表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Spirit of kingdom  作者: 九十九 大和
異種間戦争へ~ん
8/11

ディガリア城急襲?だから?②

続きデス。


『騎龍科より報告!北東三キロ地点の森に、二個師団相当の敵部隊を確認、魔導兵器も少数あるようです!』


見付けたみたいだ…

まぁ、早かったかな。


「剣甲科、出撃開始」

「りょうかい」


魔法を使って溶ける様に消えた。


これを使って部屋に入って来たのかな…


剣甲科が出て行ったと知ったら、敵さん相当慌てるだろうな。

なんせ、剣甲科一人で小隊に匹敵する戦力なんだ。

そんなのが兵科丸ごと約千人が強襲して来るのだ。

おしっこチビってしまう。

さて、上手くやってくれるかな?


        ☆イカロス視点


みえた…


全力で、森の木々の隙間を駆け抜け、剣甲科の将兵千百二十四人が無言で後ろを付いて来ている。


「だつらく、してない?」

「誰一人居ません。我々は地獄まで付いて行きますよ。少将殿」

「……そう」


てきが…たくさん、いる。もんだい、は…ない。


装飾の少ない、漆黒の剣を煌めかせて眼前に掲げ、斜めに振り下ろす。

後ろに続く戦友達も同じ動きをした。


「とつ、げき」


誰も蛮声を叫ぶ事はないが、身体から滲み出る魔力が歓声を上げている事がわかる。


残り百メートルでやっと敵が気付いた。


もう、おそい…


驚愕を顔に貼り付けた、サラマンダーの兵卒を、身体の四分の三も隠すタワーシールドで殴り飛ばす。


『少将に続け』


副官が、仮面に搭載されている魔法で突撃を告げた。

のっぺらぼうの部隊が陣営を蹂躙する。


『敵高級士官クラスを全員拘束しました』


斬りかかって来たサラマンダーの兵士を両断した所に、副官から通信が入った。

「りょうかい…てったい、する」


やっぱり…しごと、はやい…


帰りは殿を務め、タワーシールドで攻撃を受け続ける。


「ユウキ、おわった」


作戦の成功を告げた。


      ☆ユウキ視点


『ユウキ、おわった』


イカロスから、作戦の成功が伝えられた。


「了解した。さすがだよ」

あとはジョンが、今どうしてるかが、問題だな。


      ☆ジョン視点


「畜生!!愛しのマイルームに何しやがる!!」

「し、知らない!俺は下っ端だから知らない!」


東門に攻めて来た連中を、あらかた暗器銃で撃ち殺し、運良く生き残った奴らを捕らえた。


その中の適当な一人の胸ぐらを掴んで尋問する。


「本当か?」

「ほ、本当だ!俺の本職は鍛冶屋の一等兵だぞ!」


なんだよ…面白くねぇなぁ。


掴んでいた胸ぐらを離したとたん。

向こうの森が光った。


「あぁん?」


瞬間、頭に衝撃が走った。

狙撃たれたな…超いてぇ


脳漿を撒き散らし、どっと倒れた。


血が地面にぶちまけられる。


「ひぃぃあぁ!!俺じゃねぇ!俺が殺ったんじゃねぇ!」


胸ぐらを掴まれていた鍛冶屋サラマンダーが、必死に身の潔白を叫ぶ。


「中将閣下!!大変だ!指令室に連絡を!!」


支援部隊の司令官が叫び、ユウキが通信に出た。


「大変です!ジョン中将閣下が御討ち死に!!」

『あぁーと、大丈夫だ。その内生き返る』

「は?」


いってーなぁ…脳ミソぶち撒けられたのは何時ぶりだ?


なんで何時も俺がヤられ役なんだ?納得いかねぇ


「野郎!ぶっころしてやる!!」


何事もなかった様に立ち上がったジョンに、その場に居た兵士達が唖然とした。


「何見てんだよ!さっさと仕事しろ」


その声に弾かれる様に動き出した。


「おいユウキ、狙撃を受けた」

『知ってる。今度は俺が行くよ。ちょっと、ジョンを狙撃した連中がいる辺りに、見逃せない行為を聞いてね…』

「敵の本陣はどうする」

『イカロスが帰って来たら、教えて貰えれば良いよ。あと指令室を頼んだ』

「頼まれた」


やれやれ、人使いが荒いヤツだ。


こんなに手伝ってやってるのに、なんで俺はモテないんだ?



 君の性格だね。



どこかからうざったい言葉が…


「後始末しますかねっと…」


       ☆ユウキ視点


「ここはジョンに任せたから、私はさっき聞いた地点に行く」


幕僚たちは、先程あった騎龍からの報告に、とてつもない怒りを覚えて、手のひらに爪が食い込む程に拳を握り絞めていた。


「中将閣下、どうぞ宜しくお願い致します…先程の報告にも有りましたように…」

「何故ここに、アルフ王国の第二王女がいるのか分からんが、侍女達が既に…いや、まだ王女は大丈夫だと言うことに賭けよう。任せろ」


先程の報告とは、森の上空を索敵中、突如森の間から発砲音を聞き、そこに行った騎兵は信じられないモノをみて、報告してきたのだ。


急がなければ…一刻を争う事態になってる。

本当は召喚したくはないが、贅沢は言ってられない。

とにかく、広い中庭に急ぐ。


「退いてくれ!龍を召喚する!」


臨時詰所になっている、中庭にいた兵士達に叫び、場所を空けさせて呪文を唱える。

こればっかりは、魔法であっても省略出来ない。


「永久の時の狭間に…」


大きな魔方陣が浮かび上がり、高速に回転をし始める。


あと少しで詠唱が終わる。しかし、この中二チックな詠唱なんとかなりませんかね。



 なりません。



「我が喚びに答えよ!!次元龍!!」


虚空が縦に裂け、 黒く巨大な龍が現れた。

龍といってもドラゴンであるが。


しかし、でっかいなぁ…四階建ての学校位の高さじゃない?


『やっとお呼びが掛かりましたわい。七話の②でやっととか、もう少し仕事したらどうですかな』



 すいませんね



「おい、どこ見て喋ってるんだよ」

『おぉ!これは主様、御久しゅう…このオムナ、お待ちしておりましたぞ』


彼の名前はオムナ。本名は別にあるらしいが、人間や妖精には発音不能らしい。

実は、この世界で出会った訳ではないのだけれど、長くなるので割愛します。


「オムナ、手伝って欲しい」

『ほほぅ…この翁に何を望みますかな?』

「背中に乗せて、ちょっと飛んで欲しい」

『……それだけですかな?』

「時間がない、急いで欲しい」


ポカンとしたままのオムナの背中によじ登る。


『どちらまで?』

「あっちの方角に、高度50メートルで真っ直ぐ飛んでくれ!」

『分かりましたぞ』


バサッと巨大な翼をはばたかせ、その巨体を浮き上がらせた。


良く飛ぶよね。こんなんがさ。


その時の風圧で、兵士が数人ぶっ飛んで行ったのは…まぁ、気にしない。


すごい速さで景色が流れて行く。


「いた!」


城から北北東に五キロ地点、目標が見付かった。

酷い有り様だ。

アルフの女性達がサラマンダーの慰み物にされている。

さなが、一方的な乱交パーティーだ。許さん。

ちょうど、一人の豪華な衣装を着ている女性を捕まえて、服を剥ごうとしいた。

「オムナ!ここで降りる!ピックアップを頼む」

『分かりましたぞ』


落下地点を計算して、飛んでいるオムナの背中から降下する。

ちょうど、服を剥ごうとしているけしからんヤツの頭上に。


そういえば、この小説をノートに書き始めたのが丁度中二の頃でした。

なので、原作にかなり手を加えています。


そこで、なのですが・・・

これはおかしい、こっちも変だからこうした方がいい、こんなのはどうかな、これは良かったなど、皆様の様々なご意見をお聞きしたいので、ぜひ・・・何卒どしどし感想を書いて送って下さいませ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ