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第2節:フェルナの孤独と分裂
前節から...
最初に生まれたのは“光”。次に“かたち”。やがて“時”が流れ始めた。
フェルナは気づく。「私ひとりでは、この世界は不完全だ」と。
彼女は胸の奥から、自分の一部を引き裂いた。
.....
フェルナの一部から現れたのは、エルアとミリュエル。
•エルアは「愛」を持ち、生命の律動を愛した。
•ミリュエルは「理」を持ち、世界の均衡を求めた。
だが――
この二柱は、フェルナの理想を理解しながらも、それぞれ異なる未来を見た。
三柱の女神は、やがて“選ばれし器”を巡る、静かなる葛藤へと歩み始める。
第3節に続く.............