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Spirit of kingdom  作者: 九十九 大和
異種間戦争へ~ん
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閑話 哀れな子羊たち

閑話です。


後悔はしないし、反省もしてない。


夜、僅かな明かりしかない部屋で、十数人のサラマンダーが局部だけを隠して裸にひんむかれ、椅子に縛りつけられ目の前で起きている事態から、必死に気を反らせようとしていた。


「あひぃ!…あひん!」


乗馬鞭でケツをしばかれて、喘いでいる上官の声を、必死に必死に頭から追い出す。


「ほら!これが欲しいのかしら!」


ピシッピシッと!マーク一つに付き、一回鞭が振るわれる。ケツに。


「ほ、欲しいです!女王様!もっとこの私をシバいて下さい!!」

「ゲス豚の分際で!私に指図するなんて!百年早いわよ!!!!!」

「あ!…こ、これは!!病み付きになる!アヒィ!」


パピヨンマスクをしたヴィンテージの女性アルフに、鞭を振るわれる度に、変な趣味に目覚めてしまった今回の遠征の最高司令官である、サラマンダーの帝国であるドラグナイア帝国の第二皇子 ゲズラング=アルノンド=デラ=ノック=ロッシリアが恍惚とした表情で喘いでいる姿は、部下の彼に対する評価を地の底まで落とした。


「次は誰かしら」


あっと言う間にゲズラングを亀甲縛りで縛り上げ、天井か吊り下げたアルフは鞭を片手に口元を歪め、ゆっくりと高級将校の捕虜に近付く。


猿轡を噛まされ、椅子に縛り付けられている彼らは、首を左右に振りながら必死に逃れようして椅子を揺らす。


その中の若い高級将校に近付いて、しげしげと上から下まで舐めるように見て、何かを叫ぼうとモゴモゴしている彼の太股に、溶けた蝋燭を垂らす。


「~~~~ッ!!~~ッッ!?」


サラマンダーは熱さに強いので大した事はないが、むず痒い感覚が、次第に何とも言えない快感に変わって行く。


「さぁ、洗いざらい吐いちゃいなさいよ。今よりは楽になるかもしれないわよ?」


この場の女王様の問い掛けに、涙を流しながら首をあくまで横に振る将校に、女王様は溜め息を吐き、側に控えていたしもべに頷いた。


罪と書かれている袋を被って燕尾服を着たバトラーが、二つのコードが付いている鉄製の洗濯挟みを恭しく女王様に渡した。


それを受け取った女王様は、怯えきった若い高級将校の乳首をそれで挟み、しもべに頷く。


お辞儀をした罪袋バトラーは、コードが繋がった装置のスイッチを押した。


「ッッッッッッ!!!!!!!!!!」


サラマンダーの若い高級将校は、身体を痙攣させ、ビクビクアヘアへして白眼を剥いて気絶してしまった。


「あら、情けないわね。大体、何で私こんな事してんだろ」

「ッッッッッッ!!!!!!」

「クイーンさんに言われたからじゃなかったか?」

「ッッッッッッ!!!!!!」


白眼を剥いたサラマンダーを一瞥し、隣の奴に同じことをしながら呟いた。

それに、罪袋バトラーが答えた。

タメ口で。


「大体、お前このゲーム…もう違うが、リアルでなにやってたんだよ」

「ッッッッッッ!!!!!!」

「それってタブーじゃない。ま、別にいいけど。ただの女子高生でーす」

「ッッッッッッ!!!!!!」

「うそつけぇぇぇ!?」


その時、ガチャッと扉が開いて一人の神物が入って来た。


「私の居留守を狙って来た火事場泥棒はここかな?……お、いたいた~。ふたり、と………も?」


クイーンが硬直した。


乳首に電気を流され、痙攣しながら白眼を剥いて絶頂している捕虜と、その隣にいる捕虜を尋問している罪袋バトラーと、帝国の第二皇子に罵詈雑言を浴びせながら鞭を振るっている女王様を見て、クイーンは考えるのを止めたからだ。


「……部屋を間違えたかなぁ、失礼しましたよっと」

クイーンが部屋を出ていき、暫くして再び入ってきた。


「気のせいじゃ無かったとは……」


出来れば一生知りたく無かった事を知ってしまったという顔をしていた。


「俺、たまにクイーンさんのこと、本当に神様なのか疑いたくなるゼ…」

「み、右に同じく」


項垂れているクイーンを見て、二人は冷や汗をかいた。


「こんな事してたら、みんな怪しい趣味に目覚めちゃうんじゃない?」


クイーンが、冷や汗をかきながら哀れそうに捕虜たちをみる。


なんとか、慈悲にあやかろうとクイーンに必死のアピールをするも、クイーンは見ざる聞かざるを敢行して、相手にしてもらえなかった。


「あら、この豚はしぶといわね」


天井に吊り下げられたゲズラングに、電気ショックでお仕置きしてみると、なかなかしぶとかった。


「き、気持ちいぃ!!……じょ、女王様!もっと!もっとです!!」


ビクビクアヘアへしながら、さらなるお仕置きを強請るゲズラングに、流石の女王様もドン引きである。


罪袋バトラーも、ドン引きしていたら、誤って(・・・)電圧を上げる摘みを捻ってしまった。


「あばばばばばばばばっばばっっ!!んぎもぢぃぃぃぃぃ!!!!!」


それはもう、眼も当てられない状態になったそうな…


その後、クイーンの監督の下、全員洗いざらい機密情報を喋らされ、後日亀甲縛りにされ、文字通り箱詰めにされた、高級将校と一般兵が帝国に送り還されたそうな。

その後の高級将校達の間では、奇妙奇天烈にして奇怪な趣味が流行したのは言うまでもない。





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