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詩集

月夜の華、蝙蝠の踊り

作者: Irene
掲載日:2015/12/03

始まる、始まるよ?

満月の光の下

命が生まれ、消えてゆく

さあ、覗いてごらん?


眩しき光、降り注ぐ

静かに、淡く辺りを照らす

そこに現るは女性

おやなんと美しきこと!


彼女の前を行くは小さき蝙蝠(コウモリ)

まるで踊るように羽ばたいている

そしてある仙人掌(サボテン)の元へ行き

何かを待つように旋回(せんかい)する


そばに寄る女性

不思議そうに覗き込む

あ、と思わず漏らした声

今まさに命が生まれる


しろいしろい、まるで月の輝きのよう

ひっそりと産まれた華

そして蕾が開いたその瞬間

まるで抱き締めるように蝙蝠を迎え入れた


その光景に見惚れる女性

だけども気づく、気づいてしまう

生まれたばかりのその華が

徐々に枯れ始めていることに


すっかり萎れてしまった華

まるで用は済んだと飛び立つ蝙蝠

咎めるような眼差しの女性

少しの怒りを思わせながらあとに続く


くらいくらい、何も見えない道

頼りになるのは蝙蝠の羽音

ふ、と目をあげた先には

薄ぼんやりと見える白い華


再び踊るように羽ばたきながら

新たな白い華に受け入れられる蝙蝠

繰り返されるその一連の動作に

女性は命の終わりと始まりを見た


地面に落ちるは雫

雨?否無意識下の涙

彼女の頬を伝うそれは

命のために流れた雫


日が昇る

美しくも哀しき時間が終わる

身を翻し去りゆく女性を見守るのは

瑞々しい赤き実


挿絵(By みてみん)

友人のリクエストで書きました


如何でしょうか?

感想お待ちしております(ペコリ)

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