そのじゅうよんっ! 臨海研修旅行!その1 到着! 「(一樹)遊ばねぇの?」「(敏豪)面倒だからパス」
臨海研修旅行編です!新キャラ?ないない。そんな話です。バトルは・・・あって精々女の戦い?
というか早速勃発してます乙女のプライドをかけた(?)戦い。そしてちゃっかりな娘も。
「・・・敏豪、お前嫁さんの隣じゃなくて良かったのか?つか男同士で座るってのもどうかと思うぞ?」
「・・・気にするな、俺は気にしない」
「気にしろよ」
バスの中。俺は最後列二つ前で一樹の隣に座っていた。もちろん窓側。それ以外に座ってみろ、途端に席の取り合いだぜ?そんなめんどっちいことできるか?出来るわけねぇだろ?
「ったく、お前の女嫌いはここまで深刻だったとは驚きを隠せないな。いつまでもそんなんで大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない」
「そう返すな、バカ。お前はあれか?トシノックか?」
中学の頃赤点ラインぎりぎりで良くここ入れたなって言われたお前にだけは言われたくないな、バカとは。つかトシノックってなんだよ。
「う~・・・」
「むぅ~・・・」
「・・・(ぷぅ・・・)」
「・・・ほれ、後ろを見てみろ。お前の嫁さん達がむくれてっぞ?」
・・・知らん。乗り込もうとした瞬間に腕と腰が外れそうになったんだ、これくらいしとかないとまた暴走しかねないから。
「お前って将来亭主関白になりそうだな。主に生活面で」
「知るか、俺は寝る。着いたら起こしてくれ」
「へいへい、分かりましたよーっと」
嫌な予感はしなくもないが、寝ることにした。
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「・・・さ・・・きて・・・さい・・・」
・・・ん・・・?誰の声だ・・・?
「としひ・・・起き・・・くださ・・・!!」
・・・ルナの声・・・?
「敏豪さん、起きてください!!着きましたよ!?」
「お、おお、わ、わりぃ・・・。つか一樹は?あいつに起こせって頼んだんだけど・・・」
「えと、桐生君は私に「敏豪頼んだ!」って言ったっきりバス降りちゃいましたけど・・・」
・・・あいつ、一度殺す・・・!
「で、咲夜華とナタリアは?あいつら一番にそういうのに乗っかりそうなんだけど」
「外で対立しちゃってます・・・。さっきなんかほっぺの引っ張り合い始めちゃって・・・」
・・・なんとなく分かる気がする。・・・つか聞こえてきたよ、その声。
「ちょ、咲夜華!落ち付いて!!分かるよ!?負けてるのは分かるけど!」
「ナタリーも落ち着いて!!煽っちゃダメだよ!」
「離してよ咲子!!一度リーアフォルテさんとは決着をつけないといけない気がするの!!女の子として!!」
「離してほしいのです美夏!!一度あのちっぱいには身の程を知らしめないといけないのです!!」
・・・三崎屋、時津、悪い・・・
「でも、おかげで私、得しちゃったんですけど・・・」
「ん?何て?」
「気にしないでください♪」
言うや否や、腕にギュッと抱きついてきた。・・・待ってくれ、鳥肌が立つ・・・
「・・・ルナ、離れてくれ・・」
「・・・え・・・?」
「・・・咲夜華から聞いてねぇのかよ、俺異性嫌いだって・・・」
「えーと・・・咲夜華ちゃんからは何も・・・」
意外と腹黒いんだな、アイツ・・・
「でも、異性嫌いはその内直さないとダメですよ?」
「んなこた分かってっけど・・・」
結局抱きつかれたままバスを降りる。降りたそのすぐ左側で咲夜華が三崎屋に、ナタリアが時津に羽交い絞めされていた。
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「で、お前は結局嫁さんと一緒の部屋にしようって言う決意は持たなかったってわけね」
「当たり前だ、あの三人と一緒の部屋になってみろ、翌朝起きたら生徒が死んでた、なんて話があったらどうするよ?」
「んー・・・ヴェイルフォールはないと思うが・・・リーアフォルテとかその辺はあり得そうだな」
一体何がどうしたのやら、というのは察してくれ。なんとなく分かるはず。というか今日の夜ですらもう怖い。
「で?お前はどうすんの?」
「寝る」
「よし分かったお前も着替えて行こうじゃないか、楽園へ!」
「だが断る!!」
「ちぇー、つまんね。まーどうでもいいけどな。どの道お前は連れてかれっから」
・・・は?
「ちょっと待て一樹、お前、それどういう意味だよ?」
「言った通りの意味。それ以上それ以下の意味はねーよ」
・・・もうこの時点で怖くなった。俺、臨海研修旅行休んだ方が良かったかも・・・つかバエル!なんで腕折ってくれなかった!?そうすりゃ臨海研修旅行休めたのによ!!
次回はその2です。久々な吸血シーンがあります。・・・書いててなんて可愛らしいのか・・・と思ったくらいですけど、やってることはグロいんですよね・・・。血、吸ってるから・・・
ちなみに敏豪が言っていた「生徒が一人死亡」。これが何を指すのかは・・・それぞれの妄想で補完してください。ifだったら・・・書こうと思えばかける、そんな話です。なお、ここでは掲載できません。