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キモい奴、キモい目に遭うも自分の方がキモいので別にキモくなさそう

作者: 七宝
掲載日:2026/08/25

「学校一キモい」と評判の決江(きめえ)と牛丼屋に来た。


 決江は確かに学校一⋯⋯どころか高校生の中で一番キモいが、男友達としてはこの上なく楽しいやつだ。実際たまにオエッてなるぐらいキモい時もあるけど、そのキモさも慣れれば面白いもんだ。


 俺はスタンダードに牛丼。そしてたまご。


 決江はいつも通り白飯と瓶ビールだ。


 牛丼もたまごも白飯も瓶ビールも一瞬で来るが、その一瞬の間に決江はキモい(というか犯罪なのでは?)ことをする。


 隣の席の食べ残しを食べるのだ。


 決江は味噌汁の残りを手に取った。ついさっきまで歯の黄色いフケまみれの脂ぎったおっさんが飲んでいた味噌汁だ。よく飲むよな。しかもこの味噌汁は⋯⋯


「おっ?」


 冷めた味噌汁を啜りながら決江が声を漏らした。やはり。


「なんか、ドゥルンって感じの白身みたいなのが入ってたわ。黄身だけ牛丼に乗せて、白身は味噌汁ってか? 通だねぇ」


 違うんだよなぁ。


「白身じゃないぞ。さっきあのおっさん、味噌汁に痰吐いてた」


「そっか、白身じゃないのかぁ⋯⋯ズズズ⋯⋯」


 そう言って飲み干した。


「お待たせいたしました〜」


 決江は今日もキモかった。

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― 新着の感想 ―
キモすぎて頭から離れません(´;ω;`) この強烈さも七宝さんのお話のすごさなんですね
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