考えの違い(二次創作)
個人的にあの2人の考えの違いを書いた。
Mr.レック
「ベリタス・レイシオ教授。いや、Dr.レイシオ、真理の医者閉じて君に問いたい。どうして生命体には死が存在すると思う?」
Dr.レイシオ
「どうして僕にそんなことを聞くんだ」
Mr.レック
「そんなこと?どうやら、真理の医者にとって、死というのは取るに足らない存在のようだ。医者を名乗るをやめてみてはいかがかな?」
Mr.レック
「その場合…真理、真理の教授……」
Mr.レック
「フフッ、ベリタス教授を名乗ってみてはどうかな?」
助監督
「ケロ」
Mr.レック
「この子もそう言っているようだ。どうする?ベリタス教授」
Dr.レイシオ
「はぁ。君はそんなくだらない冗談を言いに僕に会いにきたのか?」
Mr.レック
「ああ、話が脱線したな。話を本筋に戻そうか。ベリタス・レイシオ教授、なぜ、生命体には死があると思う?」
Dr.レイシオ
「……」
Dr.レイシオ
「その問いには…すぐには答えられない」
Mr.レック
「フッ。君は変わらないな。私の答えはこうだ」
Dr.レイシオ
「……」
Mr.レック
「生命に終わりがあるのはエンディングを迎えるためだ。いつまでも終わりがなく、ダラダラと続く物語など、退屈でつまらないからな」
Mr.レック
「フッ。そのエンディングがあるから人は全力で生命を演じられる。ほとんどの者は、平凡でつまらない台本を選ぶがな」
Dr.レイシオ
「…………」
Mr.レック
「分かりやすい例をあげると、君が1番、面倒を見ている生徒だ。彼も最初は見応えがあったが、今では他の者と変わらないな。何の変化もないつまらない台本で、中身のない、見るに耐えない下手な演技をしているだけ」
Mr.レック
「非常につまらない。自己の保身のために動いているだけだ。トリックスターの…下手な演技をしているただの臆病なギャンブラー、それが彼だ」
Dr.レイシオ
「確かに彼はそうではあるが……」
Mr.レック
「ハハッ。否定はしないんだな」
Dr.レイシオ
「……」
Mr.レック
「フッ。これ以上ここにいても仕方がない。私は帰らせてもらう」
Mr.レックは背を見せる。
Dr.レイシオ
「……」
Dr.レイシオ
「1つ。1つだけ…1つだけ話…いや、考えがある」
Mr.レックは振り向き、Dr.レイシオを見る。
Mr.レック
「それは?」
Dr.レイシオ
「これは…僕個人の考えだが……」
Dr.レイシオ
「人には人の生き方がある。何もせずに文句だけ言う人間は論外だが……」
Dr.レイシオ
「全員が、君の考える通りに生きる必要なんてないんだ。ただ平凡に生きる、それも人生なんだ。何かを成し遂げることも、それを必死に追う必要だってない」
Dr.レイシオ
「君の生き方も、僕の生き方も、僕ら個人の生き方であり、どれか1つが正しいわけじゃない」
Mr.レック
「では、なぜ人は死ぬと思う?」
Dr.レイシオ
「……」
Dr.レイシオ
「僕にはその答えは出せない。それだけは言える」
Mr.レック
「そうか。それでは教授、どうぞこのまま、つまらない人生を何も成し遂げられないまま終えるといい」
Mr.レックは立ち去り、Dr.レイシオはため息をつくと目を閉じた。