空に向く、反転に。
掲載日:2026/08/17
夜明け前、ボクはマンションの屋上に立つ。
夏の気温より涼しい高さにいるボク。
まあまあの強風で、シャツを靡かせている。
(目の前から陽が出てくるだろう)
空を向くと、薄い雲がまあの速さで流れている。
(反転するのかな、、、空に落ちたら。)
「ガチャッ」
後ろから音が聞こえた。
「ダメだよ、降りちゃ…ね」
声で分かる。誰なのか、、
「冬に向けて、生きないと」
………………
「ほら、もう少しで反転の時間だよ。入ろ」
……………
冬を反転したら、春。ボクは疎外され、消える。
「おこさないと、春を」
小さくつぶやく、咲空。




