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長谷川7

のん・あるこ〜る 第14話

長谷川7

私はわけがわからなかった。




「それはどうかな。」


神原さんを目の前にして私が諦めかけたその時

聞き覚えのある声が部屋に飛び込んできた。




そして



目の前に私のお兄ちゃんが現れたのだ。




さらに



そのお兄ちゃんのことを山本君は《ハル》と呼んだのだ。




何でここにお兄ちゃんが・・・?


何でお兄ちゃんがハル君なの・・・?



何がどうなってるの?


私は混乱状態におちいった。












「いもうと〜?」


神原さんが渋い柿をかじったような顔をしてお兄ちゃんに言った。


「何わけわかんねぇこと言ってんだよ!」



「お前は本当にあったまワリィな。

そいつは俺の妹だから離せバカっって言ってんの。」


お兄ちゃんはほとほと呆れたような口調で神原さんに言った。


「ハル・・・舞子が妹って・・・。」


山本君もわけがわからないような顔をしている。



「山本。後でじっくり話すよ。

まずは舞子を助けなきゃね。」


そう言ってお兄ちゃんはキリッとした表情に切り替えた。





「まぁいいや。そんなに俺と闘りたいんならお前もマットに沈めてやるよ。

さっきから邪魔しやがって。うるさくてしかたないからな。くちゃ。」


そう言って神原さんは私の腕を乱暴に離した。


「そうそう。最初からそうしなよ。」


ポキポキと指をならすお兄ちゃん。


お兄ちゃん・・・喧嘩は苦手って言ってたじゃん。どうする気なの?



不適な笑みを浮かべゆっくりと間合いをつめる神原さん。



じり・・・じり・・・





ダッ!!


一瞬で神原さんがお兄ちゃんに突っ込んだ。


不意をつかれたようにただ突っ立ったままのお兄ちゃん。



あぶない!!






その時。





ガシッ!!




ドアを背にしたお兄ちゃんの後ろから

いきなり大きな手が飛び出して神原さんの拳を掴んだ。



「な!?」


余りにも突然のことで驚きの声をあげる神原さん。


「誰だ?」






するとドアから大きな身体がニュッと入ってきた。


「No、No!ケンカはダメデス。」




「あ・・あなたは・・・。」


山本君が声をあげた。



「ガムあげマスから。」


覚えたてのようなカタコトな日本語を話すアジア系の男の人が現れた。

ご愛読いただき本当にありがとうございます。

よろしければ是非続きも読んでみて下さい。

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