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ガリバー転生  作者: しんじゃ
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第1話「見知らぬ土地と赤髪の少女」

俺は大通りを歩いていた。何か買いに行く訳では無く、何か食べに行く訳でもない。ましてや誰かと待ち合わせてる訳でもない。本当に、目的も無くただただぼーっとして歩いていた。別に散歩が好きなんじゃない。むしろ体を動かすのは嫌いだ。俺は...ショックだったんだ。俺はここの街のファミレスでバイトをしていた。すると、店長に「明日から来なくていいよ」と言われてしまった。クビだ。

理由を聞くと、正社員が増えるらしくもうバイトは雇わないらしい。別に新しく探せばいいのだが俺にはそれができなかった。クビにされた事が本当に心に刺さっていたんだ。その後は、高校に入ってから借りているアパートへ帰り、眠った。ここまでは普通...普通?まぁ割とあることだろう。でもここからだった。これからクビなんてものが些細な問題になるんだ。



ある時、俺は目を覚ました。つか起こされた。


?「ねぇ、起きてよ。ねぇ、ねぇってばっ!起きてって!」


妙に元気のいい目覚ましだ。目覚ましなんてかけたっけ?なんて事を考えてたら自分を起こそうとしているのが見知らぬ少女だという事に気付いた。


少女「やっと起きた。もう、失敗したかと思っちゃった。よかった、成功してて。」


失敗?成功?何を言ってるんだこの子?つか、ココどこ?なんか小高い丘のすげぇデカイ木の下にいるんたけど。今時こんなとこあるんだな。


俺「なぁ、ここはどこだ?君は誰だ?成功とか失敗とか、何の事だ?」


俺はとりあえず聞きたい事を赤い髪で長さはセミロング位の少女に聞いた。.......赤い.....髪の....赤い髪!?日本人じゃないな....外国人か?外国人でも赤髪って見たことないけど……そんなに身長は大きくないな。俺と同じ位か?少し小さいか。…でも胸は結構あるな……。って何考えてんだ俺は!服はどこかの制服か?ブレザーとかセーラー服じゃないけど胸ポケットに紋章が付いてるし恐らく学校などの制服だろう。


少女「質問が多いわねぇ。まぁいいわ、教えてあげる。ここは『イース』って言うの、土地の名前じゃなくて星の名前ね。それと私は エミリア・フリート。 エミリアでいいわよ。あなたは?」


俺「俺は、伊島(いとう) (ひかる)だ。それでエミリアここがイースって星なのは分かったでも何で俺がここに?」


エミリア「…う〜ん。きっとこの辺りの住人じゃないだろうし1から説明がいるわね……。え〜とね、この辺りでは、16歳になると召喚魔法を使って動物を召喚するの。その召喚した動物を家族として迎え入れるんだけど、まぁこれが大変でこの星の動物ならまだしも貴方みたいに異世界から召喚されたりするの。対象は完全にランダムで、選ばれる条件はその時に『寝ていること』ってだけ。それがあなたがここに来た理由。要するに、あなたは私が呼び出した。分かった?」


煜「はぁ…。つまり寝ている間に俺は君に召喚されたって事か?」


エミリア「そう!物分りいいじゃない。異世界からの人だしバカだったらどうしようかと思ったわ。」


煜「人の事をバカって………なぁ、失敗してたらどうなってたんだ?」


恐る恐る聞いてみた。起きたら成功。起きなかったら失敗。って完全に嫌な予感しかしないが。


エミリア「失敗してたら?失敗してたらね体は呼ばれるけど魂は途中でおっこちちゃってあなたみたいに異世界から来た者はどこかの次元に魂だけ置いてけぼりってな事になるわ。」


答えを聞いて背中がザワッとした。何さらっと言ってんだこの子知らない世次元に魂だけ置いてけぼりって死んでるけど死んでないみたいな状態か。


煜「お前…そんな危ない事を………。」


エミリア「別に危なくないわよ?普通は失敗しないの。極端に魔力が少なかったり相当なドジでないと失敗なんてしないわ。」


エミリアは胸を張りながらそんな事を言っている…普通の事なのでは?


エミリア「さて、一頻り教えてあげたしそろそろあなたの事も聞きたいんだけど……もう太陽も沈むわね。ウチに行きましょ。」


そう言ってまだ立ち上がらずにあぐらをかいている俺に手を差し伸べてきた。……細くて綺麗な手だ。純粋無垢な子の手だ。

俺はそんな手をとって立ち上がった。ふと太陽の方を見るともう半分ほど沈みかかっていた。いつも見ていた太陽も、環境が変わるだけでスゴく綺麗に見える。異世界だし、いつも見ていた太陽とは別のものかもしれないけど。前で歩いているエミリアの髪が沈み行く太陽の光で余計に赤く見えた。

まだまだ慣れませんね……。プロローグの様に、感想や指摘は大募集です

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