラインがはっきり見える服だった。



「・・・お前なぁ、自分の部屋で寝てくれよ・・・」

「や!」

「や、じゃねえよ!本来男二人の部屋に女子がいてみろ、何言われるか分かんねえよ!!」

「大丈夫だもん!敏豪君と私、夫婦って扱い受けてるから!」

「扱いがどうとかいう問題じゃねえ!親衛隊だよ!今日ばかりは来なかったけど明日はどう動くか分かんねえから!」

「私が黙らせるから大丈夫だもん!」



言い合い。しかしいい加減寝たくなった敏豪は・・・



「俺もう寝るから!自分の部屋戻って寝ろよ!」



布団をかぶって寝ころんだ。数分後には寝息をたて始めた。



「・・・お邪魔しまーす♪」



それを見て咲夜華は敏豪の後ろ側に入り込み、抱きついた。体を密着させることを忘れずに・・・
























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「・・・あれ、俺いつの間に仰向けで寝てた・・・?」



朝起きたら、仰向けになっていた。あの時咲夜華が入ってきて無理矢理話を切って寝た時は確実に横向いていた記憶があるのに。



「とりあえず・・・起きるか」



起きあがろうと手を横に立てた時だった。



もにゅっ。


「んっ・・・」



何か柔らかいものを掴んだ、と思ったら声がした。女子の声。途端に俺の体に鳥肌が立った。・・・いる。絶対いる。咲夜華の声じゃない。=ルナ。ナタリアの声じゃなかったから。


・・・待て、じゃあこの柔らかいものは・・・もしや・・・



「んぅ・・・敏豪さぁん・・・」

「ん・・・」



辟易していた時にルナの寝言が聞こえ、もう一つ別の声がした。・・・もしかしなくても咲夜華だった。



「敏豪君・・・おはよ・・・」

「おはよじゃねえよ!!昨日部屋帰って寝ろっつったろ!!」

「・・・だって・・・そんなことしたら敏豪君の部屋に来た意味無いもん・・・」

「なくたっていいんだよ!!俺のことを考えてくれ!!」



俺の言い分を聞いて、咲夜華は俺をまじまじと見て・・・



「敏豪君・・・」

「な、なんだよ・・・」

「・・・好きにして、いいんだよ・・・?」



・・・明らかに誘ってる台詞を言いよった。・・・だが俺は敢えて無視してルナの方の解決を図ろうとする。


・・・だが。



「・・・ん~・・・もっと・・・わたしを・・・いじくりまわしてくださいぃ・・・」

「ここにも爆弾発言が!?」



寝言で爆弾発言しやがった!?つかよく見たら・・・



「全裸ぁっ!?」

「ルナちゃん・・・大胆・・・!」



つーことはなんだ!?俺生で触ったっつーことか!?



「うおおっ・・・寒気が・・・」


















☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



一方、3215号室。



「んみゅ・・・」



今現在、部屋に一人残っているナタリアが目を覚ました。



「・・・ん~・・・ダーリンの部屋に夜這いしに行こうと思っていたのに・・・寝ちゃったのです・・・みゅぅ・・・」



目をこすって意識を覚醒させ、隣を見たら・・・



「誰もいない・・・何で誰もいなのです!?はっ、もしかしたら夜這いに行ったのです!?」



隣にあったのは使われた形跡が殆どないほどに綺麗に整えられたベッド。



「ずるいのです、卑怯なのです、私だってダーリンと一夜をベッドの上で過ごしたかったのです!!」



ドアを蹴り開けるような勢いで部屋を飛び出し、3204号室へ駆けだしたナタリアだった。




















☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「ルナちゃん、離れて!!風邪ひいちゃうとかそういうのとか関係なく!というか服着て!」

「にゅぅ・・・やぁ・・・としひでさん・・・あったかぁい・・・」



俺は相変わらずルナと咲夜華に抱きつかれている。咲夜華は問題ない。ちゃんと服着ているから。問題はルナだ。いつ入ってきたか分からないというのもあるが・・・今いる状況が・・・全裸。それで寝ぼけた上に体を全力で押しつけているもんだから・・・当たってるわけで・・・



「・・・ルナ、離れてくれ・・・!その、あれだ、胸が、当たって・・・」

「ふにゅぅ・・・やですぅ・・・」



完全に寝惚けている。咲夜華が必死に引き剥がそうとしているけど、まるで「梃子でも動きません」とでも言わんばかりに抱きついている・・・。おかげで抱きつく力も強くなった=胸もしっかり当たってしまうというわけで・・・



「さ、咲夜華・・・いったん離してくれ・・・。胸が・・・ルナの胸が・・・」

「ダーリン!何もされ・・・」



物凄い形相でナタリアがドアを開け、入ってきた瞬間に言葉を失った。



「あ・・・あ・・・あ・・・」



・・・ああ、ナタリアがものすっごい涙目になってる・・・



「だ―――――――――――り―――――――――――――――――――――――――――ん!!」

「おぶぁっ!?」



勢いよく突進してきた!?おかげできれいに鳩尾に当たった!やばい、気持ち悪くなって・・・きた・・・



「ダーリン、なんで私の所に夜這いしに来てくれなかったのです!?なんでこの二人の夜這いをあっさりと認めちゃってるのです!?なんで編入生が全裸なのです!?」

「昨日は疲れて寝ちまったんだよ!で二人とも気が付いたらいた!ルナなんて全く知らないうちにいた!全裸なのは知らん!!」

「私だけ何にもしてないのですぅ・・・ずるいのですぅ・・・卑怯・・・なのですぅ・・・!」



目に涙が溜まってきた。・・・やばい、いつ決壊するか分からん。



「私だって全裸になってやるのですーっ!!」

「ならんでいいから!!脱ぐな、頼むから!!」

「脱ぐのですーっ!!」



俺の制止も意味無くナタリアは脱いでしまう。勢いよく服が脱がれ、同時に下着・・・まぁブラジャー?も脱がれてしまうから、胸が・・・ほら、弾んで揺れて・・・



「・・・ぶはっ・・・」

「きゃああっ!?と、敏豪君!?大丈夫!?」

「ダーリン・・・鼻血噴いちゃったのです」

「あ、血がもったいないや・・・」



まだ気を失ってないが・・・咲夜華が俺の鼻に口を当てて・・・鼻血を吸い始めた・・・



「・・・ダーリン、今日はずっと一緒なのです」

「わぷっ!?り、リーあふぉうふぇふぁん、ふぁひふいふぁふぁえ!(訳:リーアフォルテさん、抱きついちゃダメ!)」



・・・やばい、咲夜華がどうにか流血沙汰にならないような対抗策を練ってくれているみたいだが・・・抱きつかれたままだから鼻血が止まらん。何れ失血死するぞ、俺・・・



「ふにゅ・・・?」



・・・声的にルナ起床。まずいぞ・・・マジでまずいぞ・・・!



「ちょ、敏豪さんに何してるんですか!?」

「元は編入生が悪いのです!裸で抱きついてるなんて魔王が認めても私が認めないのです!!」

「だ、ダメです!というか、認めさせてみせますよ絶対に!!」

「ぷふぁっ!!だ、ダメ、二人とも離れて!!敏豪君が死んじゃうから!!



俺はもう、鼻血が噴水のように出てた・・・。やばい、二度寝になりそうだ・・・つかなる・・・























結果、俺は朝食に咲夜華・ナタリア・ルナと一緒に遅れ、先生に大目玉食らったのは別の話。・・・つか悪いの俺じゃないのに・・・

ルナがとてつもなく大胆な行動をしてくれました。そして咲夜華も半分夜這い的行動をしてくれ・・・


ナタリアは朝大慌てて敏豪の部屋に着てそして女三人大乱闘。敏豪は鳥肌立ちっぱでした。


次回は2日目の様子。とはいえちょびっとです。というか死刑宣告。

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