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魔力コントロール

グリモワールと宝石の埋め込まれた鋼の剣、今後どうなるのでしょう?

俺はステイタスボードを確認した。

すると、そこには驚くべき数値が叩き出されていた!

トラス:個人 Lv42

職 業:格闘家 固有Lv15 スキル:気功弾その他


こんなにLvがあがっているなんて、、、。

あの魔導士、相当やばいやつだったんだろうな?しかしその魔導士をあっさり倒してしまったティアはもっとヤバそうだ・・・。

ティアとパーティー登録しているため、敵を倒した経験値はそのパーティーに平等分配される。


「個人Lvの急上昇にも驚いたが、固有Lv8以上でもスキルは増えるんだなぁ、初めて知った」


転職ジョブチェンジできるLv8以上というと、もうその職業に関しては一人前で、それ以上のスキル取得は無いものと思っていた。今まではその筋の達人と呼ばれる人達皆は個人Lvが高いだけかと思っていたけれど、【個人Lvが上がると、スキルの威力、効果も向上するからだ】今回のように固有Lvの向上によりさらに特殊なスキルがさらに身に着く事が分かった。


いままで広く浅くが信条の俺だったが、いつかは1つの職業を極めてみるのも悪くないなっと思いつつこのダンジョンにある神の結界へ急ぐ。

神の結界につくと

「ティア、ちょっと待ってて」

と言って、結界内に入った。

「今の俺は剣も持ってし武道家以外の転職も問題ないぞ」

「さて、近愛今回転職可能な職業は?」

・戦士

・傭兵

・侍

・魔法使い

・僧侶

「前回とほぼ変わらないな、今回は戦士にして見ようかな?」

するとグリモワールが輝きだし、転職覧に新たに「賢者」が加わった。

「け、賢者!!? 」

俺は驚いた、普通は魔法使い・僧侶の両方を経験していないとなれない職業で武器装備も出来る特別な職業だからだ。

「戦士は取りやめて、賢者にしよう!」

職業、賢者の覧に指を重ねた。するとグリモワールが宙に浮きパラパラとページがめくれていく、グリモワールの上には魔法陣が浮き出ていて、グリモワールに書かれている文字がその魔法陣に吸い込まれえていく!

グリモワールが白紙になり、すうっと消えると、魔法陣は俺の胸の当たりに吸い込まれていった。

「うわ!」

俺は頭を抱えてうずくまった。膨大な量の情報が一気に頭に入ってくる、そして動悸がはやまり胸が熱くなってきた。そして俺は気絶してしまった。



目が覚めると心配そうにティアが顔を覗き込んで

「トラス、大丈夫? 」

と聞いてきた。若干ふらつきながら起き上がり

「大丈夫だよ、ティア」


すると甚割じんわりと体の底から力が湧いてきた。

これが魔力ってやつなのか?しかし、転職したばかりでこれ程実感できる魔力量っていうのは、あり得ない。例えば魔法使いに転職したばかりではその魔力は全く実感できないそうだ。自分の魔力を実感できるようになるには魔法使いとしての経験値が高く、魔力が強く膨大にならないとわからないらしい。


これは確実にあのグリモワールのせいだな。いや、おかげと言うべきか。

とにかくこのダンジョンにはもう要は無い、早く出よう。


しかし、モンスターが行く手を阻む。しかも、どういうわけか来た時よりも強力な奴らばかりだ。

「ゴウファ!」

俺の手から魔法陣がでて、強烈な炎の閃光が飛んでいく!モンスター達が怯んだ隙に一気に間合いを詰めて剣で切り刻んでいく!


ティアは素早く駆け回りながらクリムソンソクロウでモンスター達を裂いたり、突いたりと倒していく、クリムソンクロウは鉄ですら切り裂いてしまう。


俺の背後から氷の刃が飛んできた!スキル空間把握外からの魔法攻撃だ!

防御壁呪文プロッテル

紙一重だった。そこで少々厄介だがスキル魔力感知を発動させた。

通常スキルは一度に1個しか使わない、単に集中力が追い付かないからだ。


ただ空間把握は五感を鋭くして、対象物の「気」を察知し、死角へと移動可能とするスキルで魔力と関係無いので魔法を使っていても常時発動可能なのだが、魔力感知など魔力を使うスキルだと、同時に魔力を使う魔法は使い難くなってしまうのだ。つまり、同時に違う魔法をいっぺんに使うのは至難の業というわけだ。

魔力感知は空間把握よりかなりの広範囲で魔力を察知でき、魔法攻撃発動と魔法攻撃発動時並みの魔力持ちモンスターや動植物を感知できる。



魔力感知を発動させるとすぐそばに強大で邪悪な魔力を感知した! 驚いてその方角を見るとそこにはティアがいた! 切断された腕が元に戻ったり、邪悪で強大な魔力をもっているなんて! クリムソンソクロウ? 

「なんて魔力の魔法なんだ! 魔力の桁が違うぞ! 」


そして、ダンジョンから出ることが出来た。

「!! 」

「ティア、気をつけろ! まだ強力な魔力をすぐ近くで感じる! 」

「うん! 気を付ける! 」

なんだ?直ぐ近くというよりも隣に感じるこの覚えのある邪悪で強大な魔力は!? 


・・・ティアだった。


魔法も発動させてないのに魔力感知に引っかかる魔力保持者とは!?

「テ、ティア、その魔力どうにか出来ないか? 」

「ん? トラスの言った強い魔力に奴に気付かれるからか? 」

「いや、違う、その強い魔力に奴ってのがティアだからだ」

「え? 私の事なの? 」


お互い警戒態勢をといてティアに説明した。

「ティア、俺、知らないうちに色々な魔法スキルを使えるようになったんだ、その中の1つ魔力感知っていうのがあって魔力を感知出来るようになったわけだけど、普通は魔法発動時の強力な魔力やそれと同等の強力な魔力保持者にしか反応しないんだ」

「じゃ、私は強力な魔力保持者ってこと? 」

「そういう事になる、そうすると俺みたいに魔力感知できる奴、例えば魔物や魔獣といったモンスターに居場所や正体がばれてしまいかねないから・・・出来ればその魔力抑えられないかな? 」

っと無茶な注文をティアに頼んでみた。


「うん、出来るか分からないけどやってみる」

「ふううん! 」

すると、「ふっと」魔力感知から魔力を感じなくなった。


「ティア、すごいな! 」

「えへへ、ティア凄い? ティアも魔力感知してみる! 」

ティアもって、、、でも、あれだけの魔力持ちだ、魔力感知位はできるだろうが、魔力感知では自分の魔力は分からないだ。

「あ、駄目だ、強い魔力を感じるぞトラス! 」

「え!? 俺には全く感じないぞ! どういう事だ?」

「ティア、何処で感じる!?」 

「ティアの隣」

「もしかして・・・・俺ぇ!?」


焦ってティアにどうやって魔力を消したか尋ねてみた。

「ええっとねぇ、魔力見えなくなれぇ、見えなくなれぇ、」

「って思ったの」

「そ、それだけ? 」

「うん、それだけ」


どうもそれしか無いようだ、とにかくやってみよう。

「魔力よぉ見えなくなれぇ! 見えなくなれぇ! 」

「ぷはぁ! どうだ、ティア? 魔力は消えたか? 」

「ふぅん? ダメ見たい! 」

何度も試したが、駄目みたいだ。取り敢えず自分のスキル確認のためステイタスボードをだして自分のスキル確認をして見る事にした。すると、

トラス:個人 Lv45

職 業:賢者 固有Lv20 スキル:炎閃光ゴウファその他

ただならぬことだ、賢者固有Lvが20なんてあり得ない。確かに相当数のモンスターを倒してきたが、多く見積もっても賢者固有Lvは2程度のはずだ。これがグリモワールの力か?ティアが魔力を感知するわけだ・・・。


気を取り直してステイタスボードを見直すとスキル瞑想があった。

そこで1つ思いついた。さっきまで見たいにガムシャラに思い込むんじゃなく、静かに自分に言い聞かせるようにしてみたらどうだろうか?そして、概念を「魔力よぉ見えなくなれぇ」ではなく、「魔力よぉ小さくなれぇ」にかえてみよう。

「スキル瞑想」

「魔力よぉ小さくなれぇ、小さくなれぇ」

「・・・」

「こ、今度はどうだ? ティア? 」

「うーんと、消えているよ」

心の中で小さくガッツポーズをとった! いかん、いかん平常心、平常心。

この状態を保つのはそうとう辛いぞ、しかし不意打ちや今後の戦闘時の事を考えるとやるしかない。


トルミネまでの道のりも、もう半分はきている。

あと少しだ。先を急ごう!



トルミネまであと半分の道のり、どうなる事でしょう?


お読み頂き有難う御座いました。

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