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ダンジョン攻略

旅の途中、ティアが怪しげなダンジョンを発見しダンジョンに入っていきます。

俺の個人Lvは16になっていた。武道家固有Lvも6となり、こんなに早くLvが上がるなんて戦闘もかなり楽になってきた。これもティアのおかげである。

俺よりも明らかに格上の魔物が現れてもティアと一緒なら問題なく倒せてきた。

今のLvならトルミネまで余裕を持って行けそうだ。

「ねえ、トラスあそこ何かあるよ。」

「え? 」

ティアの指さす方を見ると、ダンジョンへの入り口が見えた。

「あー、ダメダメ、寄り道はしないよ」

「何かお宝があるかもよ? 」

「ティアが行きたいだけだろ? 」

「行ってみたい! 」


うーん、今の俺なら大丈夫か?でもダンジョン内は魔物の巣窟だしなぁ。

でもティアもかなり頼りになるし、って!こんな小さな女の子に頼りっぱなしってのも男として情けないが、腕試しも含めていってみるか。自分のステイタスボードを見直して。

「わかったよ。ちょっとだけだぞ? 」

「うん! 」


ダンジョンに入って早速キラーアントの軍勢に出迎えられた。

キラーアント達が飛びかかってくるが、俺は流れるような連撃で次々とキラーアントを倒していく。ティアもそれ以上の滑らかな体さばきで指先から出る短く赤い閃光で切り刻んで行っている。

2人で100匹以上は倒した。

「けっこういけるもんだな」

「トラスも強くなってきたね」

「・・・そうだね」

上から目線の物言いだな、実際ティアの方が俺より強いが今に見いろ、絶対ティアより強くなってみせる。

ダンジョンの奥に行くにつれ現れる魔物も強さを増してきたが、まだまだいけそうだ。下り道が見えてきた、下に階層があるようだ。さらに強い魔物が現れるかもしれないが進んでみよう。


武装したオーク、オークソルジャー達が現れた。やっぱり上にいた魔物より強そうなのが出てきやがった。ここからが本番ってとこだ。

周波衝しゅうはしょう! 」

鎧など関係なく手の平(掌底)から振動で内側から衝撃を与える技だ、習得できるスキルには個人差があって、決して同じ技が取得できるわけではない、俺の場合はこの「周波衝」だったわけだ!しかしまだ個人Lv20に達していない俺では流石に一撃では倒せない。常に周波衝での攻撃を連打だしていこう! ティアはクリムソンソードでいとも簡単にオークソルジャー達を倒していっている。くう、負けていられないぞ! 俺は連撃で周波衝を繰り出していった!


オークソルジャー達を倒した。まだ体力に余裕がある、ティアはまだまだ余裕そうだ奥に進もう。すると今度はトロールの集団に出くわした。今の俺なら倒せるはずだ、一気に間合いを詰めて正面から背後へ回り込み後頭部に連撃を喰らわせた。トロールは耳、目、鼻、口から血を流し倒れた。

「やったぜ! 俺! この調子だ! 」

トロールの集団も3分の1位は俺が倒してやったぜ! ・・・・ティアはやっぱり凄いな。

自分のLvアップを確信しながら、奥に進んでいった。


ふと、遠くの方に青白い光が見えた。

「あ、あそこは!」

速足で近づいていった。


やっぱりそうだ。「神の結界だ」

「こんなところに神の結界があるなんて」

自分のステイタスボードを確認した。

個人Lv26 武道家固有Lv7

「転職はまだ不可能か」

あと少しで転職可能だが、あと少しだ、頑張ろう!まだ武道家スキルの向上もあるはずだ。


転職はあきらめて先に進む事にした。するとまた道が下っている、まだ下に階層があるのか? どうするかぁ、これ以上強いモンスター(魔物)がっでて来るってことだよな、多分。

「トラスー! おいていくよー! 」

「あ! ティア! まてよ!」


スタスタとティアが先に歩いて行ってしまった。急いでティアについていく。

思った通り、この3層、厄介だった。死霊やスケルトンソルジャー、ジェネラル、フレイムウルフなど魔法やスキルをもったモンスター達が出てきた。そのかわり上層とちがい出現率は低めなのはたすかった。


おれはこのダンジョン内に神の結界がある事をしってからちょくちょく自分のステイタスボードを確認していた。

「やったぁ!個人Lvは20 武道家固有Lv8になったぞ! 」

スキルも向上していて、掌底以外からも周波衝を出せるようになっていた。

その使い勝手の良さには驚いた。出てくるモンスターをほぼ一撃で倒せるのだ。

ティアは指先から紅色の光の刃で敵を切り刻んでいく、物理攻撃が殆ど無効の死霊にも効くということは魔法の一種なんだろうか。


興味本位でティアに聞いてみた。

「ティア、その指から出してるのってなに? 」

「? クリムソンソードだよ? 」

「クリムソンソードって指先からもだせるのかよ。」

「まあ、クリムソンクロウってところね」

「原理は同じ、ほら」

各指に小さな輪っか状の魔法陣が2つずつ交差していた。

「ダンジョンみたいに狭い場所だったり、小さくて複数の敵だとこっちの方が便利なの」

なるほど、あの体さばきにこのクリムソンソードの使い方、ティアは見た目以上に戦いなれしていてスキルも相当なことってことだな。


しばらく進んで行くと、今度は下り道ではなく、階段が見えてきた。

階段を下ると直ぐに大きな扉が現れた。

「ティア、たぶんこのダンジョンの主がいるぜ? 」

「大丈夫だよ、トラス」

お前はな、、、。

ここで強引でもティアを連れて引き返そうかと思ったが、勇気を振り絞り覚悟を決めた。


「分かった、じゃ、入るぞ・・・」

両手で扉を開けた。すると広い空間があり、中に入ると扉が閉まった。

高い天井から2体の巨大なゴーレムが落ちてきて、2体のゴーレムの間から不気味な魔導士が現れた。

「汝、魔導の理を欲するか!? 」「バレイド! 」

その瞬間キラっと何かが光った。

「うお!?」

ティアに突き飛ばされていた。そして、ティアの左腕が切断されてしまっていた!?

「トラスはゴーレムをお願い! 私はあの魔導士をやるわ! 大丈夫! 」

「やるわって!? 大丈夫って!? 大丈夫なわけないだろぉ! おまえ、腕が! 」

ティアの切断された左腕の方を見た。

「!?」

腕が蒸発して消えた、ティアの方を見なおすとティアの左腕が元に戻っている!?

考えている暇はない!俺じゃ、あの魔導士の攻撃まほうを見切れない!

魔導士がティアに気を取られている間にゴーレムの方を何とかしなくては!!


俺は一方のゴーレムに向かい一気に加速して間合いを詰めた!

「音速周波衝! 乱れ撃ち!! 」

「うおおおお!!! 」

もう一方のゴーレムが俺の背後から掴みかかってくる!俺は素早くかがんで足払いでゴーレムを転ばせ、ジャンプして倒れているゴーレムの腹をねらい。

「下段足刀周波衝!!」

一旦間合いをとると、2体のゴーレムは俺の方に向かってきた。よし!これでティアが1対1で魔導士とやりあえる!


ティアは、連射されているあの真空刃のような魔法をクリムソンソードではじきながら魔導士に向かってゆっくりと歩いている。なんか余裕そうだな。


俺は2体で向かってくる左側のゴーレムの膝から駆け上り顔面に上段膝蹴りで周波衝を入れ、右側のゴーレムに音速周波衝を喰らわせ2体を粉砕した! 


ティアは魔導士の防御壁魔法ごと、魔導士を袈裟斬りにしていた。

斬られた魔導士は光の霧のように消えていった。


するとそこに宝箱が現れた。

「ティア! 大丈夫だったか!? 」

「初めから言ったじゃない、私は大丈夫だって」

「そ、そうか・・・大丈夫なんだな!? 」


ティアは本当に余裕だった。

切断されてた腕のこととか聞きたいけど・・・今はやめておくか。

「ねえ、それよりも宝箱が出てきたわよ」

「そうだな、開けてみよう」


すると中には1冊の本が入っていた。

「これはぁ、? グリモワールだ! 」

「グリモワール? 」

「ああ、魔法を使う職業の人に重宝される代物なんだよ」

「ふーん、」

ティアはあまり興味が無いようだ。

「あ! ゴーレムの所にも宝箱出てきてるよ」

「本当だ、」

「あっちも開けてみよう! 」

こっちの宝箱の中には剣が入っていた、鞘から抜いてみた。

「これは鋼の剣だな、宝石が埋め込んであり結構高級そうだけれど、どこか特別なところはないようだ」

「ほうら、お宝があったじゃない」

「た、たしかに」

ティアはドヤ顔で言った。しかしこの幼女にドヤ顔されても一向に腹立たしくない。

まあ、結構な寄り道になってしまったが、たしかにお宝は入手来たし。





トラスは急成長を遂げていきました。


お読み頂き有難う御座います。

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