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そのじゅうさんっ! ナタリア、抜け駆けデートで水着を買う

ナタリアが行動します!いろんな意味で!!


そして咲夜華とルナの行動は・・・?


ルナの思わぬ一面が見受けられます。「ちょ、おま・・・」とかは無しで。

金曜日。俺はまだ仮の謹慎中。右手が使えないから助かる謹慎だ。・・・一週間かかるとはいえ・・・さすがに暇。



『敏豪ー、またナタリアちゃんよー』



・・・ナタリアが?なんでここに来た?咲夜華はいない、ルナ(あの日、ルナに「私も名前で呼んでください!」とせがまれたからそう呼んでる。・・・というかもしあのまま拒否っていたらOK出すまで抱きつかれて多分また気を失ってた・・・と思う)もいない。一人で来たらしい。・・・こりゃまた二人が「抜け駆けだー」とか言い出すんだろうな・・・



「ダーリン!明日一緒にお買い物に行くのです!!」



ドアを開けてその第一声が・・・買い物?



「なんの買い物だよ?俺買うものねーぞ?」

「私の水着なのです!後服とか下着とかなのです」

「・・・水着ぃ?お前、一回も海とか市民プール行ったことないのか?」

「ないのです!」



おい、そこ胸張ってきっぱり言う所じゃねぇだろ。ただでさえ大きい胸がより大きく主張してるから。俺がもし変態だったら襲ってるぞ。



「だから一緒にお買い物に行きたいのです!!」

「・・・お前一人じゃ行けねぇのかよ?」

「ダーリンと一緒に行きたいのです!!一緒じゃないと嫌なのです!!死んじゃうのです!!」

「なんで俺にそこまで依存してんだよ・・・。俺一応ケガ人なんだぞ?」

「ご飯も私が食べさせてあげるのです、気にすることはないのです。だから、一緒に行くのです!!」



・・・こりゃ千日手になりそうな感じだな・・・。あ、千日手ってのは将棋で同じ手が4回現れる現象のことな。



「・・・しゃーねー、今回だけだぞ?」

「嬉しいのです!ということで今回はお泊まりさせてもらうのです」

「・・・ちょっと待て、母さんに言ったのかそれ?」

「まだ言ってないのです。今から頼みこんでくるのです」



とてとてと部屋を出て行った。・・・あの母さんのことだ、絶対許可出すと思う・・・



『あらあらまあまあ、泊まりたいの?やっぱり?そのお荷物で分かったわよ?』

『・・・ダメ・・・ですか・・・?』

『ダメなわけないじゃない、敏豪の将来のお嫁さんを止めないわけにはいかないからね。・・・ああ、その内ご挨拶に行かなきゃ・・・』



・・・おい。



「ちょっと待て母さん!俺まだナタリアのこと将来の嫁って認めてねぇぞ!!」

『何言ってんの!あの子たちだってあんたのこと好いてんでしょ?一人くらい目星付けとかなきゃ!』



目星付けるも何も・・・さっきから「ダーリン」て言ってるだろ・・・



「ダーリン!今日は一緒にお泊まりなのです!!イチャイチャするのです!!」

「しねぇからな!?俺の現状見て言え!!」



抱きつこうとするナタリアを左手だけで押さえる。身長差もあって手が空中をぱたぱたするくらい。


そしてナタリアは飛びつくのを諦めた。・・・つか常に飛びつくのを諦めてくれると嬉しい。・・・今のでも鳥肌立った。我慢したけど・・・寒気がしたから。



「うぅ~・・・ダーリンのいけずぅ~・・・」

「バカ、俺たちゃまだ高校1年だぞ?んなことしてたら世間一般に何言われるやら」

「ダーリンとなら何言われても気にしないのです」

「・・・俺が気にするから」



















その日の夕食、母さんから「今日はベッド軋ませてもいいのよ」とか言われてめちゃくちゃ焦った。・・・一体この人はどんだけ寛容なんだか・・・それとも世間知らずと言うべき?
































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「・・・髪の毛は・・・よし。跳ねてない・・・服も乱れてない・・・ちょっと派手だったかな・・・」



私は今、敏豪君の家の前にいる。お買い物に誘おうと思って来た。買い物は・・・水着。今度こそ泳げるようになるんだ!



「・・・よし!」



意を決して私はインターホンを押す。ピンポーンという音が鳴って、敏豪君のお母さんが数分後に出てきた。



「はいはい、あらあらまあまあ咲夜華ちゃんじゃないの。どうしたの、こんなに朝早くに?」

「えと、敏豪君と一緒にお買い物行こうかな・・・って」

「あらそう・・・ごめんねぇ?もう出ちゃったのよ」

「そうですか・・・」



しょぼんと落ち込む。だって、いないんだもん・・・


・・・でも、そんな気持ちは、次の一言を聞くまでだった。



「ナタリアちゃんが昨日来て、今朝8時に出てったから」

「リーアフォルテさんが来たんですか!?昨日!?」

「ええ。泊まってくーって言ってたわ。娘が出来たみたいで嬉しかったわー」



・・・まさか・・・ううん、もしかしなくても・・・抜け駆けされた・・・!?



「あ、ありがとうございます!そ、それで、行き先とかは・・・」

「駅前のショッピングモールに行く、って言ってたわね。もしかして追いかけるの?」

「はい!抜け駆けされちゃったので!」

「あらあら・・・あの子も隅におけないわねぇ。気をつけてね?」

「ありがとうございます!!」



私は慌てて駅前のショッピングモールへと走っていった。






























途中、ルナちゃん(リーアフォルテさんと違って仲良くなって、お互いに名前呼びしてる)と会って、二人で駅前へと走っていった。


・・・ルナちゃん、やっぱり胸大きいなぁ・・・羨ましい・・・
































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「ダーリン、私の水着を選んで欲しいのです」

「何言ってんだよ・・・」



半ば拉致的な感じで連れてこられた駅前のショッピングモール。そこの水着売り場の前に俺とナタリアは立っていた。



「やっぱりダーリンに選んで欲しいのです。選んでくれないと私、スク水で臨海研修旅行に行かないといけなくなるのです。衆人環視の恥さらしになっちゃうのです」

「別にスク水でもいいじゃねぇかよ。泳げない、ってこともないだろ?」

「スク水はダーリンの前じゃないと嫌なのです!」



・・・どんなポリシーだよ・・・



「・・・わーったわーった。こんな言い合いでメビウスの輪してたら日が暮れちまうからさっさと選ぶぞ」

「ありがとうなのです!!」



と言って抱きつく力を強めやがる。今も実は鳥肌我慢してるんだが。これ以上強く抱きつかれると膝が笑うんだけど。・・・つかすっげぇ柔らかいものが当たってるんですけど?



「・・・ダーリン?」

「・・・なんだよ」

「もしかして、私のおっぱい気になってるのですか?」

「・・・・・・気にしてねぇよ」

「やっぱり気になってるのです。間が物語ってるのです」



・・・そりゃ、俺も男だから気になるっつの・・・



「ちなみに、おっぱいが当たるのは必然なのです。抱きついてるのですから」



・・・だろうな畜生・・・
































☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



一方、ショッピングモール急行中の咲夜華とルナは・・・



「ま、待って、くださ・・・げほっげほっ!!」

「る、ルナちゃん!?大丈夫!?」

「わ、私、う、運動オンチなんです・・・」



ルナが息切れを起こし停滞していた。とりあえず駅は見えたが。























☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「ダーリン、私にどんな水着を選んでくれるのですか?」

「・・・まずお前はどんなのがいい?そこから選んでやるから・・・」

「わかったのです」



とてててーと売り場の中に入っていくナタリア。・・・さて、俺も時間潰しに水着売り場見てみっかな・・・。・・・男物の。

















☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「・・・つ、着いた・・・はふぅ・・・」

「ルナちゃん・・・ホントに大丈夫?」

「だ、大丈夫です・・・咲夜華ちゃん・・・」



二人は漸くショッピングモールに着いた。咲夜華は軽く肩で息をしている程度だが、その横のルナは息絶え絶えといった状態だ。



「敏豪君・・・まだいるかな・・・?」

「いてくれると・・・嬉しいですけど・・・どうかは・・・分かりません・・・」

「歩いてこっか?その方がルナちゃん的にもいいと思うけど・・・」

「・・・は、はい・・・す、すいません・・・」



ショッピングモールへと入っていく二人、あの時の慌ただしさはなりを潜めたが、それでも焦りは残っていた。・・・顔に。

















☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



「だーりーん♪」

「うわっ!?・・・何だ、ナタリアか・・・。とりあえず離れてくれ、鳥肌が立つ・・・」

「や、なのです。水着選んだので見て欲しいのです」



どの道離れてもらうけど。で、見たら・・・



「お前なぁ、衆人環視でスク水が嫌っつって紐はOKかよ・・・」

「・・・あ、間違えたのです」



・・・間違えた?



「これは・・・ダーリンと夜のお楽しみの時に使うつもりだったのです」

「却下な」

「ぶー!」



膨れっ面しても無駄だ。んなエロいもん着てみろ、俺は速攻で嫌う。・・・第一嫌なんだよな・・・



「じゃあこっちなのです」



見せたのは一般的な黒のビキニ。隠す面積も広い。



「いっぺん試着してみたらどうだ?サイズが合わなかった、なんてことになったら涙目だぜ?」

「そうするのです。ダーリン、試着室の前にいて欲しいのです」



試着室のカーテンが閉まり、ごそごそという音が聞こえる。・・・あの水着だから大丈夫だと思う。・・・つかつけ方知らんとか言わないよな・・・?



「だーりーん・・・」

「なんだよ?」

「着け方分かんないのです~・・・」

「・・・待て、冗談だよな?」

「マジなのです・・・」



・・・どうするべし?ナタリアが頼れるのは俺しかいない。・・・とかいって俺が中入るのは憚られる。


・・・などと考えていたら。



「敏豪君見つけた!!」



・・・聞き覚えある声・・・じゃない、絶対聞いた声だ。聞き慣れた声がした。


見たら・・・咲夜華がいた。よく見ると、ルナまでいた。



「・・・お前ら、一体何がどうしたってんだよ・・・」

「だって敏豪君がリーアフォルテさんとデートしてるって敏豪君のお母さんが!」

「・・・デートじゃねぇって朝口を酸っぱくしていったのに・・・何で曲解してんだよ」



めんどくさいことになっていたら、まだ解決していないことがあった。それは・・・



「誰でもいいので水着の着け方を教えて欲しいのです~・・・」



・・・ナタリアのことを忘れていた。



「誰か知ってる?」

「海行ったことないから分かんない・・・」

「私も同じです・・・」

「・・・だそうだ」



結局咲夜華に頼んで店員呼んできた。一番楽な方法だと俺は思ったね。


まぁ、結局二人の水着も選ぶことになったんだけど・・・それはそれは面倒だった。自分の好みで合わせりゃいいのに・・・


ちなみにこの後、咲夜華とナタリアが空いている左腕に抱きつこうと散々揉め、ルナがちゃっかり右腕の何ともない部分に抱きついていた・・・もう面倒なのでさっさと帰ることにしたし。

次回から!臨海研修旅行編!スタート!


次回はその1です。バスの風景、降りてから部屋の中までです。久しぶりに咲夜華VSナタリアが見られます。ちょっとだけ。



~結果発表~


アンケート結果です。

1・・・総数3票。

内訳・・・増加2票、却下0票、保留1票

結果・・・増加。


2・・・総数1票

内訳・・・ゼバル1票、ハルファス0票

結果・・・ゼバル。


3・・・これはアンケートというより募集です。

「勝気・自尊心が強い」というのをいただきました。




結果は以上です。


とりあえずゼバルを増やします。設定についてはちょっと付加して・・・


「幼馴染。普段は勝気で自尊心が強いツン。だが二人きりになると途端にデレる」


とします。土曜の間に考えました。ちなみにこの子については敏豪・一樹も正体を知っているという設定も、です。

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