表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

トラス・キネクトとブラットティアーズ

原因不明の事故は人災か天災か?

朝食

香草、薬草サラダに骨付き肉、サラダには香草、薬草を水洗いしてちぎり、岩塩コショウ。

骨付き肉は焼く前によく叩き繊維を柔らかく、更に果物に漬け込み肉を柔らかく仕上げています。調理は大葉ヤシの葉の堤蒸し、中には岩塩、香草が包まれている。


「うわぁ! 美味しそう! いただきます! 」


俺のスキルが俺以外に役に立つとは、正直嬉しいです!心の中で呟く俺・・・。


と、聞かなきゃならん事があるんだった。

ん? 何だか周りが薄暗いな・・

カーテンが閉め切られていた。


「ねぇ、ティアちゃん・・・」

「モグモグ・・ティアでいいよ、私もトラスって呼んでいい? 」

「そうれは構わないけど、じゃあティア聞きたい事が沢山あるんだけどいい? 」

「モグ・これモグ・食べてモグ・からでいい? モグモグ」

ティアは俺の料理を満喫しているようだった。


さて、お皿も洗ったしティアは昨日俺が寝てたソファでくつろいでいる、

俺はテーブルをはさんでティアの前に椅子に座って質問をして見た。


「まず僕の名前は・・」

「トラスでしょ? 」

「そうなんだけど、正式には「トラス・キネクト」って言うんだ。」

「ティア、それは本名?家名は?」

「・・・・・・」

「私の本名はブラットティアーズ、家名は無いわ、みんな私の事ティアって呼ぶの」

「みんなって? 」

「家族やお友達によ、他に何が居るの?」


話題を変えよう。

「ティアは何故昨日あんなところにいたの?」

「記憶が曖昧だわ、雨の中にいてその時、自暴自棄になってったのかしら誰かに何かのお願いをしていた気がするわ」

「何のお願いだか忘れてしまったけれどね」

「故郷も忘れたわ」


どうしたものだろう、記憶喪失・・・だと!? 

このまま出ていけなんて酷いこと言えないし。

しかしここは調査の基本、現場百篇! ティアの居た小川に行ってみよう!


ティアは嫌がったが半日以上かけてティアの発見現場に来てみて驚いた。

そこにはティアが居た痕跡どころか、山の側面が削り落ちている様に見える。

「どういう事だこれは!!? 」


「多分、多分だけれど、土石流? じゃないかな? 」

麦わら帽子と日傘をさしているティアが言った。


これでは現場百篇の意味がない。

しかし子供がこんな悲惨な現場になり得る場所で無傷で助かるようなものなのだろうか!?

偶然俺が通りかかっていなかったら・・・いや、そのまえに 

軽くとはいえ体の半分以上が土砂に埋まっていて・・・・!?


「私、上流からここに流されて来たのかな? 

それともここ等へんで地滑りに巻き込まれたのかな? 」


俺が不思議と感じている事とティアの不思議と感じている事に差異がある・・・。

なにはともあれ、現在、解決不可能な過去の事よりも先の事を考えるべきであろう。

進んで行けばいずれ解決の糸口も見つかるだろう。


そして、持ってきたお弁当を食べて引き返すことにした。

「わぁ、これ今朝のお肉? 同じ素材で全然違う料理になっちゃうんだぁ」

ハンバーグを見てティアが言う。何気に誇らしかった。


次の日、昨日の現場の事を思い出すと気が重い。

ティアも、あらためて自分の記憶の欠落に落ち込んでいる様子だ。

ティアの記憶の喪失、どうすれば取り戻すことが出来るのでしょうか?

お読みいただき有難う御座いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ