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朝早くに、男がまだ寝ているというのに光一は、テレビを食いつくように見ている。


「マサコが会いたい100人の著名人!!!」

女性司会者が 、毎週会いたい著名人1人をゲストとして招き、質問をしながらゲストとトークをしていく番組だ。あのドラマの舞台裏!あの名作はこうして出来た。などここでしか聞けない裏話や、プライベートな話も聞けるとあって視聴率もいいらしい。


光一が食いつくように見ているのだから、きれいな女優でもゲストに出ているだろうと思いながら確認してみたが、全く見たことのない男が、ゲストとして招かれていた。


「誰だ この胡散臭そうなやつ?」

この番組に呼んでもらえるのだからそれなりの著名人なんだろうけど、知らない。

芸術家とか音楽家にも見えない。何者だこいつわ?


「うわー、カッコいいな~ウエバヤシさん」

「神のような考え方を持っている人だな」

こんな胡散臭そうなやつを見て信じている光一の姿を見て男は心配になる。

光一がゲストの名前を知っていることがまず凄い。


「光一、この人 有名なの?」


「ええっ……?父さん知らないの?」

「ウエバヤシさんだよ!セミニストのウエバヤシさんだよ!」


「いや、知らねーよ」

知らない俺が悪いのか?この人を知らなかっただけでそんなに驚かなくたっていいのに、何か、悪いことをしたような気分になる男。日本の首都を答えられなかったかのように見られる。そんなに常識的なことなのか?


「凄いんだよ、ウエバヤシさんは」

「今までたくさんの人のいくつもの悩みや相談を解決してきた。向こうの世界の社長は大体がウエバヤシさんのカウンセリングを1度を受けてる。ウエバヤシさんの語録を収録した本 ウエバヤシ イズ ワード 僕持ってるもん」

ウエバヤシ イズ ワード?

よくそんなタイトルの本買おうと思ったな。


「へ~~ 知らない……」

知らないと言った男のことを光一は相変わらず不思議そうに見る。

何なんだ、ウエバヤシって!


番組エンディング、

ウエバヤシが男の住む町の近くでセミナーを開催するという告知を行った。男は何だか嫌な予感がしたが、その予感は的中する。


「近くじゃんこれ。 父さん、このセミナー行こうよ!」

光一は目を輝かせて、男に言った。


「いや、俺は嫌だよ~」


「いいじゃん、行こうよ!」

「父さんもさ、何か得るものがあるかもしれないしさ、行こうよ 行こうよ!」

「ウエバヤシさんは無償でセミナーを行うこともあるんだよ!ただかもしれないじゃん

行こうよ~!」


「俺が行って、歴史変わることはないのか?そしたら、それこそお前という存在が無くなることになるだろ?」


「あ~それは大丈夫。ウエバヤシさんのこと考えていたら、思い出したことがあって、それならウエバヤシさんと父さんがあっても大丈夫だって確信した!だから、大丈夫 心配ないよ」


「何が大丈夫なんだよ?」

「全くこっちは大丈夫じゃねんだよ!」

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