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クロヱ  作者: teti
14/18

14話

適当に世界観と法則を考えてるんですけど、電車通学の往復4時間のなかで考えてるので、深くないのはご愛嬌ということで

%%%


 刀禰館とねだち 遣為けんいは、京都からの出張のため、夜衛の拠点である傍禰高専ぼうでいこうせんの近くのホテルの一室を借りていた。

 今、部屋には彼と、功徳くどく 閼伽子あかねがいた。冷蔵庫から良く冷えたチューハイを取り出し、グラスにそそいでテーブルの上に置く。

「ジュースが良かったか?」

「いいえ、もう大人です。問題ありません」

そう言い、閼伽子はグラスになみなみ注がれたものを半分ほど一気に流し込む。

「おお、3年前とは違いますってか。いい飲みっぷりだな」

「3年も経てばね。変わりますよ」

刀禰館は、閼伽子が酒を飲んだことに驚き、その後は懐かしむような顔をして最後は笑いながら飲んだ。

「刀禰館さんは変わりませんね。お酒を飲んだら、すぐ顔を真赤にする」

耳まで真赤な顔をした刀禰館の呂律はハッキリとしていた。「まーな。」

 冷蔵庫の有料飲料を飲み干した頃、警察病院を出てそのままホテルに直行してから3時間。夏の早い日の入が8割ほど終わってた。

「懐かしい話も一頻りしたことだし、そろそろいいな?」顔の真赤とは正反対に呂律だけは相変わらずにいる刀禰館。「断殺鬼についての話をするぞ」

「ええ」閼伽子も顔を真赤にしていたが話はわかっている様子だった。

「今回の事件。何か気付く点はあったか?」

「そうね……基本的には普通の断殺と変わらないんじゃないの?」

「そうだな。戻し切りは置いておいても一般的だ」

こっちの世界だが、ある程度の例外を除いても、いわゆる一般的な世界の常識は通じている。物理法則、医療、心理学もそうだ。犯罪者の真相心理には動機たる動機が必ず存在する。霊やら妖怪の類に憑依された人物はTVなどで見る喚き散し、暴れ散らすそれには、理性的な一面は無いように見えるだろうが実は違う。

 まず挙げられることは、憑依に関して相性やら絶対条件などの制約などがあること。なにか結果の大前提としての要因、そしてそれに至るまでの過程が重要となるわけだ。

 ポピュラーな憑依例を挙げると、日本では神留かんづま・神降ろし・神懸り・神宿りなどと神様などを宿すものが多いが、この場合は、狐憑き。つまりは狐の霊の憑依だ。憑かれることによって精神の錯乱などを起こすのだが、当然これにも憑依するための要因がある。これを大きく2パターンにすれば、人為的か、非人為的になる。人為的は勿論、人の妬み怨みから来たり、誰しも一度は聞いたことがあろうコックリさんの副産物というものがある。副産物という形では、直接的な意思は無いにしろあくまで人為的部類に収納される。では非人為的というのはどういうものかというと、偶々、運の悪いものが全ての条件のそろった空間にいたために憑くという、被害者以外の人間が一切係らないものである。

 非人為的であろうとなかろうと、こういった害霊に憑かれた者は僅かながら神通力を使い普通の人間には成し遂げられないことをする。

「逃げ惑う少女達に対して何十という深い戻し切りを行った。確かに人間業じゃ無いわね。憑依系の事件とするべきね」

どんな殺され方をしても、要因が霊など、超自然物体である限りは、いかなる死に方も断殺として区切るのがこちらの一般認識である。

「そうだな。共感師とはどうなってる?」

「最近じゃ共感師なんて言わないわよ。サイコメトラーって言ったほうがいいわよ」

「思念同調能力者ねぇ、なんでも英語に訳せば格好良いなんてだれが思ったんだろうなぁ。日本語の響きこそ至高だろ」

「やっぱり変わってない」閼伽子のごった返す表情は、なんとか懐かしさをつくってる。「ま、そんなことはいいとして、まだ直接的にはサイコメトラーは関与していないわ。これからするつもり」

「やっぱし、俺が最速か? フリーの強みはやっぱりフットワークの軽さだな」

「京都のつどいに入ってたんじゃないの?」

「あー、夜衛と似てるし良いかなぁ、って思ったけど。あれは無いわ。堅苦しい。おっさんのダメな面の寄せ集めだ」

「ふーん。やめたの?」

うんうん、と力強く頷く刀禰館を見て安心したのか閼伽子が笑う。

 ピリリリリ、と閼伽子の笑いとともにベッド脇にある電話が鳴る。ん、もうそんな時間か? と椅子から立ち上がる刀禰館だが、酒が回ったのだろう。全く電話にたどり着けない。なんとか電話の前にたどり着いて受話器をとる。

「ふぁい……あぁ、そうでした。どうも」

モーニングコールしてたんだ、と頭をポリポリとかいてカーテンを開ける。すると隙間から漏れていた朝日が酒でぼやけた眠気に直撃する。体内時計がリセットされて、不足した睡眠時間を体が渇望する。

「あー、大分朝ねぇ……ねむ」

閼伽子も乱れた髪を手櫛で整える。

「仕事いかなきゃ……刀禰館さんは……って」

ベッドで倒れる刀禰館を後に閼伽子は部屋をでるのだった。彼女の足もガクガクだった。


Θ Θ Θ


 結局、朝からずっと寝ていた刀禰館とねだちが起きたのは午後4時だった。大変遅い朝食をルームサービスで済ませると、仕事の支度を済ませてまだ明るい空へとでかける。

 傍禰高専ぼうでいこうせんの図書館についたのは午後5時。集合時間にはまだ早い。でも相変わらずにいる20階相当の螺旋階段3333段がそんな暇を潰してくれる。

「やっぱなげぇな」

 十数段を上がったところにとても良く肥えた中年男性が腰を下ろして汗をハンカチでぬぐっていた。ちょいと失礼、と行ってスイスイと階段を駆け上がる刀禰館を見て、中年男性はアングリと口をあけている。

「まぁ、外部じゃあ仕方ねぇよな」

ここだけの話、この階段は外部の人間には辛いようにできているのだ。学生証や教員証。図書館にかかわる人物などが無いと数段で疲れるよう呪をかけているのだ。かけた本人や、魔法とかに詳しいものならこんなものはすぐに通れるだろう。そんななかで十数段も登ったあの中年男性は並外れた胆力の持ち主なのだろう。

「おっさん? この茶でも飲んで一息入れな。んでまた登れ」

そのお茶に体を魔術に慣らす物質が溶かされていることを知る筈も無い中年男性はペットボトル入りのお茶をごくごくと咽を鳴らして一気に飲み干した。

 あのおっさんはどうしたろう、と考えながら十数分で階段を登りきった刀禰館を待ち受けていたのはクロヱだった。

「えぇと……クロヱだったっけ?」

無言で頷くクロヱ。その目は飄々としていた。覇気が全く感じられないのだが刀禰館は奇妙な焦燥感を覚えていた。

「なにか用かい?」

「いやぁ、緊張しちゃって」

クロヱを包む感じが消えて、歳相応といえようおちゃらけた雰囲気が滲む。

「緊張?」

「そうなんですよ。こんな何日も続けざまにやるお役目なんて初めてで、いつもは本についてる魔を落とすだけなのに。あ、それもまだ数回しかしてないんですけどね」

 刀禰館としてはこのことに驚きを感じていた。この事件に関しては特に何も感じることは無い彼なのだが、クロヱと冨士原という新入り二人だ。

 お役目もやはり仕事だ。それにいくら厳兵衛がいようとも命の保障は100%は出来ない、そんな状況下に右も左もわからない初心者が導入された。厳兵衛直々の命令と聞いていたが、先程目を合わせたあの感じは良いが、今はてんでダメ。それが彼の評価。

「そりゃビビるわな。バイトが店長任されたようなもんだしな」

「そうですよねぇ」

「まぁ、新人は後ろで指くわえていればいいんじゃねぇか?」

「そうですよね。やっぱ、ありがとうございます」

「おう、で」

「なんです?」

「第二司書室って何階だっけ?」


+++


 第二司書室はもう刀禰館が知っていた部屋とは違っていた。小奇麗に整っていた、というよりか必要最低限から少し少ない程度の物が置いてあった部屋は、今は男の一人暮らしか、というように家具が散らばっていた。

「なんだ、こりゃ。おい功徳」

部屋で一番派手なソファに腰を下ろしてた女性、今は無き旧友の娘功徳 閼伽子はティーカップをサイドテーブルに置く。

「あぁ、刀禰館さん。いらっしゃい、あらクロヱもいたのね」

おぉ、と相槌を打つクロヱをおいて刀禰館の眉間には僅かにしわが浮かび上がっていた。

「なんだ、って何かしら?」

「それはこっちが言いたいね」刀禰館のしわが数本増える。「なんだってんだこの部屋は?」

部屋をゆっくりとした歩調で壁伝いにまわり、部屋の隅々までを見渡す刀禰館は、部屋の全てが気に食わない様子で背中越しに閼伽子にもう一度同じ事を聞く。

「この部屋。前と全然ちげぇじゃねぇか」

「……わかってるでしょう?」閼伽子も刀禰館に顔を向けずに言い出す。「刀禰館さんならわかるでしょう?」

刀禰館は少し黙った。もう一度部屋を見渡すように大きく息を吸い込む。うん、と言い聞かせるように呟いて振り返る。眉間のしわは消えていた。

「悪かったな。功徳」

いいんですよ、と手をプラプラさせるも閼伽子は振り向かなかった。

「あのぅ、事情は良く知りませんが……お役目の話、よろしいですかね?」

いつの間にかドアには厳兵衛が立っていた。

「あ、すいません。昔の話をしてたもので」

気弱そうな様子で厳兵衛が部屋に入ってくる。白人のような容姿にはその態度が妙に合わない。

「それじゃあ」厳兵衛の目が釣りあがる「今宵のお役目です」

 

ε ε ε


 刀禰館と厳兵衛は面識が無かった。配られた紙や浮かび上がる文字も知らなかったし、まず刀禰館は厳兵衛の顔すら知らずにいた。

 ふと思い返してみれば、クロヱは厳兵衛についての情報を全くといっていいほど持っていなかった。

「厳兵衛ってなんなんですかね」

「ん? どうしたんだよ」

クロヱ達は図書館の螺旋階段を降りていた。降りているというよりかは、落ちていると言ったほうが正しいであろう。もう何度か落ちてクロヱもブッチョも慣れてきていた。ある程度の会話の余裕もできている。落ちる間の数秒だが刀禰館も慣れた様子で受け答える。

「そうだな……」刀禰館は厳兵衛のほうを見る。「人間。だな」

「人間?」

聞き返そうとしたクロヱだが目の前にコンクリートが広がる。このまま地面に叩きつけられれば骨折では済まないだろう。初めはもの凄い剣幕と声を出したクロヱ達だが、もう違う。

「はぁっ!!」

閼伽子が叫ぶ。それと共に彼女の掌から青白い光りが漏れ出し、幾つもの光線が陣を紡ぐ。

「おぉ」と、刀禰館。「浮遊術式か。やるなぁ」

魔方陣にクロヱ達が触れた瞬間、わずかに陣を作る線の光りが増し一気に失速する。

「もう慣れたようですね。クロヱ君」

厳兵衛がクロヱに言う。お役目中の彼の目は釣りあがり、言葉遣いはそのままでも纏う雰囲気は全然違った。

「そうですね」

クロヱは先程の質問の答えが気になり、あまり十分な応答ができずにいた。

「それでは、散っ!」

厳兵衛の声が夏の夜に響く。

 刀禰館と共に断殺魔の捜索と共に、彼から魔に対する戦い方についてを学ぶ。それが今宵のクロヱのお役目だ。

 今のところ、断殺魔についての情報はあまり集まっていなかった。そのためクロエはほとんど刀禰館から戦い方を教えてもらっていた。

「そうそう、さっきのことだがな」

煙草の煙を纏いながら刀禰館が喋りだす。

「なんですか」

「厳兵衛のことだよ。さっき聞きたがってただろ?」

「あぁ、そうでしたね」煙草が嫌いなクロヱは数歩風上を歩いていて、嫌悪感を丸出しにしていた。「で、なんすか?」

「あからさまだな。そんな嫌がらなくてもいいだろ?」

「嫌いなんですから。いいから続けてください」

「へーへー。でも」刀禰館の声色が変わる。「まずはアイツを倒してからだ」

「……なんすか? アレ」


$$$


 街灯が少ない住宅街は当然、見晴らしも悪い。目が慣れなければ見えないような景色の中でもハッキリと見えるソレは、この世界の、どの生物の姿にも類似していなかった。

「これって、魔? ですか」

「そうだな」

クロヱは図書館外での、魔との遭遇はしたことがなかった。

「あんな姿。見たことないですね」

「そらそーだ。お前が見たことあんのは本に憑いた魔のみだろ」

そのとおりであった。図書館の、一般生徒、教師が立ち入れる階の更に下の階。その階に蔵書されている本は、歴史的に価値のあるものだ。

「九十九神。って知ってるか? 古いものに宿る魂。それが憑いたものは神になるんだけどな。まぁあの図書館に蔵書されてる本は特別なもんが多いからな。九十九神になりたる存在が多いんだ」

例外的な存在ということもあって、図書館の九十九神は形を成さない存在が多い。その一方で、館外の神は相当の年月を費やしたために形を成しているのである。

「対処、できるな?」

「はい!」

 クロヱは数回の実戦だけでだが、魔に対する処理の仕方はある程度理解している。あれが図書館の本に憑く魔、九十九神と同じであるならば、だ。

 倒し方は蝿に殺虫剤をかけるようなものだ。

「札も十分です」

もっとも、今回は蝿でなく外法のモノであって、殺虫剤でなくして対魔の札だが。

「よし。助言はする。やってみろ」

クロヱが跳ぶ。方向は無理矢理顔面を掘ったような岩の塊。周りにはうっすらと黒い影のようなものがまとわりついている。今までの経験上、あの黒い影に札を投げつけても札は黒い火を噴いて焼け散るだけだ。

 目を凝らして岩を見据える。岩は削れて嘲笑うかのような表情が作られていく。どこからだかケタケタと怪しい笑い声のようなものも聞こえる。

「気をつけな、注意を逸らすとやってくんぞ」

岩が割れ、飛んで文字通り石飛礫いしつぶてが飛んでくる。

「うおっ!?」

飛礫が飛んでクロヱを狙う。寸でのところで刀禰館が飛礫を止める。

「あぶねーなぁ。言ったろう?」

「す、すいません」

「まぁ、いい。続けな」

 散らばった石の破片が本体(?)に戻り、元の形に戻る。完全に元の姿に戻ったら、再び岩に亀裂が入り込み飛礫が飛ぶことを予想させる。未だにクロヱは岩を覆う影の隙間を見出せなかった。

「刀禰館さん」

「なんだ?」

「あの岩の影、どうにかできませんか」

ようやく言い出したか、と言わんばかりの顔をする刀禰館。

「おう、まかせな」

刀禰館が言い終わると同時に岩の亀裂が最高潮となり、無数の石飛礫が散弾銃のように二人を狙う。

「いいタイミングだっ!!」

手刀で石飛礫を叩き落す刀禰館。石飛礫を全てを叩き落したら刀禰館が叫ぶ、「クロヱ!! 余分な岩を叩き落したそいつの力は弱い筈。今だ!!」

「いっけぇぇぇぇぇ!!」

単語帳サイズの、幾何学模様の書かれた札をアレに向かって投げつける。一直線に飛んだ札は次第に青白い光を発して書かれた幾何学模様の相似する陣が広がる。札はアレの額(?)に貼り付くとバチバチと音を上げて陣が球体に変わりアレを包み込む。どこからか聞こえていた笑い声は叫び声へと変わっていた。アレを閉じ込めた球体の牢獄は縮まって青白く光る壁の圧により岩が潰されていく。

「おぉ、やるな」

叩き落された石飛礫が本体に戻ろうとするが、陣に防がれる。

「これで……」クロヱの拳がギリギリを音を立てて握られる。「終わり!!」

 球体がビービー弾より小さくなり、消え去る。同時に石飛礫も砂になって風に散った。

 一区切りして、肩で息をするクロヱの肩を刀禰館が叩く。

「御苦労。いい仕事だったな」

「はぁ……はぁ……ありがとう、ございます」

 光りが消えると共に住宅街に静けさが戻る。術の光りが強かったために、街灯の残った灯りがもっと弱弱しいもののように見えた。

「あれ、そういえば……」

アレだけの光り、音が出たのに、人一人ここにきて野次馬をしていないことにクロヱは疑問を感じた。

「人払いの術をかけといたんだよ。煙草の煙、アレが媒体さ」

煙草の原料に呪術的効果のある薬草に火をかけ、煙をベースにして人払いの魔法をかける。クロヱがあそこまでの嫌悪感をあらわにしたのはそのせいでもあった。

「お前の力は解った。十分凄い。だが周りに対する気配りが足りないな。思いやりは重要だぞ?」

「……わかりました」

「それにしても……クロヱの力は凄い。でもあの九十九神の力も異常だったな……」

一人でブツブツ言っている刀禰館に不安を覚えてクロヱが話しかける。が、意味が無かった。どんなに揺すっても、一人の世界に篭って刀禰館はまだブツブツ言い続けていた。

「原因があるはずだろうな」

「原因ですか……?」

「そう、心当たりはあるか? って聞いても意味無いか」

まぁ、そんなん聞いても無駄か、と笑う刀禰館だったが、

「……ある」

クロヱの返事に数秒置いて驚く刀禰館。

「それって、どんなことだ?」

「現代の陰陽道」

聞くなり、刀禰館の顔の全てが縦に伸びる。

「現代の陰陽道だと?! 実在するのか。どこで手に入れた」

「が、学校の図書館で……それで実験して……かなって」

「実験? 陰陽道のか」

「はい……そうです」

「じゃあ、実験はどうなった? なんの実験をしたんだ」

「神格……降臨です」

刀禰館が止まった。全身に電流が走ったかのようにプルプルと痙攣をしている。

「そうか……まぁ、あることは解った。今度図書館を調べたい。功徳に言っておいてくれ」

「わ、解りました。あぁ、結局今夜も収穫なし。かぁ」

クロヱが深く溜息をつき、諦めを見せはじめたら、闇夜を裂いて甲高い悲鳴が聞こえた。

「きゃあああああ!!」

「なんだ!?」

クロヱは声の方向に走った。


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