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学校案内

学校案内

 

 俺の動揺を悟ったのか


「自己紹介遅れてごめんね。私櫻井あやめ、クラス委員長なんだよろしくね?」


「あぁだから櫻井さんが案内頼まれたのか」


「うん、面倒な事とかも押し付けられるけどね」


「最初は保健室から行こっか」


「保健室?」


 ふと思い声をかけた

 すると櫻井さんが


「うん、高山君保健委員に選ばれたからなにかと行く機会増えるだろうし」


「あぁそっか、じゃあ保健室から頼んでいいかな?」


 二人して保健室へ向かう


「ここが保健室、先生いるかな」


 扉をノックしながら声をかける櫻井


「本田先生いますかー」


 すると扉の反対側から


「空いてるよ、どうしたんだい」


「失礼します、新しく転校してきて保健委員に選ばれた子の紹介に来ました、今日からうちのクラスの保健委員になった高山博之君です」


「こちら保健の先生の本田めい先生です」


「話しには聞いていたが、随分大人しそうな子がきたもんだ」


「これはまた見た目に反して可愛らしい名前の保健の先生がいたもんだ」


 お互いの第一印象が悪くなった。

 すると櫻井が


「喧嘩は結構ですが他所でやってください、今日は紹介だけなんですから」

 

「すまないあやめ君、私の名前について文句がある若者につい本音が」


「俺ももっと清楚で癒し系で学校中に人気がありそうな先生がいると思ったので」


 俺達はとことん気が合わないらしい。


「櫻井さん、もうここに用はないし別の場所を案内してくれないか?」


「私も用はないからいいさ、早く出て行ってもらいたいもんだね」


「わかりました、お互い程々にして下さいね」


「では、失礼します」


 そう言いながら保健室を出ていく


「高山君は本田先生に恨みでもあるのですか?」


 そう聞かれ考えてみたがなにも思い当たらない


「あっちが先に言ってきたからつい...」


 櫻井さんが困った顔をしながら


「担任の次にお世話になる先生ですから喧嘩はしないで下さいね」


「善処はつくします」


「職員室は知ってると思うので風紀委員の所にでも行きましょうか」


「どうして風紀委員なんかに?」


「なにか困りごとや揉め事などは大体風紀委員が対応してくれるので」


(なんかおっかない場所の匂いしかしないぞ...)

 櫻井さんが歩き出したので置いてかれないように追いかけた

 一つの教室に近づくと話し声が、なにか揉め事かな?


「もしかしてあそこで揉めてるのが」


「風紀委員会ですね、なにかあったのでしょう」


 と言いつつ風紀委員に近づいていく櫻井さん

(おーい、今近づくのはやめようよ...)

 声虚しくたどり着く

 扉をノックしながら


「1Aの櫻井です、入って大丈夫ですか?」

 

 すると中から女性の声で


「すまない立て込んでいて今は少し待ってくれ」


 唐突にガラッとドアが開いた。

 上級生だろう男子生徒があろう事か櫻井に絡んできた。


「お前も風紀委員会の回し者なんだろう!」


 怒号と共に櫻井に手を出してきた。

 俺は気づくと櫻井を庇う形で顔面を叩かれた。パシッ...!俺の眼鏡が吹き飛んだ


「いってー...」


 ドカッ

 俺も無意識の内に殴っていたらしい

 

 気づくと上級生の男子生徒は倒れていた


「高山君怪我を...」


吹き飛んだ眼鏡を拾いながら


「対した事ないんで大丈夫です」


 と部屋から風紀委員らしき人が2、3人出てきていた


「大丈夫かい君、保健室へ」


「いやほんと、大丈夫なんで」


 中から今朝いた風紀委員長らしき人も出てきていた。


「怪我をしているじゃありませんか、すぐ手当を」


そういわれながら風紀委員会への中へと連れ込まれ座らされた。

櫻井が


「保健室から冷やすもの持ってくるね」


と言いながら駆け足で保健室へと向かった。


「幸い血は出てないわね、確か救急箱がどこかに...」


俺は立ち上がりながら


「本当にかすり傷程度なので大丈夫です、櫻井さんには先に帰ったと伝えて下さい」


俺は風紀委員会を出ると倒れていたはずの上級生がいなくなっていた、誰かに運ばれたのだろうそう

思いながら廊下を駆け抜けていった。







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