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わたしはだれ
銀河鉄道の夜らしい夜にいる私は誰?
私は私として存在するだろうか?
私は物語の登場人物だろうか?
記憶のない人としての私は私自身が分からない。見たこともない乗り物に行き先も分からないでひとりぼっちで乗っている自分、なんて気付きたくなかった。否、都合良く自分を忘れているのか。それは怖いことだな、と思った。気付ないでずっと居眠りしたままが良かった…そのまま何処に行くんだろう?なんて、問も思いつかないでいられたんだろう。不安な問が私を見つめる。けれど、私は車窓の宇宙空間を眺めてこんな美しい光景が有る限りは大丈夫、とか思っていたんだ。




