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プロローグ
終わりのないうまくいかない日々を過ごしたことはあるかい。
やりたかったことをやることもなく、妥協し、惰性で、排他的にただ死なないように生きるという時間を過ごしたことはあるかい。
振り返ると、褒められたことは本当に少なかった気がする。
きっと私が求めた「褒め」ではなかっただけで、もらっている言葉には含まれていたのかもしれない。
「嬉しいことより悲しいことの方が記憶には残りやすい」と聞くが、ここまでないと感じてしまうのは私だけなのだろうか。
どちらにせよ、笑えるほどだ。
これから綴るのは、ただの一般人の人生の轍を晒すだけ。
よくある夢を叶えれられなかった力のない、弱い私のお話。