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奇跡が微笑む日まで  作者: わい
序章
4/10

ゴムのように伸びる人生を

アバターは空中戦には向いていない、空中では操作がしにくい。

平川は9時になるまで自転車のカタログを見ながら過ごしていた。だが平川は違和感に気づいた。

古川の部下が9時になっても来ない。平川はあまり気にせず本を読んでいた、だが30分経った時咲が

「中々来ないね、何してるのだろぅ。」

「なら僕が見に行きましょうか?」

「いいの!?」

「全然良いですよ。」

「なら、お願い?後良ければ売店でジュース買ってきて欲しいの。これ500円。」

「でもジュースに500円も。」

「良いのよ、お釣りは全然使っていいよ、申し訳ないし。」

「す、すみません。」

「じゃあお願いね。」

と言うと平川は服を着替え保健室を出た。

そして保健室を出て校舎を出て体育館に向かうと体育館の屋根が妙なテカリがあった。それを見た時平川は何も感じなかったが後々その判断に後悔することになった。















平川は体育館の中に入ると体育館の床の感触がおかしかった。平川はその違和感に気づいた時には攻撃されていた。

体育館の床が急速に小さくなった、例えると輪ゴムを手で思いっきり伸ばした後手を離した時のように床が小さくなった。

「な、何!この攻撃は!」

と言うと上から声がした。

「ふふふ、「悪魔の子」よ、捕まえたぞ。」

「だ、誰だ!」

「てめぇに言う名前はねえぜ!」

「そ、そしてこの攻撃は、あぐあ!」

平川は壁にぶつかり体育館の壁を空けてしまった。

「この火力、まさかあいつの能力はゴムか。」

と言うと男は

「俺の能力がわかって何になる!教えてやるよ、「ウィズアウト・ユー」ゴムのアバターだ、スピードは無いけど火力は高いぞ。」

と言うと男のアバターが男の後ろに出た。

「来いよ、平川、「悪魔の子」よ。襲ってこい!」

と言うと平川は

「「悪魔の子」?なんだそれは!」

「すっとぼけやがって、だが貴様には死の運命しかない!どれだけ足掻こうとも。」

と言うと男のアバターの拳が平川向かってきた、平川はアバターを出し

「うぐ、この火力本当だ!」

「オラよ!てめぇはこの場で野垂れ死にやがれ!」

と言うと男のアバターはラッシュを決めた。平川は腕に違和感を感じた。

「こ、これは!僕の手がゴムみたいに!」

と言うと男は

「くらぇ!!!」

と叫びまた激しいラッシュを打ち込んだ。平川は

「うぉーー!」

と叫び腕を思いっきり下げ体を捻り腕を当てようとしたが男はそれを見抜き

「甘いんだよ!」

と言うと男のアバターは平川の腹にラッシュを当てまくった。

「ハグァ!」

と言うと平川の体は飛んで行った。

「こ、これは!スーパーボールみたいに飛んでいってる!うぉぉぉ!」

と叫ぶと体育館の壁にラッシュし減速した、が既に男はこちらに回り込んできていて。

「さよならだ」

と言うと平川の頭を潰そうとした、すると平川は

「うぉぉぉ!」

と叫び腹を殴った、すると平川の体は下に叩き付けられたあと、思いっきり飛んだ。そして男の攻撃を回避した。

そして平川はアバターを使い屋根に張り付いた。

「ここなら攻撃は。」

と言うと男はベルトから拳銃を出した。そして平川向かい数発撃った、平川はアバターを使い攻撃を防いだが、一発腹に当たり、平川は屋根から手を離してしまい落ちてしまった。

(やばい、確実に落ちてバウンドする前にやられてしまう、何とかしないと!)

と思うと平川は自分の背中を殴りまた上昇した。そして平川はまた屋根に張り付いた、そして男は

「ならゴム化を解除する!」

と言うと平川が張り付いていた屋根が無くなった。

(なぜ!無くなった!)

「俺はお前が来る前に準備をしていた、この屋根はゴム化で引き伸ばしたヤツだから解除すると無くなるぜ、フレームも同じく引き伸ばしたからな、お前は咄嗟の判断でこの解除で体が飛ばされなかったのを見て思った、かなり戦い抜かれてるな。」

「し、しまった。」

「こいつで終了だ!あの世への片道切符だ!」

と叫ぶと拳銃を数発撃った、平川は一発防いだが空中なのもあって上手くアバターが動かせなく、ほとんどの弾が当たる。平川は腕でカバーしたが

「うぐァ!」

と声を漏らすと気づいたら体育館に座っていた、そして周りを見回すと平川の目の前には古川がいた。

「不破君、邪魔をしちゃいけないよ。」

「てめぇ!せっかくあともうちょっとで殺れそうだったのに!なぜ!」

「彼は今までにない新しい物を持っている、だからみんな校長の判断通りにやってるのよ。」

と言うと不破は古川に向かい、アバターを叩き付けようとしたが、古川は腕を飛ばし不破の頭に当てた

「怒りが多すぎると時に冷静な判断が出来なくなるの、良い例ね。」

「ふ、古川!」

「さぁ、もう攻撃はやめなさい。」

と言うと不破は

「クッソ!」

と言い数発撃った。だが古川はアバターを出し防いだ。そして古川は不破の頭を固定している手を離し、自分にくっつけた。

「さぁもうこれで辞める事ね。」

と言うと不破は自分の頭に銃を撃った。それを見た平川は

「な、何をしているんですか!」

と叫んだ、そして古川は冷静に

「何しているの。」

「て、てめぇらは間違えている、その判断はいつか後悔するぞ。」

と言うとそのまま息絶えた。

古川は電話で

「不破が自殺した、回収班よろしくね。」

と言うと電話を切った。そして古川はしゃがみこみ平川の顔を見つめて、

「大丈夫?あら、もう治ってるのね。」

と言うと平川は

「え!」

と声が出た、そして古川は立ち上がり

「大丈夫そうなら保健室に戻っていて、この後シェアハウスの場所を教えるわ。」

と言うと出口に向かい歩いた。そして平川も体育館を出た。


















「咲さん、買ってきましたよ。」

「ありがとう。お、心読める??」

咲が平川が持っている袋を見ると中が少し透けているので中身の把握が出来ていた。

「よ、読めませんよ。」

と平川が笑いながら言うと袋を机の上に置いて購買でついでに買ってきたカツサンド2つと頼まれたジュースと自分のジュースを置いた。

「冗談冗談、私の好きなジュースと購買のパンだからびっくりしたの、だって平川ここ来てずっと保健室か教室にしか居なかったからびっくりだったの。」

「そうなのですか、いや、なんか人気1位とか書いてたのでそれを買ってきたのですが。」

「あんたのそういうところ結構好きよ。」

「え!」

「嫌だなぁ、友達としてだよ、なんかこの言い方はイケナイね。忘れて!」

と言うと咲は購買で買ってきたカツサンドを食べた。

そして平川は咲に聞いた

「沢村さんはどこにいるのです?」

「沢村は確か傷が酷いから近くの大きい病院に入院中、あんたが来た病院だったはず。」

「そうだったのですか。咲さんは体はマシになってきたのですか?」

「え、ああ、全然マシよ、ていうかさっき結構大きめの音がしたけど何かあった?」

「ああ、戦闘があったのですよ、確か物体をゴムに変える能力、とても厄介でしたけど古川さんが来てくれたので何とかなりました。」

「ふーん不破先生ね。でもなんでいきなりあんなに良い先生が。」

咲は少し疑問が掛かった声で言った。

「結構僕のこと敵視して言ってたからなぁ、普通に殺す気は、あったと思います。」

「まぁ、あの先生キレると怖いのよね、ていうか結構激しかったけど傷は!」

「戦闘後には傷は治っていました。」

「本当に凄いわね、その治癒能力の速さ、ていうか人間のレベル超えてるわよ。」

「昔からなんですよ、何故か擦りむいてもすぐに治ったし、不良に絡まれれて腕を折られてもすぐに治った、そして謎なのは不破さんが言った「悪魔の子」という意味が気になる。」

「私も都市伝説程度にしか知らないけどキャプテンキッドの財宝とか何とかが関係してるみたい、詳しい書物はこの学校には無いわ、たまたま不破先生に聞いた話だから分からないけど。」

「なんか難しそうな話ですね。」

「私も理解ができない話だからまぁ噂程度だと思っておいて。」

と言うと咲はカツサンドを食べ終えた。

「まぁそれはそうと、沢村のお見舞い行かない?体マシになってきてるから。」

「全然いけますよ。」

「OK!じゃあ行くか。」

「じゃあ外出届け出しに行っておくので校門で待っておいてください。」

「ありがとう、じゃあお願いね。」

「分かりました。」

と言うと平川は保健室を出て職員室に向かった。



















不破一途(ふわいちず)

ウィズアウト・ユーA級

能力

触れたもの全てをゴムにする、好きに解除もできる。

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ここまで見てくれたあなた、結婚しよ(クソキモボイス)
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