誤爆異世界言語
果たしてこれはギャグに入るのか
作者にも分からないものは仕方ないと思います。
よくスマートフォンのキーボード入力で現れる誤字
dw
dr
じゃ
ふぁ
に
いつもと変わりない日常、
いつも通りのバイトの帰り。
いつもの様に人気の無い路地裏で___
永山道彦はよく分からない鎧の男たちに引き摺られタコ殴りにされ、気付けば見たことのない石畳に伏していた。
天井では巨大なガラス細工のシャンデリアがほんのり灯り、バラ窓が優しく肌を照らす。
安らぐような場の雰囲気とは裏腹に、永山の心は混乱で満ち溢れていた。異国情緒に溢れた風景に困惑を隠せないまま、永山はゆっくり立ち上がる。
_____此処は、何処だ?
警戒心を隠さず、辺りを見回す。
広い部屋だ。大広間だろうか。壁際も薄く明るいが、電気の明かりではなさそうだ。
入り口らしき大きな扉はあるものの、このだだっ広い空間には今のところ永山しか存在していない。
まだ痛む頭で先ほどの事を思い出す。
___俺を殴って、此処まで連れてきたのは恐らくさっきの奴等だろう、それにしても、甲冑?今時どうしてあんな格好を…しかもなんだか肌寒いし…_____
___待てよ、寒い?朝の気温は高かったじゃないか、今は夏だぞ、そんな筈は____
ゆっくり今の状況を考えて落ち着こうとするも、逆に混乱は深まっていくばかり。
ここは何だ、此処は何処だ?、分からない。何が何だか分からない。
冷汗が零れる、鳥肌が立つ。動悸が止まらない、
何だ、何だ何だ何だ何だ何なんだ。
あの世か?さっきのアレは死に際の幻影か?俺は死んだのか?
追いついた思考がどんどん不安を生み出していく。考えて、考えて考えて考えて____
がちゃ
どたどた、
扉の向こう側から慌ただしい音が聞こえる。
金属が床を踏みしめる音がする。
誰かが入ってくるらしい。
ゆっくりと戸が開いて行く。
鉄が軋む音。
部屋より明るいらしい外から柔らかな光が差し込む。
扉の前の人間を見た瞬間、永山の思考は一瞬にして真っ白になった。
入って来たのは女だった。
気品溢れるドレスを身に纏い、ゆったりとした歩みで此方へやってくる。
美しい女だった。
栗色の髪が風に揺れ、小さな顔にくりくりとした大きな碧眼が収まる。
時代錯誤な格好もその美貌の前では何の違和感すら感じ得ない。
まだうら若いその表情には、確かに気品が宿っているようで、
永山は先程までの混乱をすっかり忘れ、食い入る様に女を見つめる。
それを見た女は永山に向かい慈愛に満ちたような微笑みを浮かべ、コツコツと床を鳴らし歩み寄っていく。永山の腫れ上がった顔に嫌悪を浮かべることもなく、女は優しく笑っている。
沈黙が辺りに染み入る。
静かな部屋ヒールの音が響く。
女は永山の前まで来ると、ゆっくりと腰を下ろし、跪き、そして初めてその桃色の唇から言葉を零す。
「幽者様、同化渡し太刀の苦にを麻王の麻野手から巣食ってくださいませ…!」
読みは正しかった。しかし合っていたのはそれだけだった。
これがやりたかっただけ。潔く開き直ります。