二百話の時点での周辺国の主要人物と状況
美濃
土岐頼芸
元美濃の守護。
道三に対抗する為に信秀を頼り揖斐北方城城主になっている。
信秀による美濃攻めが無くなり不満を抱えているが、信秀の力が強くなりすぎて何も出来てない。
斎藤利政 史実の斎藤道三
土岐頼芸を追放して美濃の国主となるも、大垣と周辺を織田に取られている。
天文16年に史実であった加納口の戦いが久遠家の影響で無くなり苦しい立場に追いやられる。
織田の力と戦略をある程度理解していて、織田との和睦あるいは同盟の道を模索している。
史実の織田と斎藤の同盟とは全く違う力関係になっている。
三河
松平広忠 史実の徳川家康の父親
三河統一を夢見るものの矢作川西岸を織田に取られてしまい、自身は今川に臣従している。
三河織田領は天文16年冬の流行り風邪と食料不足を、久遠家による治療と信秀からの食料援助により乗りきったのを切っ掛けに広忠は三河西岸への影響力を失う。
現在は西三河まで織田の影響が増していて広忠自身も戦があれば織田に味方するか模索している。
ただし松平家中は今川に人質がおり、そこが難題である。
戦を好機と考え待っているが、織田も今川も当面は戦をする気がなく松平家と西三河は微妙な立場になっている。
駿河遠江
今川義元
馬鹿殿ではなく優秀な人。
織田の策である経済の浸透をそれなりに理解しつつ受け入れて力を蓄えている。
安易に動かず特に失策らしい失策はないが、安定してるが故に伸び悩み織田と北条と武田に挟まれて動けなくなっている。
織田に対抗するには商いの力が必要と明や南蛮商人を駿河に呼ぼうとするも失敗している。
大原雪斎
義元の腹心のお坊様。
織田の躍進と力を見抜き東三河の取り込みと安定などそつなくこなすものの、久遠家の経済侵略には後手に回っている。
躍進した織田との戦は今川の為にならぬと反対するものの、有効な攻め手がないことに悩む人。
寿桂尼
義元の母親。
政治的なセンスと実力で今川を支える女傑。
織田と北条との同盟を口にして今川の生き残りを模索する。
ただし主導権や武田家の扱いに今川家の進む方向などどう考えてるかは不明。
相模
北条氏康
河越城の戦いで関東連合を破った。
西堂丸の父親。
北条長綱 史実の北条幻庵
躍進する織田を見て西堂丸を連れて尾張まで来てしまった行動力溢れる人。
織田と久遠の力を他国の人間では恐らく一番見抜いている。
人柄もよく頭もキレるので織田との友好関係を模索中。
北条西堂丸
北条氏政の兄にて氏康の嫡男。
史実においては元服前に亡くなった人。
洞察力はあり頭もいいが、武芸は少し苦手。
信長や一馬に気に入られて仲良くなる。
尾張では久遠家に驚きと戸惑いの連続になっている。
三河本證寺
矢作川西岸にある一向宗の寺。史実の三河一向一揆の拠点。
織田家との関係は良くもなく悪くもなく。
領地の格差に少し問題が出始めているが、織田家からの供物や優先的な金色酒の売買で織田家に対して敵対視まではしてない。
領民には不満や戸惑いが広がっているが、この時代ではよくあることなのであまり気にしてない。
長島願證寺
尾張と伊勢の中間にある。史実の長島一向一揆の拠点。
織田との関係は良好。久遠家の南蛮船が目の前をよく通るためか今のところ敵対意思はない。
金色酒などの久遠家の商品のお得意様。
史実にて信長に抵抗していた服部友貞を破門にするなど、親織田の姿勢になっている。
伊勢大湊
日ノ本でも有数の湊。
久遠家の影響で躍進する織田のお得意様。
服部友貞の挙兵に一部の商人が味方した際には、早々と織田に詫びを入れるなど時勢と見識は相応に高い。
堺などの畿内に対抗意識があり、織田との取り引きで畿内に先んじれるのではと期待している。
桑名
願證寺に近い湊町。
東海道のルートにあり、熱田から船で桑名に渡るのが一般的な東海道のルート。
一向宗の影響が強く服部友貞に味方した事で信秀と久遠家に荷止めされた町。
和睦や関係修復を模索するが、織田側は一向衆対策もあり無視している。