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一晩が過ぎてもまだ、何も聞き出せてなかった

今のところ「トラス」の職業は格闘家でその他の職業スキルは戦闘向きでないものばかりです。

縫物が上手だったり、料理や食料確保などです。


ティアちゃんが風呂に入っている・・・

日も落ちて随分と暗くなってきた。



何故、俺がオツべルクの森林で暮らしているというのは、修行のためだ。

「今の俺のステイタスはっと! 」

半透明のステイタスボードが浮きでる。


トラス:個人 Lv2

職 業:格闘家 固有Lv7 スキル:音速拳「その他」


その他というのは最後に身に着けたスキル表示がされ、その他がある場合は

「その他」の文字に触れれば「その他」のスキルが表示される。

俺は直接的(魔物、魔獣等)には戦って来ていないので個人Lvは「2」

今までは罠で魔物狩りして食いつないでいたんだ。相当な罠でない限り経験値に加算されない様だ。

毎回同じ罠だしね、仕方ないと思っている。


ちなみに固有Lv8 になると転職ができる、もちろんLv8以上にもなれるが、広く浅くが信条の俺はだいたいLv8になったら転職ジョブチェンジしてしまう事にしている。今までの転職記録は10回!

いずれも戦闘には役に立たないスキルばかり習得してきた。逆に言えば私生活やサバイバルなど探検や冒険で必要なスキルを習得してきた。


他の冒険者達は格闘や魔法のスキルを最初に習得しがちだが、

いざ冒険となると野宿が出来ない、火が起こせない(戦闘用魔法は術式が戦闘用なので調整が出来ない)、焼いた肉、スープに味が無い、食べられる食物が分からない、装備品の劣化、備品の管理等々。


最初はいいのだ、町の近くでモンスター狩りをするのだから荷物も少ないし危なくなったら直ぐに町へ戻ればいい。しかし段々と強いモンスターのいる場所や他の町にまで遠出する事となるとひびいてくる。パーティーを組めば何とかなるだろうが、俺の様なソロで活動している身ではもたない。なんでも自分で出来ないと。

習得したスキルは転職に関係なく使えるようになる!



ティアちゃんがずぶ濡れでやって来た。

「! どうした!? タオルと着替えがあっただろう?」


呆然とするティアちゃん。

「あったの? 気が付かなかった」


金髪、金眼で髪の毛は腰のあたりまで伸びていて肌は美しいほど白かった。

年の頃は10から11歳ってところか?


俺は急いでタオルで頭から全身をふき、赤い大きめのシャツを着せ、

腕周りはその場でつめて縫った。

胴回りには短くしたベルトを巻いてみた。丁度スカートのようになって嬉しそうだった。

もちろん布地が余らないよう調整しました。


「何処か痛いところはあるかい? 」

「何処も痛くないけど・・・」

どうやら擦り傷など細かな傷や打撲はないようだ。


「・・・? けど? 」



グゥゥゥ・・・


お腹が減ったようだ、作り置きしておいたシチューを温めた。

ティアちゃんが食べている間に風呂に入ってしまおう。



風呂から上がるとティアちゃんが俺のベッドで寝ている。

「落ち着いて色々聞きたかったんだけどなぁ」

鍋をのぞくと空になっていた・・・。


仕方なく保存食の干し肉を口にし、ソファで寝ることにした。


次の日、目が覚めるとまだ薄暗く、顔洗いティアちゃんを起こさないように

昨日仕掛けた罠の所に荷車を引いて出かけた。


そこには見事な魔獣猪がかかっていた。

手早く木に逆さ釣りにして血抜きをして解体、荷車に載せた。

それと、目ぼしい薬草と香草を調達して家に戻った。


丁度ティアちゃんが目覚めたところだったらしく、家に入ると

「おはようございます・・・」

ティアちゃんがベッドから起き上がった。


「おう! おはよう! 今から飯にするからな」


これからティアちゃんの事情が分かって来るとおもいます。

読んでくれて有難う御座いました。

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