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一夜

作者: 冥月 霜華

友人というものが何かは知らない

リアルとバーチャルの違いも知らない

人と人の繋がり方に良いも悪いもないと思っていた


リアルでも

バーチャルでも

傷つけてくる人はいる

傷ついている人はいる


人と人である以上

楽しいこと

嬉しいこと

それだけで満ちていないことは知っているはずだった


知らないふりをすることも

知っているふりをすることも

出来るからこそ

偽れるからこそ


傷つけ合うことは簡単だと、分かっていたはずなのに


これで何度目だと

青白く光る画面の向こうを想う


踊る文字を見て

喉が鳴った


気づかなければよかったと後悔するまで後数日

カウントダウンは静かに始まった


取り乱し

指先を震わせ

喉を締めあげる日までは

長いようで、短く


信じていたのにと泣く一夜

優しい月光は降らない


何かを諦めることも

現実を受け入れることも

全てを手放すことも出来ないまま


ただ無様に

月光を見つめ

助けを乞うように

一夜を過ごし続ける

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