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Spirit of kingdom  作者: 九十九 大和
エピローグ?
5/11

ああ、よくあるパターンですね

今回は、戦闘シーンはなく、あの決闘のあと、どうなったかを書きました。

第伍話 ああ、よくあるパターンですね



さて、俺の名前は言わずともがな霧谷紀零。


アバターネームは、ユウキだ。


あのはた迷惑な決闘事件から、既にはや一か月が経つ。


その一か月の内に様々な出来事があった。


例えば、クイーンさんが大金積んで一等地に城建てて、ギルドを結成した。


そこまでは良かったんだけど、今ではギルドと言うよりむしろ『軍隊』と呼んでも過言ではない程大人数な組織になってしまった。


ギルドは『黒銀聖龍騎士団』てな感じで、なんとも厨二くさくてゴツイ名前だ。


このギルドは、ただの集まりではなく、普通の集会所みたくクエストを提供したりしているし、はたまた傭兵稼業の真似事まで手掛けている。


ほかには、他の町でしか買えない特産品やらレアアイテムを大量に買って来て、貿易で荒稼ぎなんかもしている。


だけども、一番の出来事は、『電脳世界』を『現実世界』に変えてしまった事かな。


それまでやっていたプレイヤー達はどうなったかと言うと、魂を複製したうえで記憶改ざんして、元の現実世界に一度サーバーエラーで全員送り返した後、元の現実世界の時間概念を凍結させて止まったままになっている…らしい。


そんでもって、複製した魂を使って、こちら側のキャラクターに移植させて生活を送らせている。


しかしそれだけでは少ないので、クイーンさんが神の力か何かで人口を増やし、今では世界人口約10億人だ。


もちろん、現実世界になってしまっているので、怪我をすれば血が出るし、場合によっては死亡してしまう。アイテムなんかも例外ではないから、自分で装備または所持しなければいけない。


まあ、一部例外として、魂の複製をしてない一部関係者(俺とか)は、そのままゲーム設定のままだ。


なので、敵を倒したら経験値が入ってレベルアップもする。


だけれども、アイテムやお金は自動ドロップしないので、倒した敵の身包みを剥いで自分で取らなくてはならないのが、精神的にきてしまう。


さてそんな事より、この世界情勢について、少し話そうかな。


この世界で、一番の人口を有している種族はサラマンダーだ。


次にノーム、ケットシー、トロール、ウンディーネ、シルフ、アルフの順に多い。


大陸の四分の一を占めて、一大帝国を築き上げているサラマンダーが、突如ノームとトロールと手を組んで、アルフ領を侵略し始めたんだ。


しかも、真っ先に標的にされたのは我々のギルドがある街で、そこに三個師団ぐらいの敵が攻めて来たもんだから、堪ったもんじゃない。


下手にギルドメンバー動かせないし、市民も守らないとならないので、敵の本隊とカチ合うのは、俺とジョンの二人だけで、市民の避難誘導と護衛をしたのはイカロスとインフィーが指揮する精鋭部隊だった。


結論からして、敵の司令官の首級をあげて勝ったものの、二人ともボロボロで、鎧は所々焼け焦げて少し溶けてるし、俺の胴丸のドテッ腹にはランスが貫通した穴が三つ程……え?そんなの死んでるって?おいおい、話聞いてたのか?ゲーム設定引き継ぎだって。


第一俺のHP十万超えてるから、そんな事じゃ死なないよ。


そんでもって、圧勝ではなかったってこと。


その後、こちらも黙っている訳にはいかず、アルフ、シルフ、ウンディーネ、ケットシーで同盟を結び、これに対抗することになった。


今は、我々の重装備の団員が国境を防衛しているため、なんとか戦況が膠着している。


しかし、その守りも完璧ではなく、度々国境周辺の村が襲撃される。


火トカゲ(サラマンダー)の連中やる事が最低で、襲撃した村で略奪するのは当たり前で、男は問答無用で惨殺し、子供は攫って女は犯すと、とにかくやりたい放題やったら終いに村に火を放つ始末。


後始末するこっちの身にもなってほしいもんだ。


まあ、今話せそうな事はこのくらいかな…


さて、今日も仕事仕事……前へ 

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