1話
キーンコーンカーンコーン
ガラガラガラ
扉をあけながら一人の男が入ってきた
「よーし席に着けーって誰も立ってないな 今日から皆の担任になった剣士の今井だ」
教室に居る30名の生徒のうち半数がざわめく
(なぁ剣士だってよ)
(いーなー将来安泰だろ)
(レベル高いのかな)
「静かにしろーこれからちょっとした歴史の授業でもするぞ数十分で終わるから我慢してくれ」
今から15年前世界各地でダンジョンと呼ばれる塔が現れた
塔の中にはゲームに出てくるようなモンスターが徘徊しており中に入る人々を襲いかかるが討伐できると光の粒子となって消え、アイテムを落とす ちなみにダンジョンのアイテムを使った製品が多く開発され今では生活に無くてはならない物もある
ダンジョンには難易度があり下からE、D、C、B 、Aランクがあるランクごとに階層の数も違う、今の所攻略されているのはBランクまで
女子生徒から質問が飛んでくる
「攻略って何ですか〜?」
「いい質問だ」
ダンジョンの攻略とは階層奥深くにいるダンジョンボスを倒すこと
一回攻略されたダンジョンボスは何度でも復活はするがダンジョンからモンスターが溢れることはなくなる
男子生徒から質問が飛ぶ
「Aランクダンジョンは何で攻略しないんですか?」
「またいい質問だな」
Aランクダンジョンは攻略しないんじゃない、できないのである
通常モンスターが強く数戦するだけで疲弊し切ってしまうから誰も手が付けられない
ダンジョンは長期間手をつけられないとモンスターが中から溢れ出るように出てきて人々を襲い始める
男子生徒がつぶやく
「北海道と東京の離島にモンスターが蔓延っていて近づく事ができないって聞いた事がある・・」
「そうさせないために攻略者って言う職業がある、皆はこれからこの高校で攻略者になる準備をし将来多くのダンジョンを攻略することを目標に日々勉学に励んでほしい」
今井先生が教科書数冊を配った
「ここまでで何か質問はあるか?」
「はい!!!」
男子生徒が大きく手を上げて言った
「おう、なんだ」
「職業とかってどうやったら見えるんですか!」
「職業、ステータスは16歳になる年の4月20日に確認することができる、つまり明日だな ちなみに俺のステータスはこんな感じだ」
今井先生は胸から30センチほど離れたところを見ながら黒板に数字を書いていった
ステータス
名前 今井勝<いまいまさる>
レベル 35
職業 剣士
攻撃 70
防御 50
魔攻 22
魔防 36
俊敏 43
剣士スキル
Lv1 パワースラッシュ
Lv2 パワーチャージ
Lv3 パワータックル
Lv4 パワーブレイク
「こんな感じだがこの数値に装備の数値が加算されて正式なステータスの数値となる」
生徒がざわめく
(スキルレベルが4まであるぞ)
(なにそれ強いの?)
(お前知らねーのかよスキルレベル4ってDランクダンジョン余裕なんだぞ)
キーンコーンカーンコーン
「おっとチャイムがなったキリがいいから今日はここまでだ気をつけて帰れよ〜」
初日の学校が終わり、皆明日を楽しみにしながら帰ることになった