暗晦
開いていただきありがとうございます。
私、タルトの2作目の詩となります。
評価、感想、批評等お待ちしています。
暗澹たる未来へ
両の手突き出し駆けれども
絢爛なる過去なき者に
輝き掴むこと能わず
命の燈尽き果てる前に
後継へと託す希望も
繋ぐ未来なき今
絶望へ変ずるのみ
激情で世は傅かず
暗愚は踏まれ朽ちるのみ
恐怖をもって世を制すれば
力に排される者現れん
万人が幸福を願えども夢物語に終わり
万人が泰平を拝すれど闘諍は止まない
血なくして平和なく
力なくして平穏なく
所詮理の前の理想など
大海に混じる塵芥に過ぎない
それを解し
なおも叫ぶ
希望の光よ!
我らに祝福を......
今作も前作と同様、胸の内を回り続ける、薄ぼんやりとした黒い不安を言葉に込めたものになりました。
空虚な私の器が満たされる日は、果たして来るのでしょうか。